私的気まぐれ今昔

身近な自然の移り変わりと鳥たちと時々孫と…

*コンパクトデジカメ画像スケッチ日記*

初七日に…

2009-04-04 11:51:42 | スペッシャル(非日常)



『偲ばるる母の笑顔は今何処』

産んでくれてありがとう!育ててくれてありがとう!

https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/8a/ed8af61d5973c67ce686f01d24b718b5.jpg

3/29早朝、母が逝ってしまいました。

母は3/29早朝、ベッドに休んだままで亡くなっていたのです。
一応心筋梗塞と言うことでした。歩けない悔しさを抱いたままでしたから、
最期はとても辛かったことと思いますが、
きっと、今はもう解放されて、迎えに来た父に手を引かれて歩けるようになり、
楽になったことでしょうと…。

前の日の夜中12時半まで、ベッドの側で母と妹は東京に就職した姪(次女)の話し等を
たっぷりしてから自宅に帰り、明くる日8時に朝食を持って行った際にはすでに息途絶えていたのです。

母の住むマンションと妹一家の住むのマンションは歩いて約15分近くのところ。
毎朝毎晩行ったり来たりしては面倒を看てくれていた妹の哀しみは私よりずっと深く、
お互いに慰めあいながら、最初の後片付けと密葬を済ませて来ました。
このあとは、4/11のふた七日に母の希望であった昔の実家の故郷で本葬を行ないます。
それが済めば、また妹が独りで大変なので、母の住居等の後片付けの手助けに行く予定です。

父は末っ子、母は一人娘で子供たちから見ても、天真爛漫で可愛い両親でした。
母はよく笑い、よく泣き、よく眠り、ちょっと頼りなくも一生懸命に生きた人でした。
お料理が好き、お花が好きは、私たち娘たちにしっかり受け継がれております。
特に妹は昔からお菓子づくりが好きで、今やパンづくり教室を自宅で開き
材料代から行っても元の取れ難い先生のようです(苦笑)。

そのうち逢いに行くからと言いながらとうとう生前には叶わず、
直接顔を見て、たっぷりと四方山話の出来なかった、親不孝娘がここに居ます。
電話での長長話がこれでとうとう途絶えてしまいました。
冷たくなった母の頬を撫でて、「またね!」と言ってお別れしました。

享年85歳(お位牌にはきっと87歳と書かれるのでしょう)
歳に不足はなかったとは言え、やはり身内の死は受け入れがたいものです。
信頼の長~いお付き合いの実家のあったお寺さんで、生前両親は既に戒名をもらい
死出の支度も済ませていました。
そして、悔しいことに素敵な写真を残していたのです。
藍綬褒章、黄綬褒章を受けた父、二度も天皇陛下にお目もじした二人です。
帝国ホテルのプロの写真家に撮ってもらった、とても良いお顔の写真が仏壇にあります。
若々しく綺麗なときの手術前の写真(還暦時)で、妹と羨ましいねぇ~、と言ったことです。

11年前に突然逝ってしまった主人のときを思い出しながら、妹を慰め、励ましあいながらの
後片付けは簡単には済みません。
彼女は七年もの長き間、父母の面倒を良く看てくれました。

私同様、父の法事以来、東京に住む下の弟も、忙しさに取り紛れて、生前尋ねられなかったことを悔い、
かなり落ち込んでいました。
妹を除いてはなかなか母に逢えなかった姉弟たちです。

悔いの残らない様、一生懸命努力しながら、喘ぎながら、精一杯燃え尽くして逝く人生は
哀しいけれど、さまざまいろいろなことを乗り越え、過ぎ去りゆく物事を見据えながら
人生はそれなりに大変だと肌で実感しながらも、やはり美しいものです。生き甲斐のあるものです。
これからもまた姉妹弟仲よく、毎日を大事に暮らしたいと母に誓いを立てたいと思います。

今日はきっと妹は、仏前で母仕込みのお経を上げることだと思います。
外は久々のシトシト涙雨のようなお天気模様。
私は私なりのこんな形で、母に感謝と祈りを捧げたいと思います。

いろいろな辛いことが積み重なり、長い間の私の人間不信も、母の死をキッカケに
さっぱりと振り払って、出来る限り自分なりに前進して行きたいと思います。

祖父が逝き、祖母たちが逝き、両父が逝き、主人が逝き、義妹が逝き、母が逝き…
大事な人たちがどんどんこの世から姿を消して行きます。
彼や彼女たちが残した大事な気持ち、大切な心を拙いながらも受け継いで、
後の世の子供たちに少しでも生き甲斐と充実感のある毎日を過ごして欲しいと願います。

初曾孫こはるの素敵な笑顔を見せてあげたかった!

