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Aspiring Bobby-dazzler Starlet

岸利至さんが好きです!が!今は映画ブログになりました☆トラウマになるくらいの重い、暗い映画が好きであります。

試写会で「トウキョウソナタ」を観ました。2008年96本目

2008-09-12 00:16:11 | 日本映画
ジャンル : ドラマ
製作年 : 2008年
製作国 : 日本
監督・脚本 : 黒沢清
主演: 香川照之 、 小泉今日子 、 小柳友 、 井之脇海 、 井川遥 、 津田寛治 、 役所広司

線路沿いの小さなマイホームに暮らす家族。
リストラされたことを家族に言えない父。ドーナッツをつくっても家族に食べてもらえないママ。
家族で内緒でアメリカ軍へ志願する兄。そして、家族に内緒でピアノを習っているボク。
いつしか家族は不調和音を出していた。

家族が囲むテーブルをピアノに見立てたパンフレットの写真。不調和音という言葉。
そうこのストーリーの要はピアノ。
ピアノを奏でるのは、ボク。大事な役だ。
今回の試写会はイベントつきでした。知らずに行くと、なんと!そのイベントとは、
この映画での重要な曲。ドビュッシーの「月の光」の生演奏。
実はこの映画でボクが弾いている「月の光」は実際の演奏は天才少年ピアニストの
高尾奏之助君が演奏しています。
今日はその高尾奏之助君が実際にピアノで魅了してくれました!
ボク役の井之脇海君も挨拶に来てくれて感動でした!
主演俳優に会えて感動しました。撮影時小学校6年生だった彼も今は中学校1年生。背も13センチも伸びて声変わりも
したそうです。子供って成長が早いですね!
そんな彼の演技も楽しみでしたが、やはり、香川照之さん、小泉今日子さんは、すごいですね。この映画がみたかったのは
彼らが出るということと、カンヌで審査員賞を受賞したという、その作品の内容。
今、漫画、エッセイ本の映像化が多い中、オリジナルの脚本っていうのも惹かれます。
偶然にも今日、試写会の日はあの「911テロ」が起こった日。
今、日本は誰もが将来に不安を抱え、見えない恐怖と戦っています。それを家族という形で表しただけなんでしょう。
だれもが、この作品のだれかに、なにかに自分を投影し、共感できるものがあるんだと思います。
実際黒沢監督は、これは日本だけの問題だとおもっていたら、世界に認められたことで、
世界でも人々は同じように不安をかかえているのだと実感したそうです。
リストラ、自殺、強盗事件、戦争。狭くは、先生と生徒との関係。親子の関係。
でも、なにか、希望の光をみつけて、生きて行って欲しい。そういうメッセージです。
人生いつでもやりなおしが出来る。そのセリフは、すごく心に残りました。
いろいろあったけど、最後は家庭の食卓に集まる。そんなシーンも良かったです。
帰る場所ってあるんですよね。

このラストが衝撃であるため、ある理由で(ネタバレなのでかけません!)
その後、エンドロールには音楽がありません。マイクをセッティングしている時のようななにか機械のすれすような
音。それが響いているのみです。ラストシーンに酔いながら、エンドロール最後まであっという間に終わってしまいました。

9月27日より全国ロードショー

映画「TOKYO!」を観ました。2008年95本目

2008-09-09 20:22:50 | 日本映画
TOKYO!シェイキングTOKYO!より1シーン。こちらをどうぞ!
ジャンル : ドラマ
製作年 : 2008年
製作国 : フランス=日本=韓国=ドイツ
配給 : ビターズ・エンド
上映時間 : 110分

主演;
インテリアデザイン: 藤谷文子 、 加瀬亮 、
メルド: ドゥニ・ラヴァン 、 ジャン=フランソワ・バルメ 、
シェイキングトウキョウ: 香川照之 、 蒼井優

駆け出しの映画監督アキラと共に上京してきたヒロコ。部屋探し、就職…、物事が上手くいかない中で、ヒロコは自分の居場所が次第になくなっていくのを感じる。(「インテリア・デザイン」)東京の下水道から出没する謎の怪人「メルド」。人々が恐れる中、ついに大きな事件が起こり…。(「メルド」)10年間引きこもりの生活を続けている一人の男。ある日、配達に来た美しい少女と目が合い…。(「シェイキング東京」)

