先週の終了点落ちはショックだったがクヨクヨしても始まらない。この1週間は今日に向けて調整した。
水曜:久々の「Tウォール」(錦糸町)。「錦」の下部を意識してカチ系のボルダー。2階の厳しい「赤テープ」課題を選び、指を故障しない程度にイジメた。この負荷が回復すると指に気合いが入るはずだ。
金曜:遅い時間になったが「パンプ1」。持久力を意識してボルダー長物で腕がパンプする感じと回復する感じをじっくり確かめた。
あと2日はレスト。やや痛む指と肘をゆっくり休める。食べすぎに注意してカロリー摂取を低めに押さえた。連休の3日目に「本番」をもってくると、前の2日間は何をしていてもプレッシャーがジワジワ高まる。この2日間は結構精神的な鍛練になったかもしれない。
今朝「かねやん」「ウッチー」と北川へ。「ミンボー」狙いの「N田さん」も後からみえた。他には4パーティー。岩場には計14人。連休3日目だが「北川」は今や「人気の岩場」だ。
「情報通」の「N田さん」から聞いて「JFA」のホームページで「北川」のリボルト情報はチェックしていた。10月30、31日に「北川」のリボルト作業が行われ、「錦」から右のルートには新しく終了点が設けられ、乗っ越してすぐのリップ上面にも下降用のボルトとチェーン・ヌンチャクが設置された。これまで束になってぶら下がっていたスリングは撤去された。また「錦」と「秋葉」のボルトが一部打ち替えられた。(「JFA」ホームページ参照。)
このところ毎週末20人~30人のクライマーで賑わっていた「北川」だが、ボルトや終了点の状態にはやや不安を感じていただけに非常にありがたい。まだ左半分のルートは整備されていないようだったが、今後もリボルト作業は継続されるようだ。みなさんぜひ「JFA会員」になってリボルト作業に協力しましょう。ホームページによると駐車場問題やマナー問題についても、地主さんや近隣の方々と話がされたようだ。(「JFA」ホームページ参照。)
さて、アップを済ませて右端ルートから登り、上から「錦」にヌンチャクかけ。先週「ドカ落ち」した乗っ越し部分を大まかに確認。リボルト作業で打たれたリップ上面のボルトから下げられたヌンチャクが、私の当てにしていた乗っ越しホールドに近くてちょっと気になったが、先週までだって上から垂れ下がった太いスリングの束が、けっこうキーホールドを隠したりしてイジワルをしていた。この際しっかり身体を引き上げてキーホールドを確実に確保するのみ!と割り切る。
さらに下降する間際にふとルーフ天井の右寄りを見ると、乗っ越し前に取っていた右手カチから、さらに5㎝くらい上にもう一つ使えそうなカチを発見。「1トライ目であのカチを使ってみよう」と決心。5㎝でも高い方が、身体を引きつけた時リップの上面を探るのが容易になるはずだ。
「北落」「ミンボー」をトライする3人のあと、昼の12時ころ1便目。できれば1発でキメたかった。「ワンテンに持ち込んだし、いつかは行ける」と気楽に構えたい思いの一方で、私の「北川」への「こだわり」で、いいかげん他の岩場にも行きたいだろう「かねやん」と「ウッチー」を、毎回「北川」に同行させている…という自責の思いがあった。特に「ウッチー」に至っては、登るルートがなくなって無理して「ルンルン」と「ミンボー」を繋げて登る「ルンボー」などという「怪しい?」ルートにまでトライさせてしまった。
気合を入れてスタート。下部のボルダームーブはいきなり結構な核心だ。少し固くなったが何とかクリア。1/3地点のツノで大レスト。「ここでかなりしっかりとレストすることが必要」と「ウッチー」が指摘していた。登っている本人はかなり長時間レストしているつもりでも、客観的には案外とレストは短くなってしまいがちだ。十分回復しないまま先に突っ込んで行ってしまう場合が多い。「ウッチー」は「あの地点で2分くらい休んだほうがいい」と言う。
「2分」というのは登っているクライマー本人には結構長い。左右の手を交互にシェイクして、せいぜい「1分」も経てば気持ち的にシビレが切れて「そろそろ行くか!」と思ってしまう。しかし見ている人は「2分」くらい止まっているクライマーをボーッと見上げていても、さほどのじれったさは感じないだろう。この「2分」の時間を確保するために、私は左右の手を交互にチョークアップしたりシェイクしたり、パンパンとお尻をたたきながら、とにかく「100」数えることにした。休める手を交互に変えて、片方のレストの長さは「5」だったり「10」だったりしながら、とにかく交互に同じくらい休めながら心の中で「100」数える。足が疲れたら踏み変える。腰や背中が張ったら姿勢も微妙に変える。これでだいたい「2分」だ。よし、行こう。
この大レストはおそらく後半にずいぶん影響しただろう。最後の乗っ越しはやはり楽ではなかったが、先週「あと一握りのチカラ」が足りなかった、あの同じ箇所で今日は、「ほんの一握りのチカラ」が残った!
