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TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第1章空中線と電波伝播 (4)半波長ダイポール・アンテナその2

2024年09月10日 | 「工学」見本記事

            第1章空中線と電波伝搬
    (4)半波長ダイポール・アンテナ
            その2


今回は、半波長ダイポール・アンテナの続きで、電波の
輻射の原理と特に半波長にする意味ついてお話を致しま
す。
半波長ダイポール・アンテナの図をもう一度掲載してお
きます。
                   

灰色の棒が”半波長ダイポール・アンテナ”です。
赤い線は、”給電線”。そして、交流電源のマークは、送
信機です。


[半波長ダイポール・アンテナの輻射の原理]

図-5の (A) と (B) そして (C) の各図の太い線は、アン
テナです。
図の (A) には、抵抗が繋がれています。
図では、Iと書いた電流が流れています。電気の世界で
は、電流を” と書きますので覚えておいて下さい。

半波長ダイポールアンテナの輻射原理
           図-5

電流の横に描いた矢印は  電流の流れる向きを表してい
ますが、これは、 一瞬を捉えているもので 電源が交流
ですので、 電流の向きは、時間と共に変わります。
一般の方々は  (A)の場合、電源とアンテナと抵抗が繋
がれていますので、電流が流れる事を理解できますが、
(B) の様に抵抗を取り除いてしまった場合、電流は  流 
れないと考えてしまいます。
しかし、皆様は、電流とは、 ”電子が動く事”  と理解さ
れていますので、(B)でも 電流が流れている事を理解さ
れている事と思います。もし  疑問に思う方がいらっし
ゃいましたら、第1章の「(1) 電気って何?」 の記事を
読み直しておいて下さい。

それでは、 (B)図の場合の電流がどの様に流れているか
を考えてみましょう。
電源からアンテナの端へ移動して行った電子は、その先
が有りませんのでその先へは、いけません。当然ですね

それでは電子はアンテナの端に貯まってしまうのでしょ
うか?
プロレスでロープへ向かって走って行くとロープに跳ね
返されると言うシーンがあります。
あるいは、手から落ちたボールは、床で跳ね返ります。
もし、手から床までの高さが無限でしたらボールは、ず
ーっと落ち続けます。
アンテナの端へ辿りついた電子は、アンテナの端で跳ね
返されてしまうのです。
この事を通常、”反射”と言います。
アンテナの端へ向かっていく電子の量は所により違いま
す。これは、結果としてなのですが、所により動く電子
の数が違うと言う事です。
アンテナの各部分とその場の電子の移動量をグラフにし
てみますとSIN波状になっています。
結果としてと言いましたが、前段階としてSIN波がアン
テナの端へ向かって進んで行きます。
この波を”進行波”と言います。
進行波は、アンテナの端で反射しますので この波を ”
反射”と言います。

進行波と反射波が重なりますと、移動する電子の数が”
0” の所と、 移動する電子の数の変化が大きい所が出来
ます。
移動する電子の数が ”0”でない所では、移動方向も変わ
ります。
移動する電子の数の変化量は、アンテナの端から中央へ
行く程、多くなり、中央が最大です。
この様子は、図-6及び、図-7の様になります。

          図-6

          図-7
それぞれの図の”弧”は、移動する電子の量を表していま
す。
図-6では、電子の移動方向は、”左”。図-7では、”右”で
す。
弧の高さの一番高い所は、電源の所です。弧の大きさと
向きは、図-6 と図-7の間を行ったり来たりします。図-
6 と 図-7の ちょうど中間の電源の所でも”弧”の高さが”
0”の瞬間があります。この時は、移動する電子の数が場
所によらず ”0”と言うことです。
この瞬間とは、電子の移動方向が変わる時です。
図-6と 図-7 の間の”弧”の動きは 両端が固定されたギタ
ーの弦を弾いた時の様な動きと同じです。
弦の中央の振幅が一番大きく、 端へ行く程、振幅が小さ
くなります。その様子は、図-8の様になります。


                               図-8

進行波と反射波を 合成しますとギターの弦を 弾いた様
になり  弦の振動(波)は、右へも左にも移動せずその場
に留まって振動していますのでこれを ”定在波” と言い
ます。
ここからは、”弧”と言わずに”振幅”と言う言葉を使いま
すと 半波長ダイポール・アンテナの アンテナの端の振
幅は、常に”0” になります。
そして、アンテナの真ん中で振幅が最大になります。

図-5の(B)図のアンテナの上に描いた細線の弧は、電流
の分布を示しています。 電流の分布とは 場所による移
動する電子の変化量のことです。

そして、(B)を開いたものが (C) でこれが、半波長ダイ
ポール・アンテナです。

半波長ダイポール・アンテナでは 金属棒又は、 導線の
全長を 1波長の半分にした事で(C) 図の様に電源のある
所の電流の変化 (移動する電子の数の変化)が 最大 にな
ります。
もし、このアンテナが  半波長より短くなりますと 電流
の最大変化が半波長の時より小さくなります。
アンテナの全長をλ/2にすると言うことは、アンテナの
真ん中の電流の変化を最大にする為なのです。
図-9を参照して下さい。



           図-9

Aの長さは、λ/2で、Bは、λ/2より短くなっています。
アンテナの長さが Aの方が Bより長く、電流の量も多く
なっていす。

電波の輻射の原理でお話しました事を思い出して頂きま
すと、電流の変化を大きくした方が、強い磁界の変化が
起きて強い電波を輻射できそうです。
半波長ダイポールアンテナの場合真ん中の電流の変化
が最大になっている事から電波を一番強く輻射できる
を ご理解頂けると思います。
電流の変化 ⇒ 磁界の変化 ⇒ 電界の変化
磁界の変化と電界の変化は、同時におきます。
これが電波でした。

次回は、アンテナから電波が輻射される 方向により輻射
される電波の強さが違う事についてお話を致します。
(次回より、 全文の掲載は、 会員様のページのみとなり
ます。)

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