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時のしずく

COCCOのフォトダイアリー

毎年の幸せ・・・春の野川公園

2015年03月26日 01時30分52秒 | 植物

野川公園自然観察園は今、春の妖精たちがたくさん舞い降りています。
カタクリ、アズマイチゲ、ミスミソウ、シュンラン、クリンソウ、イカリソウ、カントウタンポポetc・・・う~ん、幸せです♡


★鳥は好きなんだけど名前が分からない。・・・う~ん「汝、名を名乗れ!」


柳の花は結構、素敵。


アズマイチゲ。両神山のアズマイチゲに逢いたいのだけれど・・・。

クリンソウが一輪だけ満開。


 

ミスミソウです。雪割草とも言います。 この花は雪国で見るともっと可憐に見えると思うのですが。


イカリソウがもう咲いていました。

春の女王、カタクリ。



何て言ったってこの春蘭が一番好き。高知で出会った思い出の花です。香りもとっても良い。この花の香水がないのが不思議。




すみれはいろんな種類があって、覚えられない。これは結構大ぶりなスミレ。(5/26追記・・・名前はコスミレらしい。)

小ぶりなすみれだから、コスミレかも。ふざけてるわけじゃなくって本気。(5/26追記 タチツボスミレらしい。)


これは、貴重なカントウタンポポ。


ガクを見ると西洋タンポポとの違いがわかります。ガクが筒状にピシッとしてます。・・・なんとなく花弁も西洋タンポポよりあっさりした雰囲気があります。


キクザキイチゲです。アズマイチゲと芯に近い部分の花色が違いますって言ってもわかりずらい。

今年、初めて覚えた花。う~ん、なんて言ったけ・・・そうそう「ヒメウズ(キンポウゲ科)」

 

ニリンソウです。昔住んでいた板橋区に「ニリンソウ公園」って言うのがありました。意外に都心でも結構見られる花です。

地味な花はつい名前を忘れてしまいます。ごめん!「セントウソウ」でした。

 

 <おまけ>藪の中の何かを狙ってたみたいな猫、春に浮かれてるわけじゃない。

 

 

池の中の魚を狙ってたコサギ。春に浮かれてるわけじゃない。


今日の一花 イヌノフグリ+one

2015年02月20日 17時00分40秒 | 植物

幼いころ、野原で遊んでいて、小さな青い花をたくさん見つけると、春が来たと感じたものでした。その春を告げた野の花がオオイヌノフグリ (学名:V. persica)でした。

大人になってから、こんな可愛い花が犬のフグリ(陰嚢)なんていう名前だなんてひどいと思ってました。名付け親はどうもあの牧野富太郎博士らしい。種子がフグリの形に似ているらしいからだそうです。

ずっと、私は「オオイヌフグリ LOVE♡」でした。 

そして、最近になって、このオオイヌフグリは、明治時代に日本にやってきて、あっという間に大増殖した外来種と知りました。

そういえば、オオイヌフグリの花の色は確かに外来種の「鮮やかすぎる青」です。子供の時にこんなに小さな花なのに、目に入ったのは外来種独特の鮮やかな青だからでした。 

それでいろいろと調べてみたら、オオイヌフグリが増えて、在来種のイヌノフグリ(学名:V. polita ssp. lilacina)がたいへん少なくなっているそうなのです。(古い時代に帰化した外来種とも考えられている。)環境省のレッドデータブックでもイヌノフグリは絶滅危惧II類に指定されていました。

イヌノフグリって、どんな花と思って情報をさらに集めていたら、先日会うことができました!とーっても小さい花です。直径が3mm程度しかありません。百円玉と比べた写真を見て、野の花の友人は「百円玉が百万円玉に見える。」なんて言ってました。

実はイヌノフグリと会った日に、ミスミソウやセツブンソウ、フクジュソウなどスプリングエフェメラル(春の妖精)と呼ばれる貴重な花にも会えたのですが、それより、ずっと、ず~と嬉しかったです。

ミスミソウやセツブンソウは他の人たちも写真を撮っている人がたくさんいましたが、 イヌノフグリの周りにはだれもいませんでした。ごくごく小さい花がまだ1輪しか咲いていなかったのですから、仕方なかったのかもしれません。それにイヌノフグリの花の時期としても早すぎではあったのです。

それにしても、知る人ぞ、知る花・・・山野草好きのマニアな心を揺さぶります。

めちゃくちゃ、可愛い ♡ この米粒のようなイヌノフグリ ♡ ♡ ♡ ♡ ♡

大人になって知った小さな小さな春の花です。

●これが百万円玉だ!


