
高温多湿となるこの季節、
特に気をつけなくてはならないのが食中毒です。

食中毒は原因となる因子や物質によりいくつかの種類に分けられますが
今回は細菌性食中毒について紹介します。
細菌性食中毒
・感染型 (腸炎ビブリオ サルモネラ属菌など)
・毒素型 (黄色ブドウ球菌 ボツリヌス菌など)
・中間型 (腸管出血性大腸菌O-157など)
最近による食中毒を予防する三大原則
つけない
ふやさない
やっつける
つけない
生の魚介類や肉類には食中毒の原因となる菌が多く付着しているので
加熱殺菌やあまり時間をおかずに食べるなどして防止できます。
しかし調理器具の洗浄が不十分であったり、加工調理した器具上で菌が
増殖してしまい次に加工する食材に付着することもあります。
このため、魚介・肉類の調理器具と野菜などの調理器具を分けるのが
効果的です。
また出来るだけ、生食の食材を先に加工し肉類を最後に切るという心がけも
予防につながります。
そして、手の洗浄も重要です。
ふやさない
食材を冷蔵冷凍することは原因菌の増殖を抑えるのにとても効果的です。
しかし、いずれも菌が死滅するわけではありません。
冷蔵庫に大量の食材を詰め込むと
冷気の循環がうまくいかず庫内でも場所によっては
十分に冷却されないこともあります。
一般的には最大容量の7割以上の食材を
入れないことが冷蔵庫の正しい使い方です。
また調理器具においては乾燥させることも予防になりますので
湿気の少ない場所に収納しましょう。
やっつける
細菌を死滅させるのに最も効果的なのは加熱です。
食中毒の原因菌は75度以上の環境で1分以上経つと
大半が死滅すると言われています。
注意点は大きな食材では中心が75度で1分以上
経っていなくてはなりません。
例えば、厚さ3センチ程度のハンバーグを
焼く場合は中心温度が75度以上になるのには9分以上かかるという
実験結果もあります。
中心まで十分に加熱するのには低火力で長時間加熱する、
また電子レンジだと中心まで均等に加熱することができます。
また酸(酢)による殺菌方法もあります。
生の魚介類に酢やレモン汁をかけて食べる料理マリネはその一つです。
ワサビや胡椒、唐辛子などの香辛料にも殺菌効果はあります。
日ごろのちょっとした心がけで予防はできます。

この機会に調理環境を見直してみてはいかがでしょうか。
(フリー百科事典参照)