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Aspiring Bobby-dazzler Starlet

岸利至さんが好きです!が!今は映画ブログになりました☆トラウマになるくらいの重い、暗い映画が好きであります。

DVD「恋愛写真」を観ました。2008年83本目

2008-08-10 00:16:30 | 日本映画
製作年: 2003年
製作国: 日本
キャスト広末涼子 松田龍平 小池栄子
監督:堤 幸彦

大学時代に知り合った誠人(松田龍平)と静流(広末涼子)。
カメラのサークルに入っていた誠人。静流と共にカメラに夢中の大学時代を過ごした。
しかし、男女のよくあるすれ違いで別れてしまう。連絡が全く途絶えていた3年後のある日、
NYより静流から手紙が届いた。
はじめは行く気がなかったものの、いかなきゃ!という思いに駆られ、静流の元へ向かう決意をする。
しかし、誠人は、手紙と住所の書かれたものを捨ててしまう。運良く残った写真を片手にNYへと旅立つが。

冒頭。英語まじりの作品に、なんだこれ?と不信感。(後に英語がつかわれている事情が判明)
そして、カメラに映し出される広末涼子の顔に、不信感。
昔観た、グラビア雑誌の中の嘘のように創ったアイドル広末涼子がそこに居た。静流として観れない。
映画の中で、彼女はまだ、広末涼子のままなんです。
素人の大学生がこんな表情でうつれるか~?(笑)そのポーズとれるか?と突っ込みたいのを押さえつつ先へ進む。

私がこの映画に興味を持ったのは、「接吻」を撮った万田邦敏監督が、接吻に小池栄子を起用した理由を、
この映画をみたから。と言っていたからです。「接吻」の試写会で監督のトークショーに参加できたのです。
だから探していた「恋愛写真」。小池栄子はどんなにすごいんだ?っていう理由でみたかった。
接吻の彼女はすごくよかったから。
題材は、NYと東京をまたにかけたスケールの大きい作品。911のテロでの悲劇も交え、
人種問題も絡めていて、よかったです。大学生の恋愛話で終わるのかと思ったら、
急に展開が激しくなって、ハラハラしたし、イイと思う。
だからこそ、小池栄子が○○なんだ!ってすぐにわかってしまったのが
難点ですけどね(苦笑)
松田龍平のコテコテの日本人英語も、狙ってそうしたんですよね。
常に、映画の評価には甘い私です。必ずいい点を探します。でも、今回はよかったのは、小池栄子だけですかね。
演技というか、女を捨てきったあの表情!やりきってません?

しかし、お金かけて、日本ーNYと大舞台を用意したところが私の趣味じゃない(笑)
私は、お金をかけずに、限られた制作費ギリギリで、脚本で、演技で、魅せる映画が好きです。(接吻みたいな)
私にとっては、チープなハリウッド映画を見せられたようで、いい評価はできません。
(ついでにいうとハイウッド映画もすきではありません)
原因は前述したように、広末涼子が広末涼子のままだったからかもしれないです。
「写真に映った広末涼子。」っていうのが、いけないのかもしれない。イメージだからしかたない。

大学生時代の静流のはじけっぷり(昔で言うプッツン?)も広末涼子そのものでした。
辛口ですいません。

P.S
松田龍平くんが、終始、田中麗奈に見えました。彼も色気があって好きなのですが、
弟君の方がすきだな~!

DVD「渚のシンドバッド」を観ました。2008年82本目

2008-08-09 21:57:54 | 日本映画
製作年 : 1995年
製作国 : 日本
主演:岡田義徳 オカダヨシノリ (伊藤修司)
   草野康太 クサノコウタ (吉田浩之)
   浜崎あゆみ ハマザキアユミ (相原果沙音)
監督:橋口亮輔