インテリアデザイン;監督ミシェルゴンドリー
「恋愛睡眠のすすめ」のような感じの映画かな?
何の役にもたっていない、いつのまにか、なんか役にたちたい。
と思っていたヒロコが、ある日突然、あるものに変身して、自分の居場所を見つける。
というお話です。意外にこれってインテリアにかかせないものですよね。かならず必要だけど、
これにこだわる人ってセンスいいと思う。
でもこの話がいまいちわからなくて感想が短い(笑)それはきっと私が、生まれながらの東京人であるからだと思う。
居場所がないって?ありますよ。いっぱいあるのに、みんな見失なってる。自分次第だよ。ないものねだりですよ。


メルド:監督レオスカラックス
メルドとは「フランス語」で糞です。
糞ってタイトルいいですよね。なかなか。東京の街に「糞」ってかかれた大きい電工看板があるって設定で。笑えました。
この話が一番わかりやすかった。
マンホールの怪人は、カルト集団のテロとか、大地震とか。
大都市で起こりうる、防げない惨事への恐怖心から生まれた都市伝説みたいな感じなのかなと。
人が多く集まることろで発生する無差別殺人みたいなものでしょう?
殺人鬼は、自分は人を平気で殺しておきながら、自分が死刑判決がでると、「死にたくない」って
言ってみたり。自分勝手ですよね。こういう感情抱えたことありますよ。監督、よくご存知で!て感じです。
自爆テロで自分も死ぬんじゃなくて、人は殺しておいて、自分は生き延びたいとか。
オウ○真理教の元教祖も、そうですよね。
怪人を称えて英雄扱いする人がいるとか、秋葉原通り魔事件の容疑者が神とあがめられたりするの同じ。
次はNYに登場!ってあったけど、どの世界の大都市も似たようなものですよね。
映像は、レオスカラックスぽいですね。「ポーラX」とか、「ポンヌフの恋人」とか。夜の死体の山を歩く
怪人とか。私の中では、まんまですね。やっぱりパリと東京って似てるのかな?小さな国の大都市って共通点!
でも、糞とか、雲とか、外国人からみたら、漢字っておもしろいのかな(笑)「糞」ってあまり書かないけど、
画数が多くて、左右対称でバランスのいい文字ですよね。アートですね(笑)改めて気付きました。

シェイキングトウキョウ:監督ポンジュノ
私この監督さんだけ初でした。監督の腕がいいのか、役者がいいのか。役者がいいんですよね!
香川照之さん本当にこういう役あいますよね。
「ゆれる」のお兄さんをもっとキモクした感じ。
部屋の中が無駄に整理整頓されているところとか、ひきこもりってそんな感じ。神経的な病気でもあるからじゃないのかな。
そうなんだ。蒼井優ちゃん。役名「ピザの配達の少女」だったけど(笑)
役名はないけど重要な役ですよ!本当に細くて色が白い!ガーターが似合う!
出演時間短いのに本当に存在感のある役者さんだな~。この映画みたのも、彼女目当てだし。
ヒキコモリが、11年目で初めて目を合わせたのが彼女だったら
そりゃ惚れるでしょう。倒れた彼女のまわりをうろうろ慌てる香川さんもイイ!
キモイイ!
ゲームのボタンのようなものが彼女についていた。
彼女は機械でできた少女って設定なのかと思ったら、なんだ入れ墨か。でも、街中の人がひきこもりになって
ピザをロボットが運んでいるシーンがあったけど、やっぱり彼女は機械なの?
ちがう。コミュニケーションのとれない機械みたいな人間ってことですよね。
でも、香川さん、そのボタン押すんだ!押されたら私「キモイ」っていうけどなぁ~と思ったけど。
でもそう思わせる演技がすばらしい!香川さん!
あの雰囲気だったらいい感じになりそうかな。
蒼井優さんが、この役に対して、共感されない役もたまにはいいっていってたけど、
共感されなくないですよ。結構気持ちわかる気もしますよ。
きっと、人恋しい人なのかな。だれかに、ボタン押してもらいたかったんだよね。
それでしかコミュニケーションとれなくても、いいんじゃないの?なんだか心温まりましたよ。
わかる私はやっぱり東京人かな?って思ったり。
これからもボタンの数増やしてボタンで会話していくのかな?でもcomaの意味を劇中で明かさないっていうのが
いいですね。私は知ってました!「Sweetest Coma Again」 のcomaです!
ちなみにabingdon boys schoolというバンドが歌ってます。(LUNA SEAのカバーです)
あ、ボタンじゃなく歌でコミュニケーションとってもいいですね。

