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フロリダ半島日記―世界一のスポーツドリンク誕生

2012-09-06 22:23:32 | 日記
先日、この日記にテールゲート。パーティーについて書きました。またフロリダ大学のスポーツチームの“ゲーターズ”についても触れました。さて1965年ごろ、フロリダ大学のアメリカンフットボールのチームには問題が起こっていました。フロリダ半島は夏には熱帯のような気候になります。ある選手が一つの試合中に体重が9キロも減ったというのです。そして一度もトイレに行かなかったというのです。これはフロリダの猛烈な暑さの中で水分がすべて汗となって出てしまったようなのです。Ray Gravesコーチは、この選手を含む他の選手のために何か適当な飲料水が開発できないかと考えていました。そこで同大学の医学。生理学のロバート。ケード(Robert Cade)博士に相談を持ちかけました。ケード博士は他の数人の教授、研究者と共にチームを結成してスポーツ飲料水を完成させたのです。最初の飲料水の成分は、水、ナトリウム、砂糖、カリウム、リン酸塩でした。しかしこれでは味が問題だということで、(噂によると)ケード博士の夫人がレモンジュースを加えたらどうかと助言したというのです。ちなみにこの飲料水の名前は“ゲーターレード”と付けました。ゲーターとはチームの名前から取りました。Gatorとはフロリダに生息しているアリゲーター(ワニのことで、他にワニにはクロコダイルというのがフロリダの南端にいます)。エード(ade)とはジュースを薄め甘味料を加えたレモネードのような飲料水のことです。そして、10人の選手がこの飲み物を試飲して試合に臨みました。1965年のことです。このテストは成功し次々と選手たちはすばらしい実績を上げていきました。そしてフットボールだけではなく様々なスポーツ界で飲まれるようになったのです。“ゲーターズ”のチームに負けると、相手の監督や選手たちは、“われわれは“ゲーターレード”を飲んでいないからだ。”とつぶやくようになりました。1968年、ケード博士はストークリー。ヴァンキャンプ(Stokely-Van Camp, Inc.)社と契約し製造権が委譲されます。商業化されたのです。そして“ゲーターレード”は1983年、クエーカーオーツカンパニー(Quaker Oats Company)から販売されます。この会社は、グラノーラやシリアル食品で人気があります。しかしクエーカー社は2000年にペプシコ(PepsiCo)によって買収されました。ペプシコの傘下で“ゲーターレード”は2010年のスポーツドリンクの世界シェア1位となりました。アメリカ合衆国内では、スポーツドリンクの75パーセントのシェアを占めるにいたります。またアメリカ合衆国以外の世界70カ国で販売されるようになり、各国の国民性に合わせた“ゲーターレード”が製造されるようになっています。例えば、コロンビアではブルーベリーの味、ブラジルではパイナップルの味、ロシアでは虹のイメージ、オーストラリアでは南極の氷と渓流のイメージで販売されています。有名選手も随分宣伝に加わっています。まず1970年代はエルビス。プレスリーも盛んに飲んでいたといわれていて、1988年ごろは、マイケル。ジョーダンが<シトラス。クーラー>の味を宣伝、2008年ごろはタイガー。ウッズによる宣伝が行われました。
日本では1970年に大正製薬、1980年に雪印食品、現在はサントリーが販売しています。ただ、初期のころ“ゲーターレード”の製法の権利をめぐって、ケード博士とストークリー。ヴァンキャンプ(Stokely-Van Camp, Inc.)社とフロリダ大学の間で訴訟裁判が行われていました。
しかし1973年に和解にいたり現在フロリダ大学は1億5千万ドル以上のロイヤリティーを受け取っているようです。

フロリダ半島日記―世界一のスポーツドリンク誕生

2012-09-06 22:03:44 | 日記
先日、この日記にテールゲート。パーティーとフロリダ大学のスポーツチーム
“ゲーターズ”について書きました。1965年ごろフロリダ大学のアメリカンフットボールのチームには問題が起こっていました。フロリダ半島は夏には熱帯のような気候になります。ある選手が一つの試合中に体重が9キロも減ったというのです。そして一度もトイレに行かなかったというのです。これはフロリダの猛烈な暑さの中で水分がすべて汗となって出てしまったようなのです。Ray Gravesコーチはこの選手を含む他の選手のために何か適当な飲料水が開発できないかと考えていました。そこで同大学の医学。生理学のロバート。ケード(Robert Cade)博士に相談を持ちかけました。ケード博士は他の数人の教授と共にチームを結成してスポーツ飲料水を完成させたのです。最初の飲料水の成分は、水、ナトリウム、砂糖、カリウム、リン酸塩でした。しかしこれでは味が問題だということで、(噂によると)ケード博士の夫人がレモンジュースを加えたらどうかと助言したというのです。ちなみにこの飲料水の名前は“ゲーターレード”と付けました。ゲーターとはチームの名前です。Gatorとはフロリダに生息しているアリゲーターのことです。エード'adeとはジュースを薄め甘味料を加えたレモネードのような飲料水のことです。そして、10人の選手がこの飲み物を試飲して試合に臨みました。1965年のことです。このテストは成功し次々と選手たちはすばらしい実績を上げていきました。そしてフットボールだけではなく様々なスポーツで飲まれるようになったのです。“ゲーターズ”のチームに負けると相手の監督や選手たちは、“われわれは“ゲーターレード”を飲んでいないからだ。”とつぶやくようになりました。1968年、ケード博士はストークリー。ヴァンキャンプ(Stokely-Van Camp, Inc.)社と契約し製造権が委譲されます。そして“ゲーターレード”は1983年、クエーカーオーツカンパニー(Quaker Oats Company)から販売されます。この会社は、グラノーラやシリアル食品で人気があります。しかしクエーカー社は2000年にペプシコ(PepsiCo)によって買われました。現在“ゲーターレード”は2010年のスポーツドリンクの世界シェア1位となりました。アメリカ合衆国内では、スポーツドリンクの75パーセントのシェアを占めるにいたります。またアメリカ合衆国以外の世界70カ国で販売されるようになり、各国の国民性に合わせた“ゲーターレード”が製造されるようになっています。例えば、コロンビアではブルーベリーの味、ブラジルではパイナップルの味、ロシアでは虹のイメージ、オーストラリアでは南極の氷と渓流のイメージで販売されています。有名選手も随分宣伝に加わっています。まずマイケル。ジョーダンやタイガー。ウッズ、そしてエルビス。プレスリーも盛んに飲んでいたという。
日本では1970年に大正製薬、1980年に雪印食品、現在はサントリーが販売しています。ただ、初期のころ“ゲーターレード”の製法の権利をめぐって、ケード博士とストークリー。ヴァンキャンプ(Stokely-Van Camp, Inc.)社とフロリダ大学の間で訴訟裁判が行われていました。
しかし1973年に和解にいたり現在フロリダ大学は1億5千万ドル以上のロイヤリティーを受け取っているようです。