この映画は、浜崎あゆみが出ていることである場所で話題になってました。そこでは、彼女の演技大絶賛。
そして、偶然にもぐるりのこと。の橋口監督作品であることを知り、すごく見たくなった作品です。
同性愛者である、伊藤。伊藤が恋する吉田。そしてそれを見つめる相原。
相原は、すごく強くて芯のある(ように見せている)女性。
彼女の強さは後に理由がわかります。
そして、伊藤と相原はなぜか惹かれ合う。それは、性別を超えた人間同士のつながり。
私もそれが理想です。人間性でつきあいたい。
高校生故に、繊細で弱くて生き方がわからなくて、無意識のうちに他人を傷つけたり。
不器用なんですよね。そのはがゆさは、橋口監督自身が感じてきたことなんじゃないでしょうか。
浜崎あゆみは、絶賛に値する演技でした。
今でこそ、歌姫ですけど、それが女優であってもきっと成功していたと思う。
きっと何かを表現するのに長けている女性なんだと思う。
今でいうなら、個人的な意見ですけど、永作博美あたりに近い気がします?
何歳になっても年齢を感じさせない、老けないキュートな女優さんになっていただろうと思います。
あゆの特別なファンじゃないですけど、彼女のスター性は、天性のものですね。

橋口監督はいろいろあったけど、これからもいい作品を創って行って欲しいと思います。
メッセージ性のある作品を。

あと、この作品はアイドル青春映画のカテゴリーになっていたのですが、もっとジャンルが違う気がしますよ。
TSUTAYAさん。

DVD「月とチェリー」を観ました。2008年81本目

2008-08-09 21:33:51 | 日本映画
製作年 : 2004年
製作国 : 日本
主演;江口のりこ 永岡佑
監督:タナダユキ

最近から、ブログに監督名も加えるようにしました。
今までは監督で作品を選ぶことはなかったんですが、監督から数珠つなぎでみるようになったので。

百万円と苦虫女を観て、タナダ監督ってすごいなって思いました。多分、女性を斬るのは女性の方がイイと思う。
別に斬る必要はないんだけど、結果的にタナダさん、斬ってますよ(笑)
男性って本当の女性の姿ってわかってないと思う。理想を描いているというか。
この映画は、極端な女性が2人出てきます。すごく今時の言葉でいうと、スイーツ(笑)な女性と、筋の通った女性。
後者の女性が、江口のりこ演じる、真山です。
主人公の男性は、スイーツ(笑)な女性とつきあうのですが、やっぱりこの恋愛は何かが違う。と違和感を抱く訳です。
「本当の茜をみてほしいの。」といいながら、中身のないスイーツ(笑)女。を斬ってくれて清々しいですね。
この映画の軸は、官能小説サークルに入ってしまった童貞青年(チェリーボーイ)のお話です。
一人でみなきゃ、気まずいだろうな~。
でも本当の主人公は真山でしょう。
最後、恋してる自分に気付いて、洋服がかわいらしくなったところがすごくかわいいです。
タナダ監督は、はっきりセリフで表さなくても、登場人物の心情を演出するのがうまいかな。って思いました。

映画「百万円と苦虫女」を観ました。 2008年78本目

2008-07-30 00:18:26 | 日本映画
製作年 : 2008年
製作国 : 日本
主演;蒼井 優  森山未來 、 ピエール瀧 、

短大卒業後、就職浪人となり。アルバイト生活をしていたが、あることで事件に巻き込まれてしまう。
家族に迷惑をかけたと、「100万円貯まったら実家を出て行きます」と宣言。いろいろなアルバイトをし
100万円たまった時、海辺に出かけた。また100万円貯まったら、桃農家の元へ出かけた。また100万円
たまったら地方都市にでかけた。そこで恋をした。そして、決心した。