せめてたくさん撮り貯めた、お花たちで、この日記を飾ってあげましょう。
私の大事な人たちは春に逝った人たちが意外と多いものですから…。

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こちらは曇り空ですけれど、亡くなった日のピークの桜。

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母は最期近く、果たしてこの妹宅のベランダのお花は観られなかったことでしょう。

  https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/83/c5b43cc04167b646bb7baf08c29985fc.jpg

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おかあさん、みんなを天からどうぞ引き続き見守っていてね。
どうぞ安らかに眠ってください。

合掌





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10 コメント

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お花の似合うおばあちゃん (toko)
2009-04-04 13:18:31
確かに確かに!
ハナニラ(名前は知らなかったけど)お婆ちゃん、このお花のイメージだね。
孫から見ても、可愛い人でした。
ちょっととぼけてて、まじめでおっちょこちょいな所があって、人が良くて。
寂しかったかもしれないけど、最期にはきっと安らかな気持ちで幸せだったんじゃないかな?って、私は思うよ。
だって、『そういう人』だったものね。
周りの人にとっても感謝してたと思う。

今度のお葬式には、こはるを連れて行くね。
本物に会わせてあげられなかったのが、私の悔やみです。

命は必ずいつかは途絶える。
頭ではわかってはいても、辛いものだね。
でも、母には息子も娘も可愛い孫も居るから大丈夫!
続いて行く命をこれからも大事にしたいと思う娘です。
大阪行き、お疲れさまでした。
今度は母に疲れが出ません様に(願)。
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tokoしゃん (tikotiko)
2009-04-04 13:52:03
はい、tokoちゃんありがとう。

ほんとにお婆ちゃんはずっこけた人だったよね。
とんちんかんでおっちょこちょいで憎めない人だったから
周りの人たちが良くしてくれたんだよね。

私とはまるで違うけど、ヨッコおばちゃんには絶対引き継いだものがあるから
子供っぽいけど、娘たちの方がしっかりしてる気がする(笑)。

遅寝早起きが続いていたから、やはりちょっと疲れが出て来た感じです。
今日はちょっと休養日にします。

私の行き先、今後ともどうぞよろしゅうお願い致しまする!

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Unknown (かや)
2009-04-05 06:00:48
この度はご愁傷さまでした。お悔やみ申し上げます。
しばらくブログの更新がなかったので、もしやお体壊されたか、と心配しておりました。
今日はいつもにもましてお花一杯で、tikotikoさんのお気持ちが伝わってきます。
お母様のご冥福をお祈りいたします。
年をとったら、
なんとなく頼りないけど憎めない、つつましいおばあちゃんになりたいと思っています。
お母様をお手本にしたいです!

疲れはしばらくしてから出てくるものですし、
季節の変わり目でもありますので、
いつもにまして、お体お大切になさってください!

うちの母もよく転ぶようになり、
先日の誕生日、身長にあわせた長さの杖をプレゼントして、
家の中でもなんでも使うように言ったんですけど、
もったいない。と、使わないんですよ。
案の定、土曜日に行ったらまた転んだ、なんてにこにこしながらわき腹と腕の見事なアザを見せたりする・・
何のためにプレゼントしたのか~!

(あ、少し前の話ですが、
ヘアカラー、お試しいただきありがとうございます!
お役に立ててうれしいです。)
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Unknown (birdglass)
2009-04-05 11:25:06
tikotikoさん、こんにちは。
更新がなかったので、tikotikoさんの体調など心配していました。
この期間にお母様とのお別れがあったのですね。
tikotikoさんや皆さんの悲しみ、きっと深いことでしょう。
心からお悔やみ申しあげます。

お母様は今頃たくさんの花たちの中を御主人と散歩されているのかな。
お二人を紹介するtikotikoさんの言葉と
今回のたくさんの花の写真たちがそんなイメージを伝えてくれます。
tikotikoさんが体調を崩さない様、
どうか今はゆっくり休んでくださいね。
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かやさん (tikotiko)
2009-04-05 14:03:08
すっかりご無沙汰しましたね。
こんな事情で、どちらのブログにもちょろっとは覗いてみても
書き込みが出来ず(気持ちが乗らなくて)失礼しておりました。

母は生来が子供っぽい上に一人娘で、亡くなった祖母が
しっかりものでしたので、お利口そうでも抜けたところがあり、
かえってそれがみなさんに可愛がってもらえた得なところだと思います。
残された私たち娘二人は、反対に多少憎まれても、
もっとしっかり自分を持ったちゃっかりお婆ちゃんで行った方が良いかな?!
なんて言っております。

確かに歳を取ると転び易くなりますから、
お母様気を付けてあげてください。
視力の遠近を把握する能力が欠けて来ることを私も時折実感しております。
中途半端な段差が一番つまずきます。

父も晩年は自尊心を傷つけられながらも、杖をついておりました。
お洒落心のある人でしたから、カッコ良いよ!と言ったら
それならと仕方なく納得していた感があります。

子供たちからもらうプレゼントはどこの親も同じかもと思いますが、
やはり「もったいない!」としまっておく方が多いようです(苦笑)。
私も気をつけねば…。

はい、なかなか美容室へは行けずにおりますから、
ちょっと工夫して自分で出来るヘアカラーは助かっております。
ありがとうございました。

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birdglassさん (tikotiko)
2009-04-05 14:11:14
こんにちは

