猫野トクコの生活

気が向いたときにどうでもイイコトをダラダラ語るオナゴの日記

ヒトラーの贋札

2008年02月20日 22時13分45秒 | 洋画を観たよ

公式サイト : http://www.nise-satsu.com/

あーーー、1/23(水)試写会で観たの…
その節はYさん、どうもありがとうねー また、誘うね




そんでもって…他にも2作観ましたが…
レビューを書かなければ…
書かなければ… 書かなければ…


サボリ癖が定着しちゃったなぁ~、ワタシ
パートさんが辞めちゃって、仕事が増えたのでややお疲れです



レビューは遅すぎっすね・・・でもね・・・

この作品はスゴクよかったですよ


「4分間のピアニスト」もスゴクよかったので、
ワタシ的に2008年1月は ドイツ映画 が大当たりでした

先月の話ですけどね 




この作品は、タイトルにもあるとおり、
ヒトラーのためにニセ札を作ることになったユダヤ人の物語。

ヒトラーは敵国イギリスの経済混乱を狙うため、
ベルンハルト作戦 というニセ札秘密工場に
ユダヤ人技術者を集めた。



主人公のサリーは、国際的ニセ札職人
つまり犯罪者なんです。

ニセ札やニセパスポートで転々と渡り歩く生活を
送っていたサリーは、
現実主義で仲間とツルむことのないタイプの男だ。

しかし、真面目に働いてきた銀行員や、
確かな腕を持った職人達、将来ある若い美大生を
取りまとめ、チーム一丸となってニセ札を作らなければならない。

サリーの失敗は、
自分の命だけでなく、仲間の命を奪うこととなる。

優雅な音楽が流れる秘密工場の中で、
人並みの食事と衣服を用意され、
清潔なベッドでユックリと休養することを許された
特別待遇のユダヤ人職人達。


ニセ札を作らなければ、殺される。

ニセ札作りを失敗すれば、殺される。

ニセ札の量産が起動にのれば、今度は用無しとして殺されるだろう。




空には有刺鉄線がはられ、
一枚壁を隔てた向こう側で、
毎日、仲間が殺されていく音が聞こえる。



自分達は優遇されているという安心感もある。

自分の命欲しさに、ヒトラーに協力してよいのか

孤高の男だったサリーは、
印刷技師のブルガーの意見に心を揺らされることになる。

家族を殺したヒトラーのために作る贋札。

自分達は仲間を裏切っているという葛藤。


彼らはどうすべきなのか・・・





ま、戦争映画なので明るいハズないんですけどね

とにかく、囲われた空間で迫られる究極の選択。

ユダヤ人達の心情に思いが重なり、
命をかけたヒヤヒヤとスリリングなストーリー展開

暗い重い…ツライ…だけの戦争映画と違い…
エンタメ としても素晴らしい出来上がりだったと思う

ラストは生き残ったサリーが、
広い海をじーっと見て考え込んでいるシーンで終わります。

サリーの隣にいるのは、
ドロレス・チャップリンという女優さんです

そう、チャップリンのお孫さんなんですよ。

反ナチをスクリーンで表現した巨匠の孫が
このようなドイツ映画に脇役ながら出演していることも
感慨深いものです


劇中はハラハラして、ヒヤヒヤして、
上映時間があっという間に感じられるのだが、
観終わった後、だいぶ時間が経ってから、
この映画は 後から後から 効いて来るんですよ

ジワジワ系ですね・・・

サリーが広い海を見ながら、
何を思っていたのかは分かりませんが、
今でも世界に争い事は絶えず、
世界のどこかで母国を陥れるために
無理やり働かされる捕虜がいることでしょう。

北朝鮮にいる拉致被害者の日本人もそうかもしれない。


ワタシは…

自分の命と母国を天秤にかけられたら…

母国を守りきれるだろうか…




爆弾や血みどろは全く出てきませんが、
確かに確かに  戦争映画  でした。



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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
うーん・・・ (姫)
2008-02-21 08:18:16
トクコちゃんのブログを読んでるだけで、重い感じが伝わってきます。
私、こーゆーのは外で観れないんだ
1人で観て、モンモンとしちゃう…
でもそーしたい感じの映画ですね
Unknown (hitomi☆)
2008-02-21 20:00:01
なんとも表現が難しいですね。

作らなくても殺され、量産出来るようになれば殺され、1人の失敗で皆殺し・・・。
自分が生きてる瞬間も紛争が起こってる国はあるけど・・・。
お返事 (トクコ)
2008-02-23 23:02:24
● 姫ちゃんへ
 この映画は重さよりも、スリルの方が秀でてる映画でしたよ。
 ブルーになる間もないくらい、
 スリル満点でした。

 ヒヤヒヤさせられっぱなしで、
 悶々とする暇を上映中は与えれもらえませんでした

 そこがスゴイ映画でしたよ

● hitomi☆ちゃんへ
 これはブルガーという生き残ったユダヤ人職人が
 書いた本が原作のようです。

 だから、リアルですね。

 映画の中のブルガーという役は、
 頑固に正論ぶつけてくるような職人肌な人で、
 ワタシ的にはスゴク嫌いなタイプなんですけど、
 顔はイケメンでした

 どうでもいいか(笑)

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