6月2日(土)に出かけた東遠野のシイタケ<採り場>は、既に6月3日(日)投稿の<ツタウルシ>で紹介済みの場所だが、今回は、森林内における樹木の世代交代<倒木更新>について記す。
林床に笹や雑草が蜜に生い茂っている場合、樹木の種子は、地面に到達できないことが多く、首尾よく地面に落ちて発芽しても、日照不足で生長できずに枯れてしまう。何かが原因で森林内に裸地ができると、すぐ種子が発芽し、たちまち樹木が生長し、数年で裸地は消滅する。その変化は、あっという間の出来事である。
自然林の中では、腐朽した倒木や切り株の上で種子が発芽し、幼樹が育っている場合がよく見られ、<倒木更新>と呼ばれる。大木が根上がり
になっていたり、列をなして並んでいたりするのは、この倒木更新の結果である。
上の写真では、ミズナラの切り株上の右側に、シラカバが三本、中央にカラマツが二本芽生えている。この切り株が朽ち果てる頃には、少なくとも幼樹の二本は大きく生育していることだろう。倒木更新といえばトドマツやエゾマツを連想するが、各種の広葉樹でも普通に生じる。
右の写真には、シナノキの老木を覆った苔に、エゾオオサクラソウとオヤマコゴミが生育しているのが見える。まだ生木の幹ではあるが、このような場合も、樹木の種子が芽生えて育てば、倒木更新に類するの現象とみなしてよいだろう。
この森は、数年前に小規模な造材が行われたようだが、珍しく皆伐方式を採らず、樹齢70年くらいのトドマツを選んで伐採した痕跡が残っている。おかげで、トドマツ・ミズナラ・マカバ・シナ・カツラなどの大木とその他の小径木が雑然と混交する自然林相を形成していて、山好きの私には嬉しい限りである。
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