1.1月からの新型コロナ感染症の全国及び世界的広がりのなかで、4月1日から「原則屋内全面禁煙」が義務化されたことは、喫煙と受動喫煙が新型コロナウイルス感染症の罹患と重症化のリスク要因と指摘されていることからも、本感染症の広がりを少しでも食い止める一助となった可能性があるように思う。
2.しかし、バーやクラブ、キャバクラ、スナックなどが(タバコ業界関係者の助言で)喫煙目的店(施設)に衣替えしたと報道されていることから、これが一因となってこれらの類の施設がクラスター発生源となった可能性がなくはないのではないだろうか?(もしそのような事例があったとしたら、その店の利用者・経営者だけの自己責任では済まされない。公衆衛生的観点から、クラスターの発生源リスクの一因としての喫煙規制に踏み込まざるを得ない…)
※しかし、これら「喫煙目的店」は保健所などへの届出が不要なので、実態把握が難しいような… ただ、タバコの出張販売の許可が必要なので、財務局に聞けば判るものかどうか?
3.小規模飲食店の喫煙可能店でのリスクの可能性も否定できないことから、第2~3波もありうる新型コロナ禍の抜本的な対策の一環として、三密(密閉・密集・密接)回避の社会設計と中長期的変革、三密の典型例である喫煙室・喫煙所の閉鎖・撤去とともに、濃厚受動喫煙場所を無くすために、早急な法改正による「例外なき屋内全面禁煙」の義務付けが不可欠ではないだろうか?