よく、自分探しをする為に旅に出かけるという人達がいるが、この映画の
主人公鈴子はただ人との関係が面倒くさいため、街を転々としていた。それだけだった。
たしかに、誰も自分のことを知らない街にいってリセットしたいと思うことには共感する。
新しい土地で、0からやりなおせばいくらでもなんでもできる気がする。
でも結果的に、
人とできるだけ関わるのをいやがっていた鈴子が大事だと気付いたのは、人とのふれ合いがもたらす温かさだった。
極端な話だが、今まで世界で名を残し、成功して来た人達は、なんでも自分で体験して、
どれが一番自分に向いていることなのか、自分で発見して来た。
鈴子も街を転々とすることで自分の存在を消そう消そうとしていたつもりだったが、
実は自分が心地よいと思うことはなんなのか?そう、自分の居場所を発見することとなったのである。
鈴子の考え方は後ろ向きな発想の様で、結果的には発展的だった。
最後の街で。鈴子がもう転々とさまようのはやめようと思った最後の街で、一人の大学生と恋をした。
2人とも似ていて、不器用で、お互いすれ違いが多かった。
見ている方も、「もうなんで?」ってイライラする程だった。
でも、人ってそういう物なのかも知れない。自分の言動って今までの恋愛映画のように、すんなり行くものではないし
先も見えない。この映画の中の恋愛って真実に近いと思う。
最後のシーン。監督は答えを出している。それこそ、ドラマじゃない、本当の恋の姿だと思う。
監督と私は同じ年齢である。この年齢って就職氷河期だったり、いろいろ厳しかった。そして、この年齢だからこそ、
重ねて着た経験や視点から冷静に描いている。なんだか監督の答えに納得できる。
蒼井優ちゃんと同じ世代のお客さんが多いのかな?そう人達はえ~!ひどい!って思うのかな?
でも、もう少し大人になると、この展開も理解できると思うし、私もそうあるべきだと思った。
森山未来君は本当にすばらしかった。蒼井優ちゃんにも消されない存在感!キョドッった不器用な男の子。
この2人の演技はドキュメントをみているかのような自然な演技。「普通」を演じさせたら右に出る者は居ないと思う。
森山君も、最後のシーンは自分も同じ行動をすると思うって。だから引き受けたって行ってましたよ。
あと、もう一つ。鈴子と、弟の絆も大事なプロット。兄弟だからこその思いがあります。
ちょっと笑っちゃいながらも、ホロッとする映画でした。
最近原作が漫画という作品が多い中オリジナルの脚本というのもよかったです。タナダユキ好き!

余談ですけど、面接の時に、お金を○○○円まで貯めたい!って現実的な目標がある人程真面目に働くんですって。
ビックになりたいです!とか夢を言うひとほどすぐ辞めちゃったり、あてにならないとか。
某業界のリクルートの方が行ってました。100万円貯める!という目標だけで、堅実にはたらきそうですよね。

ちなみに蒼井優ちゃんが履いていたスカートと同じ物、私ももってます~♪ちょっと幸せ☆

池袋シネリーブルにて鑑賞。

DVDV「ゆれる」を観ました。2008年76本目

2008-06-29 01:08:18 | 日本映画
製作年 : 2006年
製作国 : 日本
配給 : シネカノン
主演;ダギリジョー 、 香川照之 、 伊武雅刀 、 新井浩文 、 真木よう子


母の法事で実家に帰ったカメラマン猛。
残された家族は父と兄。父と兄は実家で叔父のたててくれたガソリンスタンドで働いている。
猛は、そこでアルバイトとして働いているおさななじみと知恵子と再会し、猛と兄、稔と知恵子で
吊り橋のある渓谷に出かけることにした。
その渓谷は兄弟が幼い頃、遊んだ思い出の場所だった。
しかし、そこで、知恵子が吊り橋から転落死するという事故が起きる。
その時吊り橋には、兄、稔もいた。
事故なのか、殺人なのか。裁判がおこなわれるのだが。

この映画、オダギリジョーもすばらしいが、香川照彦がものすごくイイ。
田舎で35歳、独身で母親の死後、父親の面倒をみて、仕事と家事に追われる毎日。
弟はカメラマンで女性にもモテモテ。弟の東京での活躍に比べ、平凡な生き方をしている。
両極端な兄弟の姿をこの2人の役者はとても上手く演じていた。
判決がでるまで、一旦留置書におかれている兄になんども面会に行きはげます弟に
「自分が殺人犯の弟になりたくないだけだろう?俺の無実を信じているのか?」
といわれた弟はゆれる。
裁判で検察官に執拗に責められ丸裸にされていく稔。知らなくてもいい事実まで知らされ、
神経もすり減っている。そんなことならいっそ有罪で裁判を終わりにしたいよ。
そんな気持ちもあったでしょう。
吊り橋事故から裁判の間。兄弟はゆれた。
その心のゆれを本当にうまく表現していたと思う。