人は命の限界があることを承知はしているものの、
イザその時を迎えると本人より、周りが落ち込み振り回されるものです。

妹と片付けを始めた際に取り分けた荷物が今日はドサッと送って来たので、
お洗濯をしたり、狭い我が家、それをどこにどうしまったものかと
悩み追われております。
男性陣はみんな処分してしまえと簡単ですが、
女たちはそう簡単に割り切れず、維持管理に悩むことになります。

私も自分の始末や処分品をこの際しっかりしておかねばと実感しています。

父と母があの世でも仲良く手に手を取って
良い場所に行けたら良いなと願っています。
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謹んでご冥福をお祈りいたします。 (バイアリー・ターク)
2009-04-06 10:30:52
まずもって、大阪と九州の往復、本当にお疲れ様でございました。
さぞお疲れの事と存じます。

お母上様のご逝去、あらためて心よりお悔やみ申し上げます。
どんな時も最後の別れには「悔い」が残るものですね。
それは、毎日お世話をなさっておられた妹様も同じお気持ちだとお察しいたします。
でも、こうして悔いを感じて偲んで下さる子供に恵まれてお母上様は、本当に幸せな気持ちで旅立たれたのではないかと思うのであります。
きっと、お父上様とともにその事を喜び、天上から微笑んでおられることでしょう。
あらためて、お母上様の安らかなご冥福を心よりお祈りいたします。

追伸:
tikotiko様におかれましてもお疲れの中、今しばらく大変かと存じます。
くれぐれもご無理だけはなさいませんようお願いいたします。
どうか、お体ご自愛下さいますように。
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もう初七日・・・。 (あんず)
2009-04-06 12:48:59
tikotikoさん、この度は急なことで大変でしたね。
早いもので、もう初七日が過ぎたとは・・・。
当初は慌しさに紛れ悲しむ暇もないですが、
時間が経つにつれ、じわじわと哀しみが深くなるような気がします。
tikotikoさんご一家のルーツがブログの行間から見え隠れして
改めて由緒ある家柄なのだなあとしみじみ思うことでした。
tokoさんのブログでも、お祖母ちゃんと電話で話されたときの言葉、
そしてtokoさんの、おばあちゃんや叔母さん、tikotikoさんへの
気遣いの気持ちも綴られていて本当にいい家族だなあと
またウルウルしてしまったのであります。

返信する
バイアリーさま (tikotiko)
2009-04-06 14:30:01
すっかりご無沙汰してしまいまして申し訳ございません。
お祭りも無事成功里に終了なさったようで何よりおめでとうございます。
サーッと画像のみ拝見して書き込めずにおります。

私の哀しみは日に日にジワジワと押し寄せて来ておりますが、
毎日側で手取り足取り看病していた妹の哀しみ辛さはかなりなものと想像しております。
後はトキの過ぎ行くのをゆっくりと待つのみです。

明日からウチにはチビ台風母子が本葬までやって来ますので、
今日はウチのお掃除、片付け、お洗濯等に追われております。
そしてまた次の週は、妹の手伝い兼後片付けで大阪に行くつもりです。

父も母も世の荒波から解放され、ホッと心地良いときが過ごせたらと思いますし、
そう祈り願っております。

お心遣いありがとうございます。
バイアリーさまも大きなお仕事を成し遂げられた後、
どうぞ体調に気をつけられてお過ごし下さいませ。

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あんずさん (tikotiko)
2009-04-06 14:43:10
こんにちは
先日はあたたかいメールを頂きありがとうございました。

つい先日去ったはずの母はもう没後9日目となります。
あたふたと過ごしているうちにすぐにトキが風のように去って行くものですね。

以前は遅寝遅起きのルーズな生活をしていた私が、
母が亡くなって以来、遅寝早起きになってしまい、
(寝付きも悪く、ついいろいろと考えてしまいますのでね)
疲れ果ててちょっとベッドに横になったりしたら、
ついウトウトしてしまうような午後であったりします。

私が留守したからばかりでもないでしょうが、またルナちゃんの首の毛引きが酷くなって
昨日は嘴と首に血の跡が観られ、お兄ちゃんと工夫して、
人間の指包帯(伸縮性)をはめ、上からテープを巻いて様子を観ています。
変なものを付けられて、始めは気が狂ったようになっていましたが、
その後は躍起になって外そうと努力しては疲れ、例のごとく
ベッドと
(ちょっとでも休めるようにお昼間も彼女のは取り外すのを止めたので)
ケージの金網の間に挟まって一休みしたりしています。

早く反省して、嫌なテープ包帯が外せるようになれば良いと願っています。
一応画像は撮ったのですが、まだ処理出来てなくて…。

ポパイ君もお大事にね!

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