この3編:(中でも2作目が好きでした。)
全体的に「世にも奇妙な物語」系で、それ系が好きな人には受けるかも。
私はこういう世界は嫌いではありません。メタファーとでもいうのでしょうか。ありえないよ!で片付けないで、
飛躍して考えられるもの、空想、たくさん想像できる作品って感じで好きです。
洋画には結構こんな設定ありますしね。これを一般的な邦画だといってしまうと
今までの日本映画になれていた人には難しいだろうな~。見る人を選ぶ映画かな?。
アートな作品です。東京をアートに仕上げたっていったら、
外国人って「TOKYO!ブランド意識」があるから、日本人より食いつきそうだな~。

そういえば、エンディング:HASYMOだったなぁ。心地よくてエンドロール最後まで観ました。(いつもだけど♪)

DVD「赤い文化住宅の初子」を観ました。2008年94本目

2008-09-07 01:15:20 | 日本映画
ジャンル : ドラマ
製作年 : 2006年
製作国 : 日本
監督・脚本 : タナダユキ
出演 : 東亜優 、 佐野和真 、 坂井真紀 、 浅田美代子 、 大杉漣


兄の克人と二人暮らしの中学3年生・初子。父は借金を残して蒸発、母は先立ってしまい、二人の生活は苦しかった。初子はなんとか生活費を稼ごうとラーメン屋でバイトをするが、そこもクビになってしまう。しかも兄が電気代を使い込んでしまい、家の電気は止められてしまっていた。そんな中でも初子は「一緒に東高へ行く」という同級生の三島くんとの約束を果たすべく勉強を続けるのだが…。

gooより

*漫画が原作としりませんでした。それを前提に読んでください。
百万円と苦虫女。月とチェリーに続く、タナダユキ監督作品。私、この監督すきだな~。
両親がいなくて、お金に困っている学生の理想ではなく、現実を描いているところがいい。
きっと他の監督なら、高校くらい行かせるのだろう。
兄に「進学校にいってどこまで進む気か?俺は高校中退なのに、バカにしてんのか?」ってセリフだったと思います。
でも、きっとお兄さんが実はこっそりきちんと働く。もしくは
ぽろっと「おまえは高校にいけ」と言い、妹には学校にいかせるのが普通の映画。
タナダさんは、やっぱり、初子には、中卒で就職させるのです。
でも、それには、初子の淡い気持ちがありました。
それなら高校いかなくてもいいかもって確かに思いますよね。
結婚。それは、その人とずっといたいから。お兄ちゃん、お父さん。ずっといたいから、
お兄ちゃん。お父さんと結婚したいって思う。子供って純粋ですよね。
中学生ならまだそう思うのかもしれないし、家族愛に飢えていた初子なら、余計そうおもうのかも。
結婚願望。
いくらひどいことされたって、肉親は肉親なんですよね。なんか許してしまう。どんな家族でも一緒にいたいんだ。
初子は家庭事情は複雑だったけど、心がまがって居ない子で救われました。
でも、この物語にでてくる「赤毛のアン」そうですね。アンの暮らしは嘘くさいですよね。
孤児で、いつかお金持ちに貰われて、幸せになる。ってそんなのリアルじゃないですもんね。

タナダさんは、初子の将来、どうやって描くのでしょうか。
希望でいえば、三島君が、高校にいっても気持ちがかわらないでいてくれればいいなと思う。
彼女がアンになれるのは、三島君にかかっている。

彼女は貧乏でも、恋してたからいいんですよね。
初子とちがって、貧乏でも、更にかわいくなくて性格が偏屈で、男にもてない女の子だったらどうするんだろう。
そっちの話でみてみたい。
ひとつ気になったのは、初子の制服がきれいにアイロンかけされてピリってしてるところ。
洗濯はどうしてるの?アイロンはあるの?
あと、お風呂もなさげなのに、銭湯にいってる?にしては銭湯代は?
極貧だったら、もう少し、髪が洗えなかったり不潔なのでは?
と思うのですが、まぁ。それはおいておきましょう。

