野老の里

奥武蔵をメインに日帰りの山歩きを中心としたブログです

水沢山・二ッ岳 平成22年11月3日

2010年11月13日 | 山の思い出
(上ノ山展望台から水沢山)

高崎駅~(群馬バス)~9:26水沢バス停~10:15お休み石~10:45水沢山の肩(石仏)~
11:02水沢山~11:36森林公園口~12:08オンマ谷分岐~12:40雌岳~13:20雄岳~
14:03オンマ谷駐車場~14:27火口原・ヤセオネ入口~15:01上ノ山展望台~
15:25伊香保温泉石段街~石段の湯~見晴下バス停~(関越交通)~渋川駅


文化の日は良い天気でしたね。榛名山に来ては毎回登り残しになっている二ッ岳と3年前に歩いたことのある水沢山を縦走してきました。クルマがあればもう少し楽なコースも取れるのですが、バス利用だと結構ハードです。

榛名方面へは主に榛名湖行きと伊香保温泉行きとがありますが、榛名湖行きは長蛇の行列が出来ていました。紅葉期はこんなに混むんですねぇ。夏場に空気だけを運んでいるときとは大違いです。

伊香保温泉行きは初めて乗りましたが、バスからは相馬山の尖がりがよく見えました。水沢山は南北から見ると台形なんですよね。

水沢バス停までは高崎駅から60分。バス停からはこれから登る水沢山が大きい。バス停の周辺はかの有名な水沢うどんの店が沢山あります。代々伊香保の近くに住んでいる祖父は「古い店か安い店が美味しいよ」って言ってましたが今はどうでしょうか。水沢山に向かって車道を進むと石段があって、ここを登ると水沢観音です。六角堂なんかがありますが、前回寄ったので今日はお参りだけ済ませて山頂を目指します。

(正面の山が水沢山)

「山頂まで4K 120分」の道標にしたがって石段を登るとなだらかな登山道に出ます。植林を抜けていくと左手に土留めの木段が現れます。ここからは本格的な急登りの始まりで結構しんどい。植林から雑木林に変わるので紅葉はそこそこ綺麗です。ベンチのある小平地で山頂まで1.35キロ。お休み石だと残り1キロと書いてあります。水沢山の肩までは急登りが続きますが、樹間越しに渋川の市街地なんかも見えてきます。

(紅葉はこんな具合)

水沢山の肩まで来ると大分落葉しています。稜線上の紅葉には少し遅かったかな…。石仏の並ぶ肩からは赤城山と渋川市街地を一望できます。黒檜山は何故か白く見えました。肩からは緩やかなアップダウンを繰り返して山頂へ。展望の良い道が続きます。

(水沢山の肩から 赤城山が見事)

山頂直下の急斜面を登ると水沢山頂上(1194.4)です。20人以上の登山者でごった返しています。展望は良くて、北に小野子三山・子持山、東に赤城山・筑波山が見え、南は西上州・奥武蔵・奥多摩の低山の向こうに富士山の白い頭が見えます。西は相馬山や二ッ岳などの榛名山群と妙義山・荒船山が見えました。浅間山が雲に隠れていたのはちょっと残念。のんびりしたいところですが、人が森林公園側からどんどん登ってくるので早々に下ります。

(奥のシルエットが筑波山 わかりにくいですね…)

(富士山の頭だけが見えます)

(榛名山群 尖がりが相馬山 手前の並びが二ッ岳)

(奥中央 妙義山と荒船山)

森林公園側は水沢観音側から比べると楽な道です。車道のある所まで下ってくると紅葉もまだまだ綺麗。車道を渡って二ッ岳側に入ると随分静かになります。やっぱり水沢山のほうが人気があるんでしょうか。一日遊ぶのなら二ッ岳のほうが面白いと思うんですけれどね。

二ッ岳への山頂を目指すのであれば、蒸し湯跡への道以外であればどれも楽な道です。紅葉の道を独り占めしながらつつじが峰へ。南側は芝草の広場になってますが、展望は良くありません。北側には立派な東屋があり、小野子方面の展望が開けています。