兄の今までのような田舎暮らしをするくらいなら刑務所にいたっておなじなんだ。っていう言葉。
弟の、兄弟だから、かばいたいと思う反面、兄の言葉に傷ついてしまった瞬間。
最後に証言台にたった弟の言葉をきいてニヤリとする兄。
この裁判の結末は、運命の歯車としかいいようがない。
でも、とにかく、人間らしくゆれている2人の心に、心を打たれてしまうのです。
ラストシーンはどうだったんでしょうね。解釈がいろいろあると思いますが、
私はやっぱり兄弟の絆はどんなことがあっても何もなかったかのように、元にもどるのではないかと
思っています。そう信じたい。
私は兄がいますが、作品と違って、兄妹です。男同士の兄弟の方なら解釈もまた違うかもしれないですね。

一方、なにかのはずみで加害者になってしまう可能性を改めて認識しました。
これから、日本の裁判が変わります。自白、証言、マスコミのあおり。
ちゃんと裁いてくれるのでしょうか。この問題も、やはり人ごとではないですよね。

DVD「空中庭園」を見ました。2008年73本目。

2008-06-20 00:15:07 | 日本映画
ジャンル : ドラマ
製作年 : 2005年
製作国 : 日本
主演:小泉今日子 板尾創路 、 鈴木杏 、 大楠道代

京橋家はタブーをもたず秘密を作らずがルール。
バブル期につくられただれからもうらやましがられる団地に住み
理想的な家庭を気付いて来た京橋家。
しかし、京橋家の秘密が露呈しはじめた時、家族の本当のすがたがみえた。

「思い込んでいたら本当の姿は見えないよ」といった長男の言葉。
これがこの映画を象徴しているものだと思う。
京橋家は個人個人が、母親、父親、良い子供を演じていた。
長男の家庭教師であり、父親の愛人であるミーナがいった
「学芸会だこれは。みんなしってるくせにいい家庭を演じている」という言葉も深い。
この映画の受け取り方は2通りあると思う。
まずひとつ。絵里子の母親がいったセリフ。「やりなおし、くりかえし」というセリフがあった。
たしかに絵里子の過去は悪い思い出だった。
でも、たとえ悪いことがあったとしてもいい思い出にすり替えて、やり直して行こう。という前向きなもの
そして、もう一つ。絵里子が背負っていた母とのトラウマ。
それが、すでに絵里子の「思い込み」であり、本当は、彼女は母親に愛されていたのだった。
「愛されてなかった」という思い込みで本当は愛されていたことがみえなかったんだ。というもの。

受け止め方は観客によってちがうかもしれない。京橋家に自分をみるか、絵里子と母親の関係(家族)に自分を見るか。
私は、絵里子と母との関係に本当の家族をみた。
それはまさに、私もそうだったからである。
私は本当は、幼少の頃、愛情を受けてこなかったということに少々の恨みを抱いていた。
そしてそれがトラウマになっているとさえ思っていた。
でも、いろいろ事情をきいてみると、なんだ本当はすごく愛されていたんじゃないのかって知った。
絵里子が母親と確執があったと思い込んでいたが、兄のいうように母は絵里子をすごくかわいがっていて、
思い込みによってみえてなかった母の愛を知り 自分の家庭はなんだったのか気付いて行ったという感じ。

きっとこの作品はだれもが共感を得られると思う。
いろいろその人によって受け止め方が違うから、いろんな角度で自分に当てはめられると思う。
占い師にいわれた言葉が受け止め方で「あってる」と思うこんでしまうように。
しかし、小泉今日子はすごく良い演技をしますよね。自然体というか、みていて安心する演技です。

あともう一つ「秘密は墓場までもっていくんだよ」ってセリフ、いいですね。
深い!いいセリフがたくさんでてくる映画ですね!
映画は原作になかった場面を盛り込んでいるとのこと、もちろんエンディングも違うらしい。
読んでみたいと思います。

DVD「変身」を観ました。2008年72本目

2008-06-15 23:21:15 | 日本映画
製作年 : 2005年
製作国 : 日本
主演;玉木宏 (成瀬純一)蒼井優(葉村恵)

事故で長いこと昏睡状態に陥っていた成瀬純一。
実は、生きるながらえるために脳移植を施し、その結果を研究されているという立場になっていた。
大分様子が落ち着いていたので、退院が許されたのだが、脳移植をしたドナーの精神に人格を支配されるように
なっていった。

