<天気予報どおり未明に雪を冠った庭のイチイ>

ガッ、ガリッ、ゴッ、ゴリッという喧しい物音で目が覚めた。飛び起きてカーテンの隙間から外を覗くと、天気予報どおり未明に雪が降ったようで、向かいの老寡婦が早くも雪掻きを始めたのだ。
まったく迷惑千万だ。通常の活動時間帯ではないし、通常の生活音でもない。お互い様、と許容できる範囲を遙かに超える。「○○ は死ななきゃ直らない」の喩えのごとく、話して埒が開く相手ではない。如何ともし難い。すぐ布団に潜るも、もう寝付けない。仕方なく、まだ暗闇の4時 15 分、雪化粧した庭木の写真を撮った後、パソコンの電源を入れた。