(つつじが峰 東屋からの展望)

相馬山への縦走路(立入禁止)を見送って、谷を下るとオンマ谷分岐。急な石段を登っていくのですが、ここもキツイ。紅葉に慰められながらも大きな岩の横を抜けると傾斜が緩みます。石がゴロゴロとした谷の中で踏み跡が若干分かりにくい。ロープの仕切りに沿って行くと良いでしょう。屏風岩は見逃してしまったようです。

(オンマ谷分岐 正面は相馬山)

避難小屋という名の東屋の向かいに雌岳への道があります。長い木の階段が続き、今日一番のキツイ道です。二ッ岳雌岳(1306)に着くと中高年のグループが居ました。メジャーピークだと若者を見かけますが、ちょっとマイナーになる中高年中心なのが最近の傾向のようですね。山頂からの眺めは水沢山と赤城山がよく見えるけど他はね…、という状態。

(避難小屋と雄岳の岩峰)

往路を戻りますが、ここの階段は下りもキツイ。鷲ノ巣風穴の分岐を過ぎると石段の急登りです。落石に要注意。雄岳と孫岳の鞍部には八合目と書かれた岩があり、オンマ谷駐車場への分岐となっています。雄岳は雌岳と異なり、石で段を作った道で遥かに歩きやすい。

雄岳は二つの山頂があり、岩場のほうが高く(1343)、鳥居と祠のあるほうが低く(1340)なっています。岩場からは榛名富士と相馬山、雌岳、水沢山などが見えます。ただ、鎖が欲しいと言っている人もいたので登頂は慎重に。鳥居のあるほうは榛名富士が見える程度。時間のないときは岩場だけ登ると良いかもしれません。

(真ん中が榛名富士)

(相馬山の岩壁)

(雌岳と水沢山)

往路を戻って孫岳との鞍部からオンマ谷駐車場へ下ります。この辺りは結構紅葉が残っていました。駐車場に下りると落葉松林があり、綺麗に色付いていました。この後は臥牛山を訪れる予定でしたが、思ったより疲れていたので伊香保温泉へ下ることにしました。車道を上がっていくと鷲ノ巣風穴への近道があるのでそこを下ります。比較的緩やかで展望はないものの歩きやすい道です。車道に出た先は「火口原・ヤセオネ入口」と書いてありました。

ここからは車道を下って上ノ山公園へ向かいます。稜線上よりも道路脇の紅葉のほうが綺麗でしたね。上ノ山展望台に行くと観光客ばかりで登山者の姿はありません。展望台へ上がると小野子三山・子持山・赤城山がよく見えます。水沢山と二ッ岳は逆光気味だったので、朝来ると良いのかもしれません。そういえば展望デッキの名前が悶絶モノだったようなが気がしたのですが、なんだったっけな…。

(デッキから小野子三山と子持山)

展望台からは遊歩道を経由して伊香保神社へと下ってきます。工事中の神社を抜けると石段街。いつも通り石段の湯で汗を流します。この日は寒くてちょっとぬるめでした。新しく延長された石段の最下部には足湯が出来ていてちょっと驚き。真新しい石段の色が茶色く変わっていたので、黄金の湯を使っているのでしょうか。1キロほど下った清芳亭で湯の花饅頭を買って、バスで渋川駅へ出ました。それにしても伊香保から渋川への渋滞は凄かった…。

縦走ルートとしては短めな割に時間が掛かったという印象でした。まあ、70リットルザックに水を3リットルも持ち歩いていたのがマズかったんでしょうけれど。アップダウンはキツめだと覚悟したほうがよいでしょう。3年前は榛名湖から車道を歩いてヤセオネ峠、オンマ谷を通って水沢山と逆コースに近いルートを歩きましたが逆コースのほうが効率は良いかもしれませんね。下山後にうどんも食べられますし…。

DATA:
バス代
群馬バス 高崎駅~水沢 910円
関越交通 見晴下~渋川 550円

地形図 伊香保

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