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フロリダ半島日記ーワゴン車の扉を開くテールゲート。パーティー

2012-09-03 18:53:49 | 日記
今日はレイバー。デーの祭日です。レイバー。デーとは日本の勤労感謝の日によく似た祭日です。この日を前後してアメリカン。プロフットボールNFL(National Football League) のシーズンが開始され、大学のカレッジフットボールも開幕します。アメリカン。フットボールの人気は野球やバスケットボールをはるかに越えています。スポーツ好きのアメリカ人の楽しみの一つがテールゲート。パーティー(tailgate party)です。このパーティーはアメリカン。フットボールの試合の前(または後)で駐車場や試合会場の空き地などでパーティーをすることです。ワゴン車やトラックの後部の扉を開けて、飲み物や軽い食事を並べるのです。テールゲート(tailgate)とはステーションワゴンやトラックの後尾扉のことです。アメリカではこのテールゲート(tailgate)の他の意味としてよく使うのが“前の車の後ろにぴったりとつけて運転すること(されること)”です。さて、最近、テールゲート。パーティー(tailgate party)大好き人間の男性の小型飛行機が墜落しました。この人はマイアミ在住の人で大変なアメリカン。フットボールのファンでした。特にフロリダ大学のゲーターズのファンでした。多分、フロリダ大学の卒業生でしょう。このゲーターズのチームが試合をする所とマイアミの自宅を頻繁に往復していたそうです。一人の女の子を友人宅に預けて、夫人と2人の息子を飛行機に乗せていたそうです。フットボールとこのテールゲート。パーティー(tailgate party)がそれほどまでに好きであったようです。
 まずテールゲート。パーティー(tailgate party)に向いている自動車のランキングの上位2つを紹介します。これは“Moter trend”という自動車関係では人気の雑誌が紹介したものです。まずトヨタのToyota 4Runner日本ではハイラックスサーフ(Hilux Surf)として販売されていました。この自動車はまるでテールゲート。パーティー(tailgate party)用に製造されたかのようなのです。パーティー。モードのボタンを押すと後部の扉が開き、スピーカーが現れ、あの低音の“ボン。ボン”という音が出てきます。次にHonda Ridgelineホンダのリッジラインは中型スポーツユーティリティー。トラックです。面白いのは、この自動車を選んだ雑誌記者の意見です。最初、このホンダの中型トラックについて感想を求められた時、編集長もこの記者も“普通の中型トラックだ”と思ったそうです。しかし後部の扉を開いてみて感動したらしいのです。そこには見事にクーラー(アイスボックス。冷却箱)を備えることができるスペースがあったということです。冷えたビールやコーラをたっぷりと準備できるというわけです。このように、日本車はアメリカのスポーツやパーティー好きのお国柄として実に珍重されているのです。しかし、Toyota 4Runnerなどは2009年に日本市場から離脱、Honda Ridgelineは日本市場では正規販売はされていないそうです。                            
 テールゲート。パーティー(tailgate party)でよく食べられているものは以下です。
メキシコのコーンチップスやサルサ。ポテトチップス。ハムやチーズのサンドイッチ。スパイスを入れたバーベキュー。チキン。ウイング(鶏の翼)
肉などをグリル、焼き網で焼いたものーハンバーガー。ステーキ。ホットドッグ。マグロのステーキ。ピザ。デヴィルド。エッグ(ゆで卵を縦に切り、黄身をマヨネーズ。香辛料と混ぜ合わせて白身に詰めた料理)。ビールとかソーダ
焼きえび。カバブ(肉と野菜の串焼き料理) 。
もちろん寒い季節の場合は、チリコンカーン(chili con carne)通称チリ(インゲン豆などを柔らかくなるまで煮て、ひき肉、たまねぎ、トマト、チリパウダーなど加えて煮たもの)。チャウダー。コーヒーやホットチョコレート

