戸田智弘のブログ

ライター&キャリアカウンセラー

悩みがあるときはビリーフを書き直す

2006年09月21日 | キャリアデザイン

 感情は思考の産物である。思考とは心の中の文章記述である。ゆえに悩みがあるときは、悩みを生み出しているビリーフ(文章記述)を発見し、そのビリーフ(文章記述)を書き直すことである。
 まともな文章記述をラショナル・ビリーフ、まともでない文章記述をイラショナル・ビリーフという。その識別は、①事実に基づいているか、②論理的な必然性はあるかーーの二つである。
 イラショナル・ビリーフをラショナルビリーフに書き直すときに役立つフレーズを紹介しよう。

①~するに越したことはない。

 仕事で失敗しないに越したことはない。
 入社試験に受かるに越したことはない。
 彼女と結婚できるに越したことはない。
 
②~だからといって人生が終わりというわけではない。

 仕事に失敗したからといって人生が終わりというわけではない。
 入社試験に受からなかったからといって人生が終わりというわけではない。
 彼女と結婚できないからといって人生が終わりというわけではない。
 
③永遠に~と決まっているわけでもない。

 永遠に仕事で失敗し続けると決まっているわけでもない。
 永遠に入社試験に受からないと決めっているわけでもない。
 永遠に結婚できないと決まっているわけでもない。

④~の状況に耐えるのは苦痛だろう。それでも耐えられないわけではない。

 周りの人の期待に応えられない状況に耐えるのは苦痛だろう。それでも耐えられないわけではない。
 内定がなかなかもらえないという状況に耐えるのは苦痛だろう。それでも耐えられないわけではない。
 
⑤~を失敗したからといって、私の価値が下がるわけではない。

 仕事を失敗したからといって、私の価値が下がるわけではない。
 内定をもらえないからといって、私の価値が下がるわけではない。
 彼女と結婚できないからといって、私の価値が下がるわけではない。

⑥~は残念だ。でもこの世が終わるわけではない。

 周りの人の期待に応えることができないのは残念だ。でもこの世が終わるわけではない。
 内定がもらえないのは残念だ。でもこの世が終わるわけではない。
 彼女と結婚できないのは残念だ。でもこの世が終わるわけではない。

⑦~したい。しかし、~ねばならないというわけではない。

 期待に応えて人から賞賛されたい。しかし、賞賛されねばならないというわけではない。
 仕事で失敗したくない。しかし、失敗してはいけないというわけではない。
 彼女と結婚したい。しかし、結婚しなければならないというわけではない。

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履歴書の資格欄には何を書くか?

2006年09月06日 | エントリーシートの書き方

 いくつかのポイントをまとめてみよう。
 
1)低レベルの資格は書かない

 中学生や高校生でも取れるような資格(珠算三級、英検三級、漢字検定三級、日商簿記四級)を書いても意味がありません。書かない方が無難です。
 
2)自動車免許は書く

「普通自動車免許」は、持っていても当たり前なのでわざわざ書くのはおかしいと思う人もいるようですが、これは書いた方が良い。ペーパードライバーであっても必ず書きましょう。業務で車を使う機会もあるので、資格を持ってない人よりも持っている人の方が有利です。
 
3)3年前のTOEICのスコアは書いて良いか?

 できれば1年以内のスコアを書きたいところです。3年前のスコアでは、信憑性がないし、「それ以来、スキルアップの努力をしていない」というマイナス印象を与えかねません。

4)趣味の資格は別の欄に書く

 仕事に関係ない資格ーーたとえば、スキューバダイビングやスキーなどーーは基本的に書く必要はありません。アピールしたいのであれば、趣味や特技の欄に記しておく。

5)勉強中の資格も書いていい

 応募先の仕事に関連する資格であれば、「***資格取得に向け勉強中」や「○月に取得見込み」などと書いておくと良い自己アピールになるでしょう。
 
6)なじみのない資格は内容を説明する

 なじみのない資格については、内容と難易度をを簡単に説明しておこう。

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履歴書の趣味欄には何を書くか?

