「メジャーの打法」~ブログ編

野球、ゴルフを中心とするスポーツ動作論
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ナックル(12)

2008年05月29日 | ナックル
 ウェイクフィールドの握り。

 写真を見ると、ニークロもウィルヘルムもオーソドックスな二本指ナックルだ。同じ二本指でもウェイクフィールドの握りはちょっと変わっている。小指をピンと伸ばしているところがミョ~に気になるが・・・・・

 ニークロのテレビ・レッスンの一番目のポイントは、
初めはボールをわしづかみにしておいて、テイクバックの手首がコックした時点で人差し指と中指を立てる 動画1 

だった。このことは何を意味するのか?

 グラブの中で両手で球を保持した時点ですでに指を立てておくと、

  • テイクバックが小さくなってしまう。そこからだとダーツみたいになり、力強い投球はできない
  • モーションが速球と違ってしまい、球種を見破られる


 ナックルでも時速100キロは必要だろう。あまり遅いと、テイクバックのトップで球種を確認してから盗塁、なんてことにもなりかねない。また、ニークロのばあいほとんどがナックルだったが、たまに速球を投げたのであり、初めから打者に球種を教えてはいけないのだ。

彼はナックルを使わずに完投勝利したことがあったと記憶する。「一度やってみたかった」そうだ。


 したがって、両手で保持する時点ではわしづかみ状態にならざるを得ないのだが・・・・・

 実はもうひとつ解決法がある。握りを変えればいいのだ。ウェイクフィールドの握りがそれだ。彼は球がグラブの中にある時点で指を立てているが、真っ直ぐとナックルでフォームの違いはないようだ。彼のコンパクトなフォームと安定した投球を見ていると、ナックル投法が進化したと思いたくもなる。


 思い出したが、ニークロのレッスンで、それぞれ指を立てる位置が異なるいくつかの握りを披露していた。ウェイクフィールドのようにひとつではないのだ。変えることの意味については記憶にない。


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