東野圭吾は好きです。テレビドラマ、「百夜行」も良かった。その時は主演の2人も良かったな。
今回は、蒼井優ちゃんが目的でした。玉木宏の演技はあまり観たことがなかったからどんなもんだろうと軽い気持ちで
観てみた。
でも、やっぱり蒼井優に食われちゃってますね。
純一が他の人格(ドナー)に支配されようとも、前の彼に戻ることを信じて、けなげで一途な、影のある女の子。
表情や、たたずまいにやはりすばらしいなと思いました。
ドナーと自分の周りの環境がひとつになって行くっていうストーリーは「21グラム」と似たような感じもしたし、
なにしろ、他の共演者がチープだなという印象。犯人はもっと印象強い人がいい。
脇役?大事な役だと思う。双子の妹も。
これなら連続ドラマで放送した方がよかったんじゃないかと。
蒼井優は役の大小にかかわらず出演するらしい。ストーリーのメッセージ性のあるものを選ぶとのこと。
でも、共演者には納得してたのかなぁ。
久しぶりに納得のいかない映画を観た気がします。私がこんなに映画に毒づいたのははじめてかもしれません。
蒼井優だけが救い。でも一人、まわりと相対比較すれば演技が浮いていたような気もする。もったいなかったな。

DVD「亀は意外と速く泳ぐ」を観ました。2008年67本目

2008-06-05 23:34:25 | 日本映画
製作年 : 2005年
製作国 : 日本
主演;上野樹里 蒼井 優

海外に単身赴任中で夫不在の住宅で、亀に餌をやるだけの平凡な主婦(スズメ)がある日、
スパイ募集の広告を目にする。おもわず連絡してしまった。
ある国からのスパイだという夫婦に出会い、活動資金として500万円を受けとる。
スパイだとばれないように、スズメは目立たないように生活しろといわるが。

このお話は蒼井 優ちゃん経由?で情報を得てみました。
なんだ?このタイトル?みたいな感じでみてみたかったんです。
タイトルの由来は主婦がスパイという意外性にかけたものと、
タイトルが長いおしゃれなフランス映画にあこがれていた監督が長いタイトルを【仮】でつけていたら
意外と受けがよくてそのままつけてしまったらしいです。
このような予算がすくない映画の方がかえってCGとかつかってなくて、脚本の腕だったり
味だったり、好きですね。
美術でもおもしろいものがたくさんあったんですよ。
ラーメン屋の壁に「冷やし中華始めたい」(願望かよ)という張り紙があったりとか(笑)
日常の裏情報(笑)のひとつとして、かりんとうを一日水につけるとどうなるか試すところとか。
止まれの標識の中には、間違えて「止れま」と書いてしまったものがあるとか。
これ、ツボにはまらないと面白くない人はおもしろくない映画だと思いますが私はすごく面白かったです。
てか、蒼井 優が女子プロレスって(笑)
ストーリーは結構筋が通っているというか、なにげなくすごしている日常も見方をかえれば新鮮でおもしろく
なるって事なんですよね。
スーパーで買い物するシーン。スパイのスズメがめだたないように買い物するには何を買えば良いのか。
そう意識すると意外に難しかったり、あこがれていた親友のクジャクから実は「あんたの方がうらやましい」
と思われていたり。
捉え方なんですよね。
そして、結論。目立ったりすることの方が実は簡単で、普通にいきていくことの方が、難しいって。
深い!確かにそうです!
おいしくないのに何十年もあるラーメン屋。駅前の床屋。メガネ屋。
その裏にはなにか事情があるはずだ。と、監督の目のつけどころのよさが、
この作品を生みました。
おなじもの観ていても、それをただやりすごすだけなのか、この監督のように深く観察し映画にしてしまう(!)のか。
そこに立証されていると思います。