DVD「暗いところで待ち合わせ」を観ました。2008年90本目

2008-09-05 20:57:44 | 日本映画
製作年 : 2006年
製作国 : 日本

監督 : 天願大介
原作 : 乙一
出演 : 田中麗奈 、 チェン・ボーリン 、 井川遥 、 岸辺一徳 、 佐藤浩市 、 宮地真緒

交通事故が原因で視力を失ったミチルは、父親と二人暮し。しかしその父が死に、ミチルは親類の反対をよそに一人暮しを始める。彼女の家の下は駅のホームだ。ある日、一人の男がそのホームから転落し、入って来た列車にはねられて死亡する事件が起きた。その直後、一人の青年がミチルの家に忍び込む。やがて青年は彼女に気づかれないように息をひそめて居間で暮らし始めた。彼は死んだ男の同僚で、駅から逃走して殺人の容疑をかけられているアキヒロだった。
gooより。


乙一さんの作品が原作だったのですね。新たな切り口のサスペンスで、楽しめました。
原作も読んでみよう!
失明してしまって、心をとざして孤独だった女性と、中国人ということで日本で差別を受け、孤独だった青年。
二人がわかり合って行く様が、なんとも心地よかったです。
2人でこれから歩いて行ってほしいですね。

目が見えないのに、あんな自由に動き回れるのは姿は不自然という声もみられましたが、
生家であり、昔は目は見えていたのだから、
家の中で動くことはなんの不自由もないと思います。家の田舎の祖父も目がみえませんが、
家で洗濯など自分でしていますよ。
特に上手いなとおもったのが、ミチルがごはんをはしでつかむ時に、
きっと目が見える人だったら箸でごはんを適量つかむことができるのに、ミチルは、多く取りすぎて
ごはんを口にいれる時にぽろっとこぼすんですよね。そのへん、リアルに描いてるなって思いました。
佐藤浩市、岸部一徳もすばらしく脇に助けられながらも、この映画の成功はやっぱりここは田中麗奈ちゃんの演技力でしょう。
また、ミチルの話、青年の話、ミチルと青年の話。と3部構成になっているのも見やすかったかな。
なかなか面白かったです。
あと余談なのですが、青年が家の中でいかに影をひそめられるか。そのような経験というか、訓練というか
息遣いというか?できると思います。
「うつせみ」という映画があります。それに似たような雰囲気がありました。
キムキドク監督の映画で、
私の好きな映画のひとつなのですが、愛し合ってしまった男女がいて(ひらたくいえば不倫関係)男が、女性の
夫婦の生活に忍び込んでしまうの!相手の夫に気付かれずに。存在感をなくす?不思議な感覚を覚えた映画ですが、
なんとなく好きです。
そちらもよかったら観て比べてみてください。

DVD「Laundry」を観ました。2008年89本目

2008-09-05 20:52:58 | 日本映画
製作年 : 2002年
製作国 : 日本
主演:窪塚洋介 クボヅカヨウスケ (テル)
小雪 コユキ (水絵)
内藤剛志 ナイトウタカシ (サリー)
監督:森淳一 モリジュンイチ



頭に傷のある20歳のテルの仕事は、祖母が営むコインランドリーで洗濯物が盗まれないように見張ること。ある日、かつて男に裏切られ心に傷を負った水絵と言う女性が、ランドリーに洗濯物を忘れたまま故郷へ帰ってしまった。ランドリーが閉鎖されることになり居場所を失ったテルは、その洗濯物を彼女に届けるべく旅に出る。道中、親切なサリーの案内で水絵の元に辿り着くことが出来たテル。そんな彼の優しさに触れ、心癒されていく水絵。やがて、ふたりはサリーの家で暮らすようになり、幸せな時間が過ぎていった。

この物語に出てくる、テルが、ばあさんから聞いたという、
「口笛を上手にふける少年の話」が、良い。これこそ、人生の悟りだと思う。
テルは、途中までしか覚えていなかったけれど、ある日、夢で物語の終わりを思い出す。
このお話が、哀しい話なのか、しあわせな話なのか、人それぞれが感じればいい。
でもテルが気付いたことこそ、すべてだと思う。この話を知るだけでもこの映画をみる価値があると思う。
そのストーリーを紹介する時に画面にあふれる、絵?もすばらしいと思う。
コインランドリーに集まる人々のストーリーもいい。
私も、あまり人前でべらべら話をするほうじゃない。一般的な女の人っておしゃべりな人が多く、
なんでそこまで人にはなせるかな?って感心していたほどだ。
特に私は、思っていることを口に出す前に考えてしまう。そして、考えた末、やっぱり話さなくていいか。
って思って、話さないことが多い。
でも、水絵がテルにいった、「あんまりしゃべらないほう人の方が心の中でいっぱいしゃべっている」という
言葉、なんとなくわかる気がしました。
結局、この映画自体も哀しい話なのか、幸せな話なのかはわからない。いろいろ展開するし、
どっちなんだろうね。って解釈がわかれると思う。でも、テルが悟った通りなんだと思う。
その答えは映画で観てください。
窪塚君、いい演技でしたね。なつかしいです。

