五月九日に参の橋左五の沢に入った時は、まだあまり伸びていない小さなウドが、数日前に根こそぎに掘り採られた跡が残っていて残念な思いをしたが、今回(十九日)は、タイミングよく適度な大きさのものがかなり採取できた。女房はウド専門、私はタラノメを採りながら目についたらウドも、と役割分担。
佐藤孝夫『新版北海道樹木図鑑』(亜璃西社)に、「メダラ(var. canescenns)は刺が少なく、葉裏に密に淡褐色の縮毛がある」と記されている。確かにタラノキには写真中段と下段(メダラ)の違いがあるが、別種ではなく変種ではないだろうか。
写真中段<右>は幼木で採取の対象ではないが、この段階で芽を摘んでおくと低い位置で脇芽が出て、数年後に芽数が増え採取も容易になる。ウドは一株で三分の一を残す、個体が細ければ採取しない、タラノメは脇芽を採取しない、というのが採り場を長く維持する必須条件だが、最近はすべてを取り尽くす輩(やから)が増え、採り場はすっかり荒らされてしまった