蝉につかまる

　久し振りに季節通りの暑い朝が巡ってきました。早朝のウォーキングで午前5：45頃に蝉の大合唱のする木の下を通るのですが（毎日通ります）そこを通り過ぎた時点で、ポロシャツを見ると蝉（熊蝉）がくっついているのです。ウォーキング中ですから普通に歩いているのですが全く飛んで逃げません。コースの途中で飛ぶだろうと予想していたのですがくっついたままです。くっついた場所にじっとしていなくて胸のあたりから少しづつ上ってきて肩の方まで来て、更に鳴き出すのです。
　手で払えば直ぐ逃げていくのですが折角我が身に留まったのだから仲良くしようと蝉が自分の意思で逃げ出すまでポロシャツに留まらせておくことにし、ウォーキングコースを一周、時間にして15分（蝉の留っている時間は10分程度）、我が家へ帰りつきました。しばらく屋外で庭の手入れをしていたのですが、我が家の木の蝉の合唱につられたのか、合唱が途切れた瞬間に飛び立ち、庭の木に留まりました。
　蝉につかまったのか蝉をつかまえたのか蝉がくっついたのか・・・どちらでもよいのですが・・少年時代には蝉とも随分親しんだのですが蝉が我が身に長時間留った面白い経験は初めてでした。どうなんでしょう？