私はどちらかというとクジャク派なんですよね~。
普通に生きられないんです。それも性なんですよ。

爆笑ではない、ゆる~い癒し笑いの映画ですよね。

DVD「腑抜けども悲しみの愛をみせろ」を観ました。2008年65本目

2008-05-31 01:00:27 | 日本映画
製作年 : 2007年
製作国 : 日本
主演;佐藤江梨子  佐津川愛美 、 永作博美 、 永瀬正敏

両親の訃報に故郷に駆けつけた姉、澄伽。
母の連れ子だった兄・宍道と結婚相談所の紹介で嫁いできた兄嫁、待子。
内向的な妹、清深。
この4人がおくるブラックなお話。
姉の澄伽は自分は特別な人間なんだと、女優になる為に4年前に東京に上京するも未だに大して目が出ない。
妹、清深は、おねえちゃんこそおもしろいと観察し、姉の暴露漫画を発表。
それを姉から恨まれざんざんいたぶられる。
兄は妹、澄伽のいうことに振り回され、兄嫁待子はコインロッカーベイビーで、施設で育ち、
世の中を知らない。この4人の暮らしぶりがたまらなくおもしろい。

この映画は永作博美が好演していたというので観てみたかった作品です。
ストーリーもよくできていると思います!満足!
まず痛々しくも自分が特別なんだと思い込む姉、澄伽の自己中ぶりは可笑しかった。
オーディションで審査員にぼろくそいわれると、いじめですか?と逆ギレ。
勘違いぶりがおもしろいけど、自分もそんな人間じゃないよね?と自答してみたり(笑)
でも4年前に上京資金貯める為に、
援交するくらいの軽い子なら、上京後、大物プロデューサーとでも寝ればよかったんじゃないですか?(笑)
澄伽みたいに計算高く、お調子ものならそれくらいできたと思う。
でも、今回、昔のクラスメイトに100万円の80回ばらいでの援交頼んだときのしかけ?はおもしろかった!
すごい。こんなことできるんだね~。東京の人って怖いですよね(笑)
それから、監督に返事もこないのにあんな大量に手紙かいてた澄伽、怖いです。ストーカーです。
姉の手紙を郵便局で盗み、送らなかったというのは、いたぶりに耐えていた妹の仕返しというわけですが、
本当に監督が見込んだなら、住所をもとに地元まで探しにくるはずですからね、しょせんそんな程度にしか
おもわれてなかったんでしょう。

まぁ、妹と一緒に東京にいった後に、青山にある事務所に行って、監督の元に直談判しにいけばいいんですよ。
あのあとのストーリーは、東京で成功する姉と妹のサクセウストーリーだと思っています。

永作博美ばかり話題になった映画ですけど、サトエリ、はまり役じゃないですか?
イエローキャブって小池栄子といいサトエリといい、いい女優いますね。
佐津川愛美ちゃんもネット検索したら、本当はアイドルのすごいかわいい子なんですね!
この映画、いい役者そろいじゃないですか~!

DVD「アヒルと鴨のコインロッカー」を観ました。2008年58本目

2008-05-11 00:36:07 | 日本映画
ジャンル : ドラマ
製作年 : 2007年
製作国 : 日本
主演;瑛太 濱田岳 関めぐみ

仙台に引っ越し突然本屋の襲撃を誘われた椎名。誰かを待っていた男、河崎。
深夜の本屋襲撃は何が目的なのか。
ミステリーサスペンス映画。

私の50本に1本の邦画です。貴重です(笑)
タイトルをみただけで、何の話だかさっぱりわからないところにひかれて観てみたいと思っていたのです。
これは、これは!!見出して、なんてつまらなそう。と思った自分反省。
河崎がいってるブータン人とかきっとネタでしょ。って思わせといて、やっぱりそうだった!
だからなによ?!って思っていたら‥。
後半畳み掛けられるように画面に吸い込まれてしまった。
暴漢、復讐ネタ大好きです!!タイトルも、最後まで観て、納得。
気になったのが、女の子が元モー娘。の飯田かおりに似ていて、それで気が散った(笑)
それと、ブータンからの留学生、日本語読めないなら、日本の大学に留学できなくない?
留学生って設定じゃなくてもよかったんじゃないかな~?と。それでも、琴美とは出会えたもんね。
でももう一度最初から最低2回はみたくなる作品ですね!!
原作は読んでないけど、これが活字だったらどうなるんだろう。気になるキもします。
冒頭のシーン。あれは誰と誰が車に乗ってるんでしょうね。