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タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪胡錦涛とツーショット撮影だけの小沢訪中団≫

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 十二月十日、小沢一郎・民主党幹事長は、民主党国会議員百四十三人及びその他の随行者を含めて六百四十人を引き連れて、胡錦濤のご機嫌伺いに北京詣で(人民大会堂で拍手する民主党議員らの写真は、12月11日付『讀賣新聞』第3面から転写)を行った。時おりしも、鳩山首相が米軍普天間飛行場移設問題で意志決定できずに懊悩し、米国が鳩山首相の真意に疑念を抱き始めた中での、これ見よがしの訪中には、小沢自身の政治権力誇示とともに、民主党の対外政策の戦略的重点が米国から中華人民共和国へシフトしたことを米国に見せつける狙いがあると思われる。
Photo しかし、小沢と胡錦濤の会談(二人が握手する写真は、<MSN産経ニュース 09.12.10.23:30>から転載)は三十分で終わり、その内容は、日中友好や民主党と中国共産党との政党間交流促進で意見が一致しただけであって、百四十三人の民主党議員は、胡錦濤とのツーショット写真撮影に欣喜雀躍する無様な国辱的姿をさらした。
 民主党内には、「今回の訪中により、対中外交を仕切るのは小沢氏だと中国側が見るのは間違いない」(同新聞)との見方が広がっているようだが、胡錦濤は表面上はそう装いながら、警戒を怠ってはいない。理由は簡単明瞭、中共政府の世界戦略の基軸は対米協調であり、対日戦略も良好な日米関係を基にしているからである。中華人民共和国と米国を天秤にかける民主党や小沢に、胡錦濤が全幅の信頼を寄せるわけがない。豪腕小沢の派手なパフォーマンスは吉と出るか凶と出るか。

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