なかなか内定が取れない学生は、しっかりとその原因を探ってみよう。落ち続けるにはそれなりの理由が必ずある。考えられる理由を挙げてみた。 1)高望みをしている学生 持っている力以上の会社ばかりを受けている。こういう人は、大企業だけでなく中小企業やベンチャー企業も受けてみる。 2)ミスマッチの学生 自分のタイプと会社のタイプがそもそも合っていない。こういう人は、路線変更を考えてみる。 どのような資質を重視するかは業界や会社によって異なっている。イメージ先行で自分の希望に凝り固まるのではなく、自分の資質や能力を活かすというところに重心を移して就職活動をする。「私ってどういう仕事が向いていると思う?」とまわりの大人に聞いてみるのもよい。他己評価から自己評価を見直す作業をしてみる。 3)第一印象で損をしている学生 面接というのは、限られた時間のなかで、「この人はどんな人なのか」を判断せざるを得ないため、第一印象は重要なファクターになってくる。 笑顔がない、表情が硬い、表情が乏しい、声が小さい、声に張りがない、文章を暗記している、文章を棒読みしているような印象を与える、相手の目を見ない、そわそわして落ち着きがない、姿勢がだらしない、挨拶がはっきりしない、何を言いたいのかが分からない、話すスピードが遅すぎる、話をするスピードが速すぎる――などの印象を持たれると、それだけで落とされてしまうことも多い。 こういった弱点は模擬面接などの練習を積むことによってある程度は克服できる。 4)ES(自己PR)で失敗している学生 文章の構造は単純で、最初にずばり主張(ポイント)を書いて、その後に根拠(エピソード)を書いていく。駄目なESのパターンは次のように分類できる。 A:自分の経験したことがだらだら書いてあるだけで、主張(ポイント)があやふや。 B:エピソードの内容に説得力がない。 C:基礎情報が十分に書いてないために、読んだ人が理解できない。 D:ポイントとエピソードが対応してなくて、ずれてしまっている。 適当に書いても合格点以上のESが出来上がる学生もいる。それは限られた優秀な学生である。多くの普通の学生はしっかりと準備(自己分析とネタだし)をして、時間をかけて論理的な構造を持った文章を書き、何回も推敲するという作業をするべし。 5)会社分析が不足している学生 会社の事業内容、その会社で実際にやる業務の内容、その仕事の楽しさと辛さなどをあらかじめ理解しておくことが必要だ。その上で、自分がどのように理解しているかを相手に説明できることが求められる。そういう当たり前の努力(努力と言うほどのことではないが・・・)ができる人間なのか、できない人間(やらない人間・・・)なのかを見られている。 *参考資料『面接官の本音 2007』(辻太一郎、日経BP社)
発達障害の子どもたち (講談社現代新書) 価格:¥ 756(税込) 発売日:2007-12-19 |
この本をもう一回読み直す。実体験がないぶん、なかなか理解が進まない面はあるが、とておも内容のある本である。
以下は、正文館@千種区で見つけて買った本。おすすめです。「是非とも買うべし!」(内線010番)
累犯障害者 (新潮文庫) 価格:¥ 500(税込) 発売日:2009-03 |
できればこの本も読むといい。図書館にも入っていると思う。
獄窓記 (新潮文庫) 価格:¥ 780(税込) 発売日:2008-01-29 |