第2章航法支援施設
(5)パルス・レーダーのMTI の原理
今回は、パルス・レーダーの機能の1つであるMTIのお話
をします。
と言っても何の事やらお分かりになりませんね。
それもそのハズです。
先ほど、ネットを見て周りましたが MTI が何の訳である
か位は、 書いて有りましたが 原理については、書かれて
いませんでした。
さらに受験参考書には、MTI の文字さえ 載っていません
。
しかしながら 航空無線通信士の無線工学の問題として出
題されていますので、ここで勉強しておきましょう。
(試験に出題されても、参考書には、書かれていない事柄
もある事を覚えておいて下さい。)
1.MTI とは?
MTI とは、Moving Target Indicator の訳です。
パルス・レーダーは、極短い時間間隔で電波を輻射しま
す。そして、電波を輻射していない時は、受信します。
電波は、山や建物等の構造物に当たり反射して戻って来
ます。
レーダーは、その電波を受信して電波を輻射してから戻
って来る迄の時間で電波を反射した目標物迄の距離が分
かります。また、レーダーと言う言葉で皆様が思い浮か
べるのは、回転するパラボラアンテナだと思います。
パラボラアンテナの回転は、目標物を輝点として表示す
るCRT(ブラウン管)と同期していますので、 目標物の方
向も分かります。
しかし、山や建物等の移動しない目標物と航空機の様に
移動する目標物との識別がつきません。
そこで使用されるのが MTI と言う機能です。
2.MTI の原理
図-1
図-1をご覧下さい。
一番上の”位相検波出力”とは、レーダーの受信機で目
標物からの反射電波を受信して位相検波した出力です。
青のパルスを固定した目標物からの反射波とします。
そして、緑のパルスは、移動目標物からの反射としま
す。
ここで、注目して頂きたいのは、緑のパルスが 1 つお
きに極性が”+”、”-”と逆になっている点です。
何故、そうなるのでしょうか?
固定目標物からの反射波は、何時も、同じ所から反射
して来ますので位相が変わりません。
次に移動目標物からの反射波は、ドップラー効果で 1
回毎の反射波の位相が変わります。
その為、一番上の図の様になります。
続きは、4月の「法規」と「工学」のページでお読み
下さい。
「航空無線通信士受験塾」からの
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