乗っ越した上で、下から祝福の声や拍手が聞こえた。終了点クリップをするまではそれに応えられないので、クリップするチカラが戻るまで上でハーハー言っていた。呼吸が落ち着いたら、流れるほどではないが眼球が軽く潤う程度の涙がジワッと出て、「ホントかよ!」と小声で言って目の前の岩に軽く頭突きした。
ようやく「北川」の最高グレードルート「錦が浦」(12c)をゲットすることができた。4月に「秋葉大権現」(12b)を落としてから取りかかり、梅雨と夏をはさんでかれこれ6ヶ月余り。正味3ヶ月半ほどの間に11回足を運んだ。今日のRPが25トライ目。ワンテンに持ち込むのに20トライほどかかった。
「かねやん」「ウッチー」のサポートなしには到底できなかっただろう。「N田さん」はいつも私のブログをチェックしては、直接「感想ご意見」を聞かせてくれた。「Tウォール仲間」の「たまちゃん」やったよ!「S根さん」読んでくれてますか?4年前にこの岩場に私を初めて連れてきてくれた「師匠」は、今回も最後の乗っ越しムーブを固める上で大きなヒントをくれた。そして「師匠」はいつでも私の「2年先」を進んでいる。
さてこの日、千葉から来た4人組のパーティーの若者が「北落」をRPして「12クライマー」の仲間入りをした。おめでとう!
「大介&花子」を思わせる愉快でにぎやかな会話のやり取りのパーティー。(失礼)。片割れの「K氏」が力強く「秋葉」を探っておられた。「花子」さんの方も前回お会いしてから「北落」さらに到達点が伸びてますね。ガンバです。
「12ルート30本」のペースはやや遅いが、あまり本数にこだわるまい。「次の1本」の目標が決まるまで、いまは少しゆとりのある登りを楽しみたい。
水曜:久々の「Tウォール」(錦糸町)。「錦」の下部を意識してカチ系のボルダー。2階の厳しい「赤テープ」課題を選び、指を故障しない程度にイジメた。この負荷が回復すると指に気合いが入るはずだ。
金曜:遅い時間になったが「パンプ1」。持久力を意識してボルダー長物で腕がパンプする感じと回復する感じをじっくり確かめた。
あと2日はレスト。やや痛む指と肘をゆっくり休める。食べすぎに注意してカロリー摂取を低めに押さえた。連休の3日目に「本番」をもってくると、前の2日間は何をしていてもプレッシャーがジワジワ高まる。この2日間は結構精神的な鍛練になったかもしれない。
今朝「かねやん」「ウッチー」と北川へ。「ミンボー」狙いの「N田さん」も後からみえた。他には4パーティー。岩場には計14人。連休3日目だが「北川」は今や「人気の岩場」だ。
「情報通」の「N田さん」から聞いて「JFA」のホームページで「北川」のリボルト情報はチェックしていた。10月30、31日に「北川」のリボルト作業が行われ、「錦」から右のルートには新しく終了点が設けられ、乗っ越してすぐのリップ上面にも下降用のボルトとチェーン・ヌンチャクが設置された。これまで束になってぶら下がっていたスリングは撤去された。また「錦」と「秋葉」のボルトが一部打ち替えられた。(「JFA」ホームページ参照。)
このところ毎週末20人~30人のクライマーで賑わっていた「北川」だが、ボルトや終了点の状態にはやや不安を感じていただけに非常にありがたい。まだ左半分のルートは整備されていないようだったが、今後もリボルト作業は継続されるようだ。みなさんぜひ「JFA会員」になってリボルト作業に協力しましょう。ホームページによると駐車場問題やマナー問題についても、地主さんや近隣の方々と話がされたようだ。(「JFA」ホームページ参照。)
さて、アップを済ませて右端ルートから登り、上から「錦」にヌンチャクかけ。先週「ドカ落ち」した乗っ越し部分を大まかに確認。リボルト作業で打たれたリップ上面のボルトから下げられたヌンチャクが、私の当てにしていた乗っ越しホールドに近くてちょっと気になったが、先週までだって上から垂れ下がった太いスリングの束が、けっこうキーホールドを隠したりしてイジワルをしていた。この際しっかり身体を引き上げてキーホールドを確実に確保するのみ!と割り切る。
さらに下降する間際にふとルーフ天井の右寄りを見ると、乗っ越し前に取っていた右手カチから、さらに5㎝くらい上にもう一つ使えそうなカチを発見。「1トライ目であのカチを使ってみよう」と決心。5㎝でも高い方が、身体を引きつけた時リップの上面を探るのが容易になるはずだ。