試写会で「グーグーだって猫である」を観ました。2008年88本目

2008-09-01 23:56:13 | 日本映画
ジャンル : ドラマ
製作年 : 2008年
製作国 : 日本
出演 : 小泉今日子 、 上野樹里 、 加瀬亮 、 大島美幸 、 村上知子、黒沢かずこ
監督:犬童一心

愛猫サバを亡くした女性漫画家の麻子は、悲しみで漫画を描けなくなってしまう。ナオミらアシスタントも心配で仕方がない。そんなある日、麻子は小さな子猫と出会う。グーグーと名付けたその子猫と暮らしはじめて、麻子の日常は一変、元気な表情が戻ってきた。暫くしてグーグーの避妊手術のために動物病院に向かうが、その途中、グーグーが逃げ出してしまう。必死で探す麻子を助けてくれたのは、近所に住む青年・沢村だった。

gooより

この作品観たかった。上野樹里ちゃんが出演すると知ってから待ち望んでた。あ、主演はキョンキョンです。
40代になってもキョンキョンと呼べてしまう彼女はスゴい。この映画でも魅力満載でした。
舞台は吉祥寺。出てくる地名も、お店の本物の名前。
冒頭に吉祥寺という街の説明もあって、なんだか吉祥寺のドキュメントみたい。
漫画家、麻子(小泉今日子)がアシスタント(上野樹里、森三中の3人)に、いつものカフェね!って
待ち合わせるお店も実在する。これをみて、また吉祥寺に行きたくなった。
そして、現実との融合はこれだけではありません。
井の頭公園の象の花子さん。日本に来て、もう60年弱になるそうです。戦後の日本を癒すためタイからやってきた
花子の切ないエピソードも紹介してました。
そして!あの天才漫画家、梅図かずおさんも登場!マコトちゃんも特別出演です。
森三中のキャラもいい味出していて、笑えました!会場は笑いの渦。
もちろん、猫のグーグーもかわいいのです!麻子が公園でグーグーの写真を撮るのですが、
その1枚1枚を映画館の大画像でみるとそれはそれは、とても愛らしい。
グーグーおすすめのカットは、去勢手術したあとのエリザベスカラー状態。
エリザベスカラーの秘密も作品内で明かされています。
序盤は、ギャグで笑いを取りながらも、ストーリーはシリアスな展開へ。
麻子が悟ったこと。麻子は、一気に老化が進んで行く病気をもった少女を漫画にした。
老化現象は進みながらも主人公は、気付いた。老いて、原点に戻る。そうだ。
私はあたらしく産まれたのだと。
なにか、谷底に落ちても、人生の哀しい転機があっても「新しい人生に生まれ変わって生きて行く」
人はつらいことがあってもなんどでも生き治すことができるんだ。そんな前向きになれる映画です。
新しく来た猫はグーグーだけれど、麻子が15年間飼って来た猫は「サバ」という。魚のサバじゃないですよ。
フランス語の「ca va?」からきているそうです。このサバのペットロスを描いているそうです。
じゃ?グーグーの由来は?それは映画を観てからのお楽しみ!
そうそう、上野樹里ちゃん演じるナオコの彼氏はバンドマンなのですが、
その相方がエビちゃん風のOL(高部あい)とつきあってるんです。そのエビちゃんが、「吉祥寺てみんな服が変だし、しゃべってることもわからないし!あなたとはもう別れる!」って逃げちゃうんですよ。
まぁそもそも吉祥寺をメインにライブするバンドマンが、エビちゃん風とつきあうって、あなたの路線はなに?(笑)
って感じですが。もう風刺です。
吉祥寺って雰囲気ある街ですよね。
きっと、エビちゃん風女には似合わない(笑)渋谷にでもいって、セシルマクビーでも着てなさい。(笑)
私は、そんなゆる~~~~い吉祥寺が大好きです♪吉祥寺好きなら、この映画が好きだと思う!

