ミス・ポター

公式サイト　：　http://www.excite.co.jp/cinema/miss-potter/

青い上着を着たウサギが
とても可愛らしいピーター・ラビットの作者
ミス・ポターの物語を９／４（火）試写にて
鑑賞してきました。

ピーター・ラビットファンなら必見！
ピーターがスクリーンの中で動きます

ピーター・ラビットってどんなだっけ　って人は、
コチラで確認してみてね　　http://www.peterrabbit.info/


＜あらすじ＞
1902年のロンドン。上流階級の女性が働くなんてっ！
という考えが一般的だった封建社会の中で、
上流育ちのミス・ポター（レニー・ゼルウィガー）は、
３０過ぎても絵で描かれたウサギのピーターに話かけながら、
結婚よりも絵本の出版を願っていた。

出版社に断られてばかりのある日、
新人編集者ノーマンと出会う。
二人は印刷の色合いにまで拘り、
ついに完成させた絵本は
たちまちイギリス中に知られるようになる。

そして、いつしか愛し合うようになる２人だったが…
身分違いの恋の行方は…。



レニー・ゼルウィガーが
作者ビアトリクス・ポターを演じているのだが、
配役としては、本当にピッタリ

愛すべき自分の描いたキャラクター達を友達と呼び、
ピーター・ラビットに向って真剣に話しかけている

役柄はワタシと同じくらいの年代のはず…。

もしワタシの同級生に自分の描いた絵に向って
　(｀□´)コラッ!動いちゃダメっ！　
なんて話しかけてる人がいたら…いい歳こいて…
いやいや…、いい歳こかなくても、かなりイタイっ


上流貴族生まれなので、
ミス・ポターと呼ばれてますが、
仲良くなった人にミス・ポターは言います。
「是非、名前で呼んで下さい」

ビアトリクス…ビアトリクス…
ビクトリアでも、アガリクスでもないんですよ
超言いにくいんですけど…


言いにくいのは日本人だけではないはず。
韓国なんて、１文字２文字で人名なんですよ
ビアトリクスって何人分の名前だよっ

仲良くなっても…ミス・ポターって呼び方で
許して欲しいものです



ま、その名前の言いにくいイタイ主人公が
似合ってしまうレニーもスゴイ（笑）
実に実に可愛らしく爽やかに演じている

１００年前の女性の恋のお話ですが、
仕事命と思っていた女性が恋に出会ってしまい、
とにかく浮かれてしまう姿は、
今も昔も関係ないですね



ノーマン役のユアン・マクレガーがお相手なのですが、
こちらも配役がピッタリきてました。

ミス・ポターの画材ばかりの部屋で、
ノーマン役のユアンが歌いながら
ダンスを教えてあげるシーンは、
本当に微笑ましくて、グッと惹き込まれました

ところが…この恋は…


後半１５分くらいで、
ドタバタっと畳み込むように物語は終わってしまい、
最後にこんなテロップが出ます。

「この○○年後、

　　　　ミス・ポターは○○した。」

と結末は未来へトリップ
韓流かよぉ～　おいおいっ


人にも寄るかもしれませんが、
アッサリした結末により、
この映画の感想は割れると思いますよ（笑）


クリス・ヌーナン監督は、
『ベイブ』を超える感動作と出会えるまでは、
メガホンをとらないと断言していたらしい。

そして、この作品に出会ってメガホンをとることにしたみたい。
沈黙すること10年間…復活作がベイブと同様
愛らしい作品であるのは確かだが、

正直…『ベイブ』は超えてない（笑）

10年も仕事しなかったから、
監督も収入的にも限界がきたのでしょうかね


物語の後半でビアトリクス・ポターが、
雄大な自然と動物達の保護のために、
本で得た利益を使って土地を買うシーンがあります。

そして、ビアトリクスが守った１００年前と同じ湖畔で、
雄大な自然で、この映画は撮影されたのです。



結末のアッサリ具合はともかく…
絵本でも分かる細かい動物達と自然の描写。

そのビアトリクスの自然への愛情がなければ、
１００年の時を経て作られたこの映画の舞台は
ＣＧだったわけですよね

ビアトリクス・ポターという人は、
可愛らしい絵が描け、可愛らしいお話を作れる人。
それだけでなく、恋する普通の女性であり、
豊かな大自然を何百年も守った素晴らしい女性なわけです。
ついでに名前の呼びにくい女性ですが…ね（笑）


結末に納得行かない方もいるかもしれません。

エンドロールには、
ノーマンがダンスを教える時に歌った歌の替え歌を
ビアトリクスが返し歌として歌っています～

切なくなるような可愛い歌詞になってますので、
ご覧になる方はエンドロールも注目してね


絵本のように可愛らしくアッサリとした美しい作品でした