製作年 : 2006年
製作国 : 日本
配給 : シネカノン
主演;ダギリジョー 、 香川照之 、 伊武雅刀 、 新井浩文 、 真木よう子
母の法事で実家に帰ったカメラマン猛。
残された家族は父と兄。父と兄は実家で叔父のたててくれたガソリンスタンドで働いている。
猛は、そこでアルバイトとして働いているおさななじみと知恵子と再会し、猛と兄、稔と知恵子で
吊り橋のある渓谷に出かけることにした。
その渓谷は兄弟が幼い頃、遊んだ思い出の場所だった。
しかし、そこで、知恵子が吊り橋から転落死するという事故が起きる。
その時吊り橋には、兄、稔もいた。
事故なのか、殺人なのか。裁判がおこなわれるのだが。
この映画、オダギリジョーもすばらしいが、香川照彦がものすごくイイ。
田舎で35歳、独身で母親の死後、父親の面倒をみて、仕事と家事に追われる毎日。
弟はカメラマンで女性にもモテモテ。弟の東京での活躍に比べ、平凡な生き方をしている。
両極端な兄弟の姿をこの2人の役者はとても上手く演じていた。
判決がでるまで、一旦留置書におかれている兄になんども面会に行きはげます弟に
「自分が殺人犯の弟になりたくないだけだろう?俺の無実を信じているのか?」
といわれた弟はゆれる。
裁判で検察官に執拗に責められ丸裸にされていく稔。知らなくてもいい事実まで知らされ、
神経もすり減っている。そんなことならいっそ有罪で裁判を終わりにしたいよ。
そんな気持ちもあったでしょう。
吊り橋事故から裁判の間。兄弟はゆれた。
その心のゆれを本当にうまく表現していたと思う。
兄の今までのような田舎暮らしをするくらいなら刑務所にいたっておなじなんだ。っていう言葉。
弟の、兄弟だから、かばいたいと思う反面、兄の言葉に傷ついてしまった瞬間。
最後に証言台にたった弟の言葉をきいてニヤリとする兄。
この裁判の結末は、運命の歯車としかいいようがない。
でも、とにかく、人間らしくゆれている2人の心に、心を打たれてしまうのです。
ラストシーンはどうだったんでしょうね。解釈がいろいろあると思いますが、
私はやっぱり兄弟の絆はどんなことがあっても何もなかったかのように、元にもどるのではないかと
思っています。そう信じたい。
私は兄がいますが、作品と違って、兄妹です。男同士の兄弟の方なら解釈もまた違うかもしれないですね。
一方、なにかのはずみで加害者になってしまう可能性を改めて認識しました。
これから、日本の裁判が変わります。自白、証言、マスコミのあおり。
ちゃんと裁いてくれるのでしょうか。この問題も、やはり人ごとではないですよね。
製作国 : 日本
配給 : シネカノン
主演;ダギリジョー 、 香川照之 、 伊武雅刀 、 新井浩文 、 真木よう子
母の法事で実家に帰ったカメラマン猛。
残された家族は父と兄。父と兄は実家で叔父のたててくれたガソリンスタンドで働いている。
猛は、そこでアルバイトとして働いているおさななじみと知恵子と再会し、猛と兄、稔と知恵子で
吊り橋のある渓谷に出かけることにした。
その渓谷は兄弟が幼い頃、遊んだ思い出の場所だった。
しかし、そこで、知恵子が吊り橋から転落死するという事故が起きる。
その時吊り橋には、兄、稔もいた。
事故なのか、殺人なのか。裁判がおこなわれるのだが。
この映画、オダギリジョーもすばらしいが、香川照彦がものすごくイイ。
田舎で35歳、独身で母親の死後、父親の面倒をみて、仕事と家事に追われる毎日。
弟はカメラマンで女性にもモテモテ。弟の東京での活躍に比べ、平凡な生き方をしている。
両極端な兄弟の姿をこの2人の役者はとても上手く演じていた。
判決がでるまで、一旦留置書におかれている兄になんども面会に行きはげます弟に
「自分が殺人犯の弟になりたくないだけだろう?俺の無実を信じているのか?」
といわれた弟はゆれる。
裁判で検察官に執拗に責められ丸裸にされていく稔。知らなくてもいい事実まで知らされ、
神経もすり減っている。そんなことならいっそ有罪で裁判を終わりにしたいよ。
そんな気持ちもあったでしょう。
吊り橋事故から裁判の間。兄弟はゆれた。
その心のゆれを本当にうまく表現していたと思う。
兄の今までのような田舎暮らしをするくらいなら刑務所にいたっておなじなんだ。っていう言葉。
弟の、兄弟だから、かばいたいと思う反面、兄の言葉に傷ついてしまった瞬間。
最後に証言台にたった弟の言葉をきいてニヤリとする兄。
この裁判の結末は、運命の歯車としかいいようがない。
でも、とにかく、人間らしくゆれている2人の心に、心を打たれてしまうのです。
ラストシーンはどうだったんでしょうね。解釈がいろいろあると思いますが、
私はやっぱり兄弟の絆はどんなことがあっても何もなかったかのように、元にもどるのではないかと
思っています。そう信じたい。
私は兄がいますが、作品と違って、兄妹です。男同士の兄弟の方なら解釈もまた違うかもしれないですね。
一方、なにかのはずみで加害者になってしまう可能性を改めて認識しました。
これから、日本の裁判が変わります。自白、証言、マスコミのあおり。
ちゃんと裁いてくれるのでしょうか。この問題も、やはり人ごとではないですよね。