第36期無線工学第5章
通信方式その他
(1)FM通信方式の特徴
今回お話をしますAM (DSB:A3E)に比べての FM(F3E)の特
徴は、平成23年8月期からの新設問題です。
残念ながら参考書には、記載されていない事項です。
この問題は、平成23年、平成27年、平成28年の 各8月期
に出題されています。
その問題は 年を追うごとに範囲が広くなり難しくなって
います。過去に3回出題された問題は、全て別物です。
無線従事者試験の最高峰である 第 1 級陸上無線技術士の
試験では、 同じ問題は、 2 度と出ないのが当たり前です
が、航空無線通信士の試験の難易度は 中程度ですので、
同じ問題が出題されるのが普通でした。 今後、どの様に
変化していくか分かりませんが、 理解していれば、 どの
様な変化にも対応出来ます。
それでは、FM の特徴について、過去に出題されました内
容を全てお話し致します。
1.音質が良い(忠実度が良い)
搬送波の周波数:F と音声信号:Vpが比例しますので歪
みが少なく、また、音声信号の帯域周波数を広くして有
りますので、音質が良いと言う特徴があります。
中波帯のラジオ放送(AM)とVHF帯のFM放送を比較してみ
ます。
AM放送
音声信号の最高周波数:fp ・・・・7.5 [KHz]
FM放送
音声信号の最高周波数:fp ・・・・ 15 [KHz]
AMとFMの信号対雑音比
FM放送の変調指数:mf = 5 ですので、
連続雑音でAMの1/15
衝撃性雑音でAMの1/10
2.占有帯域幅:Bが広い
こちらも、AM放送とFM放送で比較してみます。
音声信号の最高周波数をfp としますと
AM放送
B = 2・fp = 15 [KHz]
FM放送
B = 2・(⊿F + fp) = 2・(75[KHz] + 15 [KHz])
= 180 [KHz]
※ ⊿F:最大周波数偏位で⊿F =m・fp の関係があり
ます。m: 変調指数。FM放送の変調指数は、5です
。
3.ノイズに強い
1項の後半でお話をしました様にノイズに強い のですが
パルス性のノイズには 弱いのです。しかし、FM の受信
機には、 中間増幅器の後に続くリミッター回路 (振幅制
限器)で、FM 変調波の 振幅制限をする事でノイズに強く
なっています。
4.受信電波のレベルがある値以下で急激に S/N比が悪化
下の図は、受信機に到達した電波の強さと受信機の出力
の信号対雑音(S/N)比を表したグラフです。
(S/N比とは、ノイズの大きさに対して 信号が何倍である
かを表します。 S/N 比は、 受信機の性能を表す感度にも
使われます。)
お知らせ
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それに伴いまして2007年10月より goo blog での "TOITAの航空
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第37期につきましては、今の所、未定です。
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