先ほどいた「斎宮」を抜けて入ったのが、こちらの「正殿(チョンジョン)」です。広大なひろさの石畳のひかれた前面にある月台と呼ばれる祭祀場は圧巻です。
正面から、
こちらの「正殿(チョンジョン)」は、宗廟の中心をなす建物で、最も西側に安置された太祖をはじめ、道徳に適った政治を行ったとされる19人の王とその王妃の神主(しんしゅ、位牌)、計49位が安置されています。位牌が新たに安置されるたびに増築が重ねられ、単一の木造建築物としては世界最長(総101m)を誇る歴史的建造になります。
実は、この日、メッチャメチャラッキーだったことがあったんです。それがこちら。
位牌が安置された各部屋の扉「板門(パンムン)」は、祭礼儀式の時以外は堅く閉じられているのですが、たまたま、この時間、建物の清掃時間と重なったため、その扉が開放されていたんです。
なので、
神主(しんしゅ、位牌)を拝見することができました。いや~、ホント、ラッキーでした!こちらは、韓国で一番人気のある王様である「世宗(セジョン)」様の神主です。
この「正殿」を後にして向かったのが、こちらの、「永寧殿(ヨンニョンジョン) 」
1421年、第2代王・定宗(チョンジョン)の位牌を祀る際に建てられた別廟。中央4室に祀られた太祖の4代祖(穆祖、翼祖、度祖、桓祖)とその王妃の位牌など没後に位を贈られたり、正殿から移安されたりした王と王妃の位牌、計34位が安置されています。
別廟という性格から規模は若干小さいですが、歴代王に対する祭祀を執り行う場所として、正殿と同様の建築様式で建てられています。
ここで、気になったものを二つほど・・。「永寧殿(ヨンニョンジョン)」にあった韓国の国旗、「太極旗(たいきょくき)」の原型になたのモノ?
それと、「正殿」と「永寧殿」の屋根に飾られていたこちら。
ガイドさんの解説によると、こちらは、アノ「三蔵法師」一行だとか。なかなか面白いオブジェです。
この永寧殿を見学にすると、後は、入口に戻って行くだけになります。
そして最後のスポットがこちら。「中池塘(チュンジダン)」
望廟楼(マンミョル)の横にある池で、四角形の池の真ん中には丸い島があります。これは「天圓地方(天は丸く地は四角である)思想」と「陰陽思想」に深く関わりがあり、四角形の池は地を象徴すると同時に「陰」を意味し、丸い島は天を象徴すると同時に「陽」を象徴しているそうです。また、ほとんどの宮殿の池には松の木が植えられていますが、ここにはイブキ(ヒャンナム)が植えられていることと、中央の島にあずまやがないということが特徴です。中池塘に蓮の花がなく、周辺にも花の咲く木が植えられていないのは、祭礼空間という特徴からだそうです。
ここで、ガイドは終了です。
およそ約1時間くらいでした。初めは、「古宮」観光なんて・・って思って入ったのですが、日本語で、詳しくユーモアを交えながらのガイドで楽しい時間を過ごすことが出来ました。あと、「正殿」の威風堂々な姿は圧巻でした。さすが、「ユネスコ世界遺産」ってところでしょうか・・。
ソウル市内には、まだまだ、「古宮」はたくさんあるんですよね・・。まぁ、翌日も、「徳寿宮(トクスグン)」に行くことになっていたのですが(以前、手前までは行ったことがあったので、ここの観光はテンションが上がらなかったのですが・・)、これで、ちょっと、楽しみになりました。
しっかり、「宗廟」を観光し、次の目的地に向かうことになるのですが、続きはまた明日。
こちらの「宗廟」、初めていきましたが、正殿の石畳は、圧巻です。
本殿も、フレームに入りきらないくらいワイドな建物で、迫力ありでした。
ソウル市内は、場所によって、都会的な所と、こう言った「古宮」といった伝統的な建物が混在して、「京都」っぽいなぁ・・と感じました。
石畳のある正殿、韓国の歴史を感じられるような
とても素敵なお写真でした。
続きも頑張ってくださいね