ちなみに、今回の衣装チェック!森山中の村上さんは、多くのtsumori chisato商品を着ていました。
この映画は、2007年に撮影されたものなので、2007年の秋冬ものでした。
村上さんすごくかわいく着こなしてました。映画での衣装も参考にしています。
でも、ツモリって、外食しても、食べる量気にならないくらいゆったりしてるんですよね(汗)
(村上さんでも着れるし(笑))油断しちゃうじゃないか(笑)


DVD「ただ、君を愛してる」を観ました。2008年87本目

2008-08-31 23:38:30 | 日本映画
ジャンル : ラブ・ストーリー
製作年 : 2006年
製作国 : 日本
監督 : 新城毅彦
出演 : 玉木宏 、 宮崎あおい 、 小出恵介 、 上原美佐 、 黒木メイサ


大学入学式の日、誠人は幼い容姿の個性的な女の子、静流と出会う。コンプレックスのため、人とうまく付き合えない誠人だったが、彼女とは自然に打ち解けることができた。静流も誠人といつもいっしょにいたい気持ちから、カメラを手にするようになる。そんな二人は毎日のように森へ写真撮影に出掛けていく。しかし、誠人は同級生のみゆきに想いを寄せていた。いつも一緒にいるのに静流のことは女の子として見ていない誠人。誠人のために静流は大人の女性になろうと決心する。

gooより。


この映画は「恋愛写真」を観た市川拓司(「今あいに行きます」)が「恋愛写真」の主人公。誠人と静流のもうひとつの物語として小説にしたものを
映画化。
「恋愛写真」が好きな私は、この映画も観ました。大塚愛も「恋愛写真」って歌ってたっけなと思ってましたが、
この主題歌だったんですね。
この映画は好きなシーン。好きなセリフがたくさんあります。
「好きな人が好きな人を好きになりたい」こんな純粋な気持ちってあるでしょうか。
私だったら、好きな人が自分以外の人を好きになったら嫉妬するし、その人を嫌いになると思う。そんな
狭い心の持ち主です(笑)静流は、逆にその恋敵とも仲良しになってしまった。
「私にうまれて来てよかった」っていった静流のセリフ。たぶん病気である自分の体に、
「なんで私、産まれて来ちゃったんだろう?」とか「他の人に生まれ変わりたい」とか思ったと思う。
でも恋することによって、この人に出会えた、この世界に生まれてよかった。って心から思ったんだと思う。
「人より少しオリジナルなだけ!」ってこれまた静流のセリフ。幼稚な体と、周囲と比べたら幼い言動に
周りの人は変人扱いするけど、周りと比べるんじゃなくて、みんなそれぞれ個性なんだということ。
それから好きなシーン。
誠人は静流を肩車して、ドーナツクッキーを木の枝にさしているシーン。かわいい!絵になる!
基本的に、この庭のシーン、綺麗でした。この映画。どこを切り取っても、映像がきれいな作品です。

この映画のように、本当に好きで必要な人同士がなにかしらの事情でつきあえないことって多いと思う。
この登場人物、誠人と静流も、お互い、必要としていながらも、なぜか恋愛感情に気付かず、ついには
おつきあいしないまま、人生を終える。人生ってこんなこともあるんじゃないだろうか。
静流はよく嘘をついていたっていうけど、人生嘘ついていい時もあるよね!
死んでからも手紙が届くって描写は「いまあいに行きます」に似てる。
母の死後、毎年届く息子へのバースデーケーキ。市川拓司さんはこういう演出が好きなんだな。

しかし、成長したあとの宮崎あおいちゃんは綺麗だったなぁ。それと、玉木宏君は、こういう役があってる気がします。
「変身」をみた時は役にあってないと思ったけど。なんかあか抜けないイラっとしちゃうような朴訥な少年。
オドオドしたしゃべり方!すごくあってました。

また衣装の話だけど、宮崎あおいちゃんが大学時代きていたシャツ。何枚かTSUMORI CHISATOのものがありました。
なつかしいシリーズでした。私も違うデザインですが、同じ柄をもってるのでうれしいです!
蒼井優ちゃんや宮崎あおいちゃん(仲良しコンビ♪)が出ている映画は衣装も気になります!