 

【データ:イヌノフグリ】

 

イヌノフグリ(犬の陰嚢、学名Veronica polita var. lilacina)は、オオバコ科[3]クワガタソウ属越年草

 

和名の由来は、果実の形状が雄犬の「フグリ」、つまり陰嚢に似ていることから、牧野富太郎が命名した[4]。(果実が二個の球をつけたような形で,犬の睾丸(陰嚢)似ていることから,古人からイヌノフグリ-犬陰嚢-と名づけられていた。)

 

は立つか、少しねる[5]は卵円形[6][7]。3月から5月にかけて、淡いピンク色をした3~5mmのをつける。花弁には紅紫色のスジが入る。

 

東アジアに広く分布し、日本では本州以南に見られる在来種(古い時代に渡来した帰化植物である可能性あり)であり、かつては路傍畦道などで普通に見られた雑草であった。

 

しかし、近年は近縁種の帰化植物であるオオイヌノフグリにその生育地を奪われたほか、育成地自体も人間の開発行為によって減少しているために数を大幅に減らしている。

 

環境省レッドデータブックでは絶滅危惧II類 (VU) に指定されている。

 

●イヌノフグリの種子には、エライオソームというアリが好む物質(付属物)があり、アリ散布として知られている。

 

●高浜虚子はこんな歌を詠んでいる。

 

 「いぬふぐり 星のまたたく 如くなり」     

 



<おまけ>フラサバソウ

イヌノフグリの仲間にはオオイヌフグリ以外にも、フラサバソウ(Veronica hederifolia)やタチイヌノフグリ(V. arvensis)などがあるそうです。

イヌノフグリを撮った帰り道、野川の沿道でフラサバソウにも出会えました。これはイヌノフグリよりさらに小さな花です。この花は3年ぐらい前から見つけていましたが、名前が分かりませんでした。

フラサバソウもオオイヌフグリと同じく、明治時代に日本に来た帰化植物ですが、これもあまり出会えない花なので、見つけると嬉し~い花です。

ヨーロッパ原産で日本で最初に帰化したのを見つけた二人のフランス人植物学者の名前にちなんで、植物学者・奥山春季が和名をフラサバソウと命名したそうです。この二人のフランス人植物学者は アドリアン・ルネ・フランシェ( Adrien René Franchet、1834年4月21日 -1900年4月15日) と ポール・アメデ・ルドヴィク・サバティエ(Paul Amédée Ludovic Savatier, 1830年10月19日 – 1891年8月27日)。フランシェさんとサバティエさんから名前をもらったハイカラさん♪です。イヌノフグリさんとはえらい違いですね。


ふふふ・・・昨年、一昨年はスプリングエフェメラルにはまってましたが、今年は イヌノフグリの仲間達の『小さな花の世界』にはまりそうです。

 


菜の花忌

2015年02月13日 10時23分09秒 | 植物

2月12日は 司馬遼太郎の命日「菜の花忌」。

先日お鍋に入れそうと思って、スーパーで菜花を買い求めましたが、ほころび始めた蕾のある一本をどうしてもお鍋に入れられず、花瓶に入れました。

愛おしい菜の花、 司馬遼太郎 さんに捧げましょう♪

昔、高知市の高川川の河原でたくさん菜の花を摘んで花束にして、プレゼントにしたことがあります。生成り色の和紙にくるんで、花と同じ黄色いリボンを結んで・・・また、そんなこと、やってみたい♪


2015年2月の野川公園 -春の妖精たちがゾクゾクと登場-

2015年02月12日 21時17分47秒 | 植物

先日、野川公園自然観察園に行ってみたら、黄色の花弁が華やかなフクジュソウやミスミソウ(別名:雪割草)などのスプリングエフェメラル(春の妖精)と呼ばれる花が咲き出していました。少し前からセツブンソウやザゼンソウも咲いていて、自然観察園にはゾクゾクと可愛い妖精たちが現われています♪ 

ところで、最近、幼い時に大好きだったオオイヌフグリが明治に入って大繁殖した帰化植物と知りました。そこで、絶滅が危惧されている在来種(古い時代の帰化植物とも考えられている。)のイヌノフグリを探したところ、園内に一輪だけ咲いているのを見つけて感激!これからたくさん咲きそうです。
さらに帰り道の野川の沿道で、同じ仲間のフラサバソウを見つけて、さらにワクワクでした♡  (イヌノフグリもフラサバソウも直径3mm程度のごく小さい花です。)

今年はイヌノフグリの仲間に夢中になる予感がしてます!

 

●フクジュソウ(キンポウゲ科)

 

 

 

●ザゼンソウ(サトイモ科)

 

 

 

●ミスミソウ (キンポウゲ科)

 

 

●イチゲ(?)(キンポウゲ科)

 

●セツブンソウ(キンポウゲ科)

 

 

●イヌノフグリ (オオバコ科)

●百円玉と比べてみました。とっても小さい花でしょ。

●フラサバソウ これは園外の野川の沿道で撮りました

 

※フラサバソウはイヌノフグリの仲間です。日本で最初にこれを見つけた二人のフランス人植物学者の名前から命名されたそうです。


雪の翌日に  冬の野川公園   

2015年01月31日 22時48分04秒 | 植物

昨日、雪が降って、5cmくらい積もりました。積もったのは今年初めてです。

今日は一転、冬の太陽がキラキラ輝いていました。

いつもより空気も澄んでいるようで気持ちの良い朝、自転車で野川公園に向かいました。

あの可愛いセツブンソウが雪の中で咲いている姿を写真に撮りたかったんです。

* * *

公園についたら・・・やっぱり、セツブンソウは山野草のスターなんですね。

すごいレンズを付けた一眼レフをぶら下げた男性陣がセツブンソウに群がっていました。

順番待ちして私も・・・なんだか間違えてAKB48の握手会に来てしまったような気分(笑)

セツブンソウはほとんどが雪の下でした。雪から顔をのぞかせている花もじっと雪に耐えているような風情です。

これはこれで、良い写真が撮れましたが、元気そうに見えた花もマクロでみるとだいぶ雪で痛んでいます。

『雪の中で可憐に美しく咲くセツブンソウ』っていうテーマで写真を撮るのは難しそうです。来年の宿題に決定!

 

 

他に、ヤブツバキの赤い花が雪に映えてとっても綺麗だったのでパチリ。

最近、野川公園に来るといつもとっている(花の時期が長い)日本水仙の花もパチリ。

と、だいぶ満足して帰ろうとしたら、

 

わぁ~  ~    ~      ~ 

ザゼンソウが咲いているのを見つけました。 やった!!!

パッと見ると地味な花ですが、渋好みには最高に素敵な花。 うれしい!!!

新宿から電車で20分のところに住んでいるのに、自転車で10分走れば、ザゼンソウに逢えるなんて奇跡としか言えません!!!

 

 

雪に耐える春の妖精

 

 

 妖精に群がるおじ様たち・・・に入れてもらう私(笑)    この後も続々とおじ様が来ました。

 

 

 野の花の友、Mさんは雪の中で咲く水仙をみて下の歌が浮かんだそうです。

   花をのみ
   待つらむ人に
   山里の 
   雪間の草の
   春を見せばや

  <藤原 家隆>

 

 

 

 

【ザゼンソウのデータ】

ザゼンソウ(座禅草、学名:Symplocarpus foetidus (L.) Salisb. ex W.P.C. Barton)は、サトイモ科ザゼンソウ属多年草

仏像の光背に似た形の花弁の重なりが僧侶が座禅を組む姿に見えることが、名称の由来とされる。また、花を達磨大師の座禅する姿に見立てて、ダルマソウ(達磨草)とも呼ぶ。

冷帯、および温帯山岳地の湿地に生育し、開花時期は1月下旬から3月中旬。開花する際に肉穂花序(にくすいかじょ)で発熱が起こり約25まで上昇する。そのため周囲の氷雪を溶かし、いち早く顔を出すことで、この時期には数の少ない昆虫を独占し、受粉確率を上げている。開花後に大型の葉を成長させる。

ザゼンソウの発熱細胞には豊富にミトコンドリアが含まれていることが明らかになっている[2]。しかしながら、発熱の詳細な分子メカニズムは、現在のところ分かっていない。動物における発熱には、「脱共役タンパク質」(だつきょうやくたんぱくしつ)が関わっていることが突き止められているが、このタンパク質は、発熱しない植物にも幅広く存在しており[3]、ザゼンソウの発熱に関与しているかは不明である。

発熱時の悪臭と熱によって花粉を媒介する昆虫(訪花昆虫)であるハエ類をおびき寄せると考えられている。全草に悪臭があることから英語では Skunk Cabbage(スカンクキャベツ)の呼び名がある。