我が家では「体育の日」は国民の祝日だが国旗を掲揚しない。理由は中学生の時に体育の教員から受けた侮蔑的発言にある。
これまで知らなかったが、文部科学省では、国民全体の基本的な運動能力の状況を把握し、政策に反映させるため昭和三十九年度から毎年、「体力・運動能力調査」なるものを実施し、体育の日に合わせて十月に公表(10月10日付『北海道新聞』第1面参照)しているという。平成二十二年度の調査(写真は同新聞から転写)では、「小学校高学年と中学、高校生の体力が、12年前に比べて大幅に向上した」(同新聞)そうで、慶賀に堪えない。
私が学んだ小規模小中併置校の先生方は、中学校の体育を除いて、皆よい人たちばかりで、勉強ができないからとか運動ができないからとかの理由で児童生徒を侮蔑することはなかった。多くは、戦前の旧制中学校か戦後の新制高等学校を卒業した「助教諭」か「非常勤講師」の資格で教壇に上がっていて、若い先生方は夏休みには、網走にあった教員養成所で講義を受け、少しずつ単位を積み増して正式な「教諭」の資格を取得する努力をなさっていた。
質(たち)がよくないのは北海道学芸大学釧路分校で2級免許状を取得してきた数少ない教員で、威張るのである。体力はあってもおつむが空だからそういう態度を取るのだろう。人間には、身体にしろ頭脳にしろ、持って生まれた限度があるのであって、無限の可能性などありはしない。二月十二日投稿のブログ記事≪国民の祝日(建国記念の日)と国旗掲揚≫で記したが、跳び箱やマット運動ができない中学生の私を「おまえはホッテントットか」と罵倒した件(くだん)の体育の教員は、差別意識以外には、ただ体力しか持ち合わせていない阿呆だ。文部科学省も阿呆だ、国民全体をポパイにでも仕立て上げるつもりなのか、体力のない、運動のできない者がいて悪かったな。
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