第4章FM送受信機
(3)FM受信機の構成その2
今回は、FM 受信機の構成のお話の続きで振幅制限器
からお話を致します。
5.振幅制限器
振幅を制限するとは、どう言う事でしょうか?
FMの変調波には、音声信号の大きさによる搬送波の
振幅変化が有りません。
FMは、音声信号の大きさにより搬送波の周波数を変
えているだけなのです。
FMだけでは、ないのですが送信機から輻射された電
波は、 受信アンテナへ届く迄に 様々な方向へ進み そ
れぞれの場所で 反射されたり 減衰したりしながら 受
信アンテナへ届きます。
それぞれ 違った経路を通って来た電波が 受信アンテ
ナへ届く迄の時間に 違いが有りますので それぞれ 位
相が違います。よって到達した電波は、重なりあい強
くなったり弱くなったり 時々刻々と変化します。
様々な経路を伝わってくる事をマルチパスと言います
。又、電波の強度が大きくなったり小さくなったりを
繰り返す事をファージングと言います。
そして受信アンテナのそばを 車が通るとエンジンから
出るノイズが受信信号に重複してしまい 受信電波の振
幅が変わってしまいます。
FM受信機は、搬送波の周波数変化から音声信号を取り
取り出しますが 搬送波に振幅の変化が有りますと検波
出力に歪や雑音を含んでしまいます。
その為、検波 (周波数弁別) する前に送信された時の搬
送波と同じ様に 搬送波の振幅を一定にする必要が有る
のです。
その振幅を一定にするのが 振幅制限器 です。
6.周波数弁別器
振幅変調波の受信機では、中間周波数から 音声を取り
だす事を 検波と言っていますが、FM の場合は 弁別 と
言う言葉を使います。
弁別器は、英語でDiscriminatorと呼ばれます。良く耳
にする言葉です。
周波数弁別器とは、 振幅制限器の出力である 高周波の
周波数に応じた電圧を作り出す回路です。
よって、 音声信号の変化により 搬送波の周波数が 変化
した電波から、音声信号を再現する事が出来ます。
周波数弁別の方法は、様々です。
※周波数弁別器の動作原理は、前々回に お話をしました
ので復習しておいて下さい。
7.スケルチ回路
FM は、搬送波の周波数を音声信号で変化させています
ので 受信側では、 搬送波の周波数の変化から 音声信号
を取り出すと言う事なのですが 搬送波が 送られて来な
い時、受信機は、雑音を受信しています。
下の2つのグラフは 2つの瞬間を捉えた雑音のパワー・
スペクトラム ( 周波数毎の信号の電力をグラブにしたも
の )を表すとします。
このグラブに示す雑音は ホワイト雑音 と呼ばれる雑音
でアナログ TV の時代に放送が終わると画面が砂嵐の様
になり、「ザー」 と言う音が聞こえましたが、あれがホ
ワイト雑音です。
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