DVD「ストロベリーショートケイクス」を観ました。2008年85本目

2008-08-24 00:59:44 | 日本映画
製作年 : 2005年
製作国 : 日本
主演; 池脇千鶴 、 中越典子 、 中村優子 、 岩瀬塔子
監督:矢崎仁司

デリヘルで電話番をしている里子(池脇千鶴)とNO1デリヘル嬢の秋代(中村優子)のコンビ、同居するOLちひろ(中越典子)とイラストレーター塔子(岩瀬塔子)のコンビ。2組の女同士のつきあいを軸にストーリーは展開する。
DVDを借りたときに「最悪の事態を乗り越えたあたしたちならなんでもできる気がする」と書かれていた。
それぞれの日常の中で生きる女の内面を描いている。
4人の個性的な女優が、リアルな人間を演じている。

同じ女性の私からいわせていただくと、こんなことで悩めるなんてまだしあわせじゃない?って思う。
(秋代だけはちょっと重かったけど。)
それだけ、女の視野、世間って狭いんですよ。自分の小さな世界の中で「世の中で自分が一番不幸。」って思ってる。
「私を幸せにして!」なんて自分勝手に思ってる。
彼女達も目線かえれば、充分幸せだと思うんですけどね。

おおげさな題材でなくても、この映画のように日常を描けば、リアルな「一般女性」の悩みなんて覗ける訳です。
悩みなんてつくづく小さいしくだらないんです(笑)たぶんこの4人の誰かに該当する!って女性は多いと思う。
でも、小さい不幸に対し、大きく悩んで、自分なりに健気に(皮肉)いきてるんですよ。女って。
だから、男性は、たいしたことないのに怒ってる女とかみても怒らないでくださいね。
女はそれでも、怒ってるんです(笑)わかったふりをしましょう!

普段から痛い程知ってる女の本音なんていまさら映画で知らされなくても知ってるよ~!って思うけど、
男性にしってもらうには良い映画かもしれないですね。原作者もそれが目的ですかね?

ちなみに、岩瀬塔子さんって、作者の方らしいですね。映画をみた後にしってビックリしました。
演技、上手かったですし、違和感ないです。
MEGUMIさんに似ていて、知的な感じがします。彼女が書いていたイラストも、本当に彼女がかいてたんですね。
この映画がR15とはしりませんでした。。
でも妥当かもしれないですね。秋代の喘ぎ声はへたくそでしたが(笑)

DVD「サマータイムマシーンブルース」を観ました。2008年84本目

2008-08-24 00:26:53 | 日本映画
製作年 : 2005年
製作国 : 日本
出演 : 瑛太 、 上野樹里 、 与座嘉秋 ほか
監督 : 本広克行

大学のSF研究会の部室で、真夏の暑い部室で大切なリモコンをなくしてしまい、クーラーが使えなくなってしまう。
その部室に、タイムマシーンにのってきたという田村という若者が突如現れた。
彼らは、そのタイムマシーンに乗ってリモコンを取り戻してこようと考える。

最初の15分くらいは、映画の展開がわからなかったのですが、観ているうちに理解してきました。
まぁ、タイムマシーンなんてこの世の中にない。といつまらないことは忘れて、もしタイムマシーンがあったら!
と考えると、すごく現実的だし、過去、未来の出来事が、この映画の中で辻褄があっているのですごく
すっきりする。突っ込みどころがない。
まぁ私はもともとSFの元祖、「タイムマシン」の原作者HGウェルズが好きなので大好物ともいえる。
SFを扱っていながらも、ほんのりとした恋愛話も含んでいて、すごくよくできている脚本だと思う。
元はヨーロッパ企画という小劇団の舞台から映画化されているものらしい。
ヨーロッパ企画の劇団員が未来からやってきた田村という役を演じている。彼がやってきた未来というのも
30年後であったり近未来だし、さかのぼる過去も、昨日とか近未来、近過去なので真実みがあるのだろう。
ストーリーの途中で、田村の正体がわかった気がしてました。やっぱり思った通り。
でも、相手が違ってた。(見た人にはわかりますよね)そのラストには切なくなるも、ひとつの手段が残されてました。
それって今の法律でできるものなのかな?できるなら、やってほしいな!と強く願う、熱い私です。
上野樹里、瑛太のコンビは鉄板だな、と思います。
タイムマシーンの存在は、ありえないけど、本当、話に引き込まれます。
そして、笑えます。コメディな劇団の舞台って好きなんだけど、小劇団の舞台からの映画化っていいですね。
こういった少しオバカな映画で和める世の中であったらいいのに~とおもいます。
登場人物、一昔前の3流大学生~って感じでにくめません(笑)
最初からまた観てみたい!と思わせるスルメ映画でした!