タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪タンチョウの冬期自然採食地調査≫

P1160117 仁々志別川を渡って道道53号(釧路鶴居弟子屈線)を1.5㌔ほど北上すると、左手に釧路湿原野生生物保護センターがあり、一帯は釧路湿原国立公園の西南端に位置する。道道の右手は一面ヤチボウズの厖とした谷地で、奥に冬でも凍結しない湧き水の小川がいくつか流れていて、春になると北斗遺跡近くにクレソンを採りに人が入る。クレソンは繁殖力旺盛な外来植物で、湿原の各所で生育が認められる。
PhotoP1160112 たまたま、本日、2月23日付『釧路新聞』13面で、「鶴居『自然採食地』を調査」という見出しが目に入り、昨日、二十二日、墓参りの帰路、この谷地で見かけたタンチョウは、中雪裡や下雪裡にある給餌場の餌ではなく、クレソンが生育する小川の小魚や水生昆虫を食べて冬を越している可能性があるのではないかと思った。
P1160122_2 鶴居村内で、十九日から六日間、「全国各地で自然保護活動などに取り組む学生ボランティア団体『フィールドアシスタントネットワーク』(事務局・千葉県)が主催するワークキャンプ」(同新聞、高台から調査中の写真を転写)が行われている。学生ボランティアが、冬期間もタンチョウが自然の中で餌を食べる環境の整備と調査を行っているとは、恥ずかしながら地元にいて知らなかった。
 実際に、昨年夏に整備した冬期自然採食地をタンチョウが利用していることが確認された(同新聞参照)とは嬉しいではないか。人間が穀物などの餌をばらまいてタンチョウを特定の場所に集めるのはそろそろ止めにするべきかもしれない。

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