タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪北海道の河川でサクラマスは採捕禁止≫

P1100494_2 北海道では、サクラマスは一月から五月くらいまで沿岸定置網で漁獲されるが、トキシラズやアキサケほど市場には出回らない。
 河川での採捕は、特に定められた場合を除いて、漁業法第65条第1項及び水産資源保護法第4条第1項の規定に基づき、これらの法律を実施するために定めれた北海道内水面漁業調整規則によって禁止されているが、四~六月は、アメマス・ニジマス釣りと詐称しルアーあるいはフライフィッシングで密漁する者が少なくない。八~十月は、引っかけ針による筋子狙いの密漁が横行する。
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P1000862_3P1070078_2 四~六月に川に入ったサクラマスは、七月になると体側に婚姻色(写真中段<左>)が現れ、産卵場所を目指して中流域から上流へ遡上を始める。九月から十月に産卵、孵化した稚魚(写真中段<中左>)は越冬、翌年一年間を川で過ごし、三年目の春に10~15㌢に生長した雌と雄の一部(写真中段<中右>は、4月24日撮影)が銀化(スモルト)となって降海し成魚となる。写真中段<右>の上二匹は河川残留の雄、下の小型は来春海に降る雌。
 写真下段<左>は、三年目春のスモルト直前(4月30日撮影)の個体。ほどなくパーマークが消失し、海水に適応できるように鱗が銀化となって海に降るので、資源保護の観点から、禁漁開始直前に釣り上げるのはまずいと反省している。写真下段<右>の右から三番目は河川残留の雄、他の七匹は、降海型か残留型か、この段階では不明である。

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