無線工学番外編～DSB受信機
（1）DSB(AM)とは？
その2～
今回は、少し難しくなりますが、数式を使ってAM変調
を表してみます。
式よりAM変調が高周波と音声信号の掛け算であり、そ
の結果 側波帯 が出来る事が式の展開により導き出され
ます。
それでは、式に出て来る文字からご説明します。
E ・・搬送波の最大値（最大振幅）
Ep ・・送ろうとする信号の最大値（最大振幅）
ｍ ・・変調度 m = Ep/E
ω ・・ 搬送波の角速度 ω = 2・π・ｆ
（ｆ・・・搬送波の周波数）
ｐ ・・送ろうとする信号の角速度：ｐ = 2・π・ｆｐ
（ｆｐ・・送ろうとする信号の周波数）
ｔ ・・時間
※角速度とは？交流の大きさをVとしますと V= sin
(ft) で表す事が出来ます。V は t の値により変わ
りますがカッコの中で t に f が掛けてありますの
で、t の変化による V の変化は、f 倍の速さで変
化します。
下の図は、角度：θ の時の sin の値を表したもの
で、式で書きますと y1 = sin(θ） となります。
360°は、2π[rad] (ラジアン)です。時間：t は、
様々な値を取る事ができます 。 θ= 2πt としま
して、t = 1 では、θ= 2π [rad] = 360° 。
t = 0.25 では、θ = π/2 [rad] = 90°です。
y1 = sin (2πt) と書く事ができます。 この式に変
化の速さ：f(周波数) を掛けますと y1= sin(2πft)
となります。
2πf = ω で、まさに角度が変化する速さが角速度
と言う事になります。赤字で書きました式の左辺と
右辺は、大切ですので覚えておいて下さい。
※人の声には、色々の周波数成分が 含まれていますが
ここでは お話を簡単にする為に音声信号は、周波数
が fp だけとします。
続きは、5 月の「法規」と「工学」のページで お読み下
さい。
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