フロリダ半島日記ーディズニーなどで働く人々

2012-09-03 12:05:51 | 日記
昨日は知人たちとのパーティーに参加。様々な話に花が咲きました。一人のアメリカ人婦人が話を始めました。この女性は、長年、ディズニー。ワールドで働いているのです。仕事の内容を語りだしたとき、“I was on stage”という言葉が出ました。すると最近ニューヨークからやってきた中年の男性が“on stage。。。”と聞き返しました。このon stageの意味は、舞台の上で、という日本語になります。つまりこの中年の男性は、この婦人がディズニーで何かの劇場に出て芝居でもしていると思ったのです。ところが、このon stageというのはディズニーで働く人々特有の表現なのです。ディズニーでは、そこで働く人々は皆、cast member つまり俳優のような役を持ったメンバーなのです。この婦人はディズニーの店でみやげ物を売ったりレジ係でお金を受け取ったりしているのです。しかし、ディズニーでは、単にworkとか laborという労働をするとは言わずにon stageという劇場の何らかの役を演じているというイメージなのです。またトイレに行くことは反対に舞台から降りるのでback stage と言います。つまり、舞台裏、楽屋に行くことです。誰かがディズニーで働きたいと思って人事管理部を訪れる場合、ビルのオフィスには普通の英語のHuman resources(人事管理部)という標識ががどこにもないので迷うことがあります。それはディズニーでは普通の会社用語は使わないのです。人事管理部はCasting centerというのです。役の割り振りのためのセンターと言うことです。  
 ディズニーの創設者であるウォルト。ディズニーはもともと映画監督でした。そして“地上で一番幸せな場所”を作ろうとしたのです。映画はいくら楽しい映像を映してもどうしても観客との間に距離ができるのです。それに対してお芝居は映画に比べてみて、観客は臨在感を持つことができます。その映画とお芝居を統合したのがオーランドの<ディズニー。ワールド>であり、カリフォルニアの<ディズニー。ランド>なのです。映画のスクリーンから飛び出たようなディズニーの舞台の上で人間が様々な役を演じるというイメージです。だからそこで働く人々は、売店の売り子であろうと掃除のおじさんであろうとオン。ステージon stageとして舞台の上で役を演じているのです。この場合重要なことは、お客さん自身に“自分はVIP、重要なお客である”と感じさせることです。座っているお客や普通に歩いて見物しているお客をスクリーンの中に引き入れるのです。そして人の心にある“スター性、スターへの願望”をかなえてあげることなのです。だからディズニーには凝りに凝ったしゃれた内容がちりばめられているのです。例えば人々の胸のなかには“古きよきアメリカ”に対する郷愁が眠っています。しかし現実の故郷に帰郷しても実感がわかないことが多いのです。そのことを映画製作者であったウォルト。ディズニーはよく知っていて、そこで“縮尺”を使うのです。つまり古い町並みの時計屋、お菓子屋、写真館などを実際より縮小して作るのです。そうすれば、見る人が町のすべてを自分の視界におさめることができて、やすらかな安心感を覚えることができるようになるのです。私たちは縮尺模型やスケールモデルなどのミニチュアの風景などからもそれとよく似た感覚を持ちます。
又ある時、ウォルト。ディズニーは、ディズニーで働く一人の青年が目に留まりました。青年は仕事に行く準備をしているようでした。普段着から西部劇に出てくる服装に着替えているのです。ところが着替えている場所が“未来館”の前という関係のない場所の前でした。それでは見物の人々が違和感を覚えると感じたのです。それは例えば宇宙博物館のような建物の前で、ちょんまげを結ったサムライのような姿になるようなものでしょう。
そこで、地下道、地下室の建設に取り掛かったのです。つまり、仕事に出る人たちの着替え室などを地上の観光客に見えない場所に作ったのです。地下の道路には理容室や喫茶店や食堂や休憩室まで出来ました。例えば外国の要人や政府などの要人が来訪した時は、地下道や地下室に一旦、身を引くこともできるわけです。フロリダのオーランドにはディズニーのようなテーマパーク(Theme Park)が数十箇所あるのです。従来のパークつまり遊園地とディズニーのようなテーマパークとは随分違った性格を持っています。テーマパークとは、特定のテーマ(文化、物語、映画、時代)に沿って建物、庭園、登場人物、販売商品、制服などが全体的に演出された遊園地です。
しかし働く人々は、そう簡単ではありません。人気のテーマパークの一つにシーワールド(SeaWorld)があります。これは、大きな水族館です。Dolphin Coveが特に人気のアトラクションです。イルカと身近に接することができます。そこで働いている知人の娘さんは一日中、イルカの泳いでいるプールの上の岩に、いろいろな服装で座っているだけです。疲れて伸ばした足がプールの表面に触れると、イルカたちは食事の合図と思って皆、その足に集まってきたというのです。ある時、ある黒人の知人の娘さんがオーストリアの民族衣装をつけて歩いていて、ディズニーまで乗せていってほしいといってきたこともありました。自動車が故障したとかです。仕方なくディズニーまでドライブしました。多分すぐ地下室の控え室に行ったことでしょう。今夜、ユニバーサル・スタジオ (Universal Studios)のそばをドライブしていると花火が上がって辺りが明るくなりました。実はここは毎夜花火をあげるのです。現在の人気はハリー・ポッターのアトラクションです。しかし華やかな舞台の裏では地味で根気の要る仕事をする普通の人々や毎夜、必死に花火をあげる労働者もいるのです。