「北落」「ミンボー」をトライする3人のあと、昼の12時ころ1便目。できれば1発でキメたかった。「ワンテンに持ち込んだし、いつかは行ける」と気楽に構えたい思いの一方で、私の「北川」への「こだわり」で、いいかげん他の岩場にも行きたいだろう「かねやん」と「ウッチー」を、毎回「北川」に同行させている…という自責の思いがあった。特に「ウッチー」に至っては、登るルートがなくなって無理して「ルンルン」と「ミンボー」を繋げて登る「ルンボー」などという「怪しい?」ルートにまでトライさせてしまった。
気合を入れてスタート。下部のボルダームーブはいきなり結構な核心だ。少し固くなったが何とかクリア。1/3地点のツノで大レスト。「ここでかなりしっかりとレストすることが必要」と「ウッチー」が指摘していた。登っている本人はかなり長時間レストしているつもりでも、客観的には案外とレストは短くなってしまいがちだ。十分回復しないまま先に突っ込んで行ってしまう場合が多い。「ウッチー」は「あの地点で2分くらい休んだほうがいい」と言う。
「2分」というのは登っているクライマー本人には結構長い。左右の手を交互にシェイクして、せいぜい「1分」も経てば気持ち的にシビレが切れて「そろそろ行くか!」と思ってしまう。しかし見ている人は「2分」くらい止まっているクライマーをボーッと見上げていても、さほどのじれったさは感じないだろう。この「2分」の時間を確保するために、私は左右の手を交互にチョークアップしたりシェイクしたり、パンパンとお尻をたたきながら、とにかく「100」数えることにした。休める手を交互に変えて、片方のレストの長さは「5」だったり「10」だったりしながら、とにかく交互に同じくらい休めながら心の中で「100」数える。足が疲れたら踏み変える。腰や背中が張ったら姿勢も微妙に変える。これでだいたい「2分」だ。よし、行こう。
この大レストはおそらく後半にずいぶん影響しただろう。最後の乗っ越しはやはり楽ではなかったが、先週「あと一握りのチカラ」が足りなかった、あの同じ箇所で今日は、「ほんの一握りのチカラ」が残った!
乗っ越した上で、下から祝福の声や拍手が聞こえた。終了点クリップをするまではそれに応えられないので、クリップするチカラが戻るまで上でハーハー言っていた。呼吸が落ち着いたら、流れるほどではないが眼球が軽く潤う程度の涙がジワッと出て、「ホントかよ!」と小声で言って目の前の岩に軽く頭突きした。
ようやく「北川」の最高グレードルート「錦が浦」(12c)をゲットすることができた。4月に「秋葉大権現」(12b)を落としてから取りかかり、梅雨と夏をはさんでかれこれ6ヶ月余り。正味3ヶ月半ほどの間に11回足を運んだ。今日のRPが25トライ目。ワンテンに持ち込むのに20トライほどかかった。
「かねやん」「ウッチー」のサポートなしには到底できなかっただろう。「N田さん」はいつも私のブログをチェックしては、直接「感想ご意見」を聞かせてくれた。「Tウォール仲間」の「たまちゃん」やったよ!「S根さん」読んでくれてますか?4年前にこの岩場に私を初めて連れてきてくれた「師匠」は、今回も最後の乗っ越しムーブを固める上で大きなヒントをくれた。そして「師匠」はいつでも私の「2年先」を進んでいる。
さてこの日、千葉から来た4人組のパーティーの若者が「北落」をRPして「12クライマー」の仲間入りをした。おめでとう!
「大介&花子」を思わせる愉快でにぎやかな会話のやり取りのパーティー。(失礼)。片割れの「K氏」が力強く「秋葉」を探っておられた。「花子」さんの方も前回お会いしてから「北落」さらに到達点が伸びてますね。ガンバです。
「12ルート30本」のペースはやや遅いが、あまり本数にこだわるまい。「次の1本」の目標が決まるまで、いまは少しゆとりのある登りを楽しみたい。
ついにやりましたね。
北川の次はどちらへ転身ですか?
しばらくは調整でしょうか。
とにかくよかったよかった。
リボルトの情報どうもありがとう。
一日違いで北川へ行ってましたが、ヨネヒコさんの雄姿を見たかったなぁ! 私も、錦にトライしてみたいです。 次の狙いが決まったら、また報告を楽しみにしていますね!!
私にボルダー力と持久力があったというより、「錦」がそれを鍛えることを私に強いた…ということでしょうか?なんちゃって。
ホントにまたお会いしましょう!
あの暗かった北川がこんなに活気づいたのも、よねひこさんのお陰ではないでしょうかね。
次なる”課題”楽しみにしてま~す!