2006年09月05日 | エントリーシートの書き方

「趣味」欄は、自分の個性や人柄をアピールできる大切な部分である。書き方次第で、面接担当者との話題が広がる可能性もあるのでしっかりと書こう。

1)単語だけをポーーン書いたのではあまりにも素っ気ない。それが、読書や映画鑑賞、パソコンであればなおさら印象は悪くなる。単語だけを書くのではなくて、興味の対象や分量、自分の生活の中でどういう意味を持っているかなどをつけ加える。

<例>

読書(好きな作家は浅田次郎と桐野夏生)
映画鑑賞(洋画を中心に年間50本は見る)
テニス(毎週末、大学の仲間や地域の人たちと汗を流す)
温泉巡り(これまでに訪ねた露天風呂は112箇所)。

2)パチンコ、パチスロ、競馬、競輪、競艇は不可。ギャンブル→借金→使い込みといった連想ゲームが担当者の頭の中で駆けめぐる。書かない方が無難。

3)仕事を放り出してのめり込むような趣味は書かない。

<例>

海外旅行が趣味。これまでに訪れた国は20カ国。30歳までに50カ国、40歳までに70カ国が目標。

4)空欄あるいは「特になし」は厳禁。

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履歴書の書き方

2006年09月04日 | エントリーシートの書き方

 履歴書の基本を押さえておこう。

1)パソコンではなくて手書きで

 履歴書は手書きが原則。手書きの文字には応募者の人柄が出る。字の上手い下手は関係なし。とにかく丁寧に書こう。
 使用するペンは、万年筆か細字のサインペンがベスト。ボールペンは、ダマがこすれて汚くなるので避けた方がよい。
 
2)市販の用紙に書く

複数の履歴書を整理する担当者の手間を考え、ファイリングしやすい市販の用紙に書く。

3)訂正は不可

 修正液を使ったり、線で消して訂正印を押したりするのは駄目。ミスをしたら新しい用紙に書き直す。

4)写真は正面・無帽・無背景・襟のある服で撮る

スナップ写真やスピード写真は駄目。プリクラは問題外。ずっと以前に撮影した写真を使うのもNGで、3ヵ月以内に撮影したものを使う。
 しかめっ面ではなく柔らかい表情を心がける。口角をやや上げた感じの自然な笑顔をつくる練習をしてから写真館へ出向こう。
 写真はのりで貼り付けるべし。セロハンテープは駄目。
 
5)略号は禁止

 昭和→S、平成→H、株式会社→(株)、有限会社→(有)などと書くのはルール違反。省略せずにしっかりと書く。
 学校名も略さず、公立校な都道府県・市区町村名から書き出す。
 
6)年号は元号で統一する

 元号と西暦を混在させない。元号で統一する。

7)一枚一枚心をこめて書く

 手書きの履歴書をコピーして送付する人がいるが、これは絶対にやってはいけない。また、明らかにまとめ書きをしたことが分かるような履歴書(記入年月日と志望動機だけがサインペン、残りはボールペンで書かれたような書類)も不可。1社1社、心を込めて作成すること。

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内定ブルー

2006年09月03日 | キャリアデザイン

 内定ブルーとは、内定をもらった後に「自分の選択が本当に正しかったのかどうか」を思い悩み、憂鬱な気分になってしまう現象である。思い悩んだ結果、せっかくの内定を辞退してしまったり、もう一度就職活動をやり直したりする学生もいる。

 内定ブルーにならないためには、職業的自己概念(自分の興味、能力、価値観)を明確にする作業をした上で就職活動をスタートすることである。この作業を一人でやるのは難しい。キャリアカウンセラーが力になってくれるはずだ。

 内定ブルーになってしまったときはどうするか? そういう場合は、職業的自己概念をはっきりさせる作業をもう一度しっかりやってみることだ。そうすることで、自分の選んだ道は間違っていなかったとほっとひと安心できる人もいるだろう、あるいは自分の選択は間違っていたのでもう一度就職活動を始めるという人もいるだろう。

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