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タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ カワラヒワとキジバト ≫

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 スズメとアトリがひとしきり樹間を飛び交い、にぎやかに餌をついばんで姿を消したあと、シャクナゲとドウダンツツジの根方の横に、カワラヒワが一羽、遠慮がちにたたずんでいるのに気がついた。四月十七日早朝、この日が初飛来である。
 この野鳥は、草の種子が主食で、わが家の庭ではスズメとならんで地上の穀物を拾うが、アトリとは異なって、給餌台に入ったことは一度もない。三種ともほぼ同じ大きさのせいか、縄張りを争うこともなく、なかよく餌を分け合っている姿から、とても好ましい感じを受ける。アトリの鳴き声を耳にすることは少ないが、カワラヒワは、キリリリコロロとかわいらしくさえずるので、翼の黄色い模様と肌色の太いくちばしと相まって、すぐ、それと分かる。P1000326
 キジバト二羽が初めて姿を見せたのは、本日、小雨がそぼ降る二十五日の昼頃である。慣れると、ベランダから硝子越しに眺めていても悠然と餌をついばんでいるが、さすがに初顔見せとあってか、カメラを向けると素早く右に移動し、飛び立ってしまった。姿が見えなくなる寸前に、シャッターが間に合い、右端にかろうじて後ろ姿が写っている。
 私と女房は、既に、ギョウジャニンニク採りの山中で出迎えを受け、九日・十八日・二十四日の三度、鳴き声を聞いている。デデッポーポーを三回くらい繰り返したあと、<デッ>で鳴き終わることが多いようだが、<ポッ>で終わる場合もあるのが不思議である。そのうち、わが家の庭でも鳴き声が聞こえる頃になると、雄は、頭を上下に動かしながら雌に近づき、さかんに求愛行動を始める。
 子供の頃、山村で、鳴き声は聞いても姿を見ることがなかったのに、釧路に住んで、デデッポをこんなに間近に眺めることができるとは思いもしなかった。

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