見上げれば星の海R

宝塚は花組&月組、歌舞伎は猿之助(二代目亀治郎)
イチオシ俳優は高橋一生
元同人描きによるインドア生活日記

宝塚宙組「NICE GUY!! ―その男、Yによる法則―」

2012-01-06 19:47:25 | 舞台
宝塚の大ちゃんこと、藤井 大介先生の作・演出。
「Y,Y,Y! ナイスガイ,ナイスガイ,ナイスガ~イ,Yeah~
月組の「Dance Romanesque」も良かったが、それ以上に主題歌が頭を回る回る回る~

まずはすみ花ちゃんが純白のウェディングドレスでセリ上がり、白馬の王子様への憧れを歌います。
銀橋を渡る時まじまじと見たら、ふんわりしたドレープに包まれてるようですっごく可愛かった

それを受けて白馬のゆひ様 が登場。白いお衣装を脱ぎ捨てると、音楽が一変。
セリ上がるテルに続いて、みっちゃん以下ナイスガイたちが走りこんでくる。
(ここ、最初は帽子を目深に被っているので各々の顔は見えないんだけど、「ハッ!」という掛け声だけでともちんだと判ってしまった。ファンだと自覚した瞬間でした
ダイナミックなダンスシーンとなり、そのカッコ良さにクラクラ~

はじけていたのが“イケメン・オークション”。個性派揃いのイケメンたちを、有閑マダムが次々と落札していくコミカルなシーン。
歌詞がエロかったお三方をピックアップさせていただきます。
ちー→【元気が一番っ!Mr.ブラジル!】
サーンバー君とサンバー朝までサンバァッ!踊り明かそうーテキーラァっ!
大(鳳翔 大)→【怪しげな魅惑の王子?、Mr.アラビアーン】
2人きりで、秘め事を楽しみましょうー今宵だけのー秘密の夜ーぁあぁー!
ともちん→【ワイルドな男らしさ、Mr.ウエスタン!】
強くー逞しいー腕に抱かれー眠りたいかぁっ! 望むならばー夜通し攻め続けてーやーろぉじゃないかぁっ!!
Mr.ウエスタンのムチ使いは・・・激しかったわ。ポッ
「ちょーっと待ったぁ!」と登場するゆひさんは【ナイス・プリンスY】。職業:アイドル (爆)
ひよこみたいに逆立てた髪とショッキングピンクのお衣装が本気で可愛いの!
ラストに一声、「俺だけをみろーーっ!!」
はい、そうします と返事したくなったよ。

雰囲気はガラリと変わり、BL風味の“薔薇” のシーンへ。
テルに軍服を着せたのは正解だったね。一気にストイックになる。
ここのゆひさんは言わば“誘い受”。乱れた黒のロン毛と柳腰は、手を出したくなるのが理解できる妖艶さ
テルとのキスを終えるや否や、豹変する表情が超ドS!
ラスト、無造作にテルを引き摺って行くのも良かった。ズルズルとね。ぞんざいなのがまた良いの。
美穂 圭子さんのソロも、相変わらずの支配力でゾクゾクきた
「パッサージュ」(’06年・雪組)の[地獄]再来って感じでした。

中詰はジャズのナンバー。みー&ちー&大88期トリオの歌の一場面で目頭が熱くなります。
ゆひすみ・テルかちゃ・ともこっしーの3組のデュエットダンス。
かちゃ(凪七 瑠海)はやっぱり女役が可愛い! 小動物みたいなの
ともちんとこっしー(珠洲 春希)の踊りはめっちゃムーディー 恍惚とした表情がアダルティ
濃いブラウンのお衣装はいつもよりちょっと豪華で、同期同士の“最後のダンス”に花を添えていました。
銀橋渡りでは、かちゃとこっしーに挟まれてともちんがセンター。心地よい歌声にしばし酔う

通称“風”のシーン。
すみ花ちゃん・テル・みっちゃんが群青色、他のメンバーは水色のお衣装。
その動きは“風”とも“海”とも受け取れます。
あもたま(天羽 珠紀)のソロがノスタルジックに響き、天への祈りのような群舞になり、やがて曲は『Stand Alone』へ。
前奏から泣きそうになる
ドラマ「坂の上の雲」の歌詞そのまんまなのに、違和感がないのに驚いた。間奏なんてショーのオリジナル曲のようにフィットする。この相性を発見した大ちゃんを讃えたい。

フィナーレは、まずセクシャル9が1階席後方の扉から登場!
「Wo! Ah,Hah・・・」のため息がエロ過ぎ 踊り子さんには手を触れないで下さい!(爆)

大階段の男役の群舞は、白いもっさりしたお衣装こそイマイチだが、ラテンの曲調と荒々しいダンスが融合する野獣風味!
ずっと観ていたくなるほどカッコイイ~
ともちん曰く、ゆひさんよりも腰を低く落とすよう意識して、オラオラと踊っているとのこと。
この宙組男役のワイルド率が、次作から半減してしまうのが実に惜しまれる。

“Yの法則”にもうしばらく従っていたかったなあ、と切に思う。
しかし、砂時計の砂はもう落ち始めてしまった。砂が落ちきってももう引っ繰り返すことはできないのだ。

2011年12月26日、大空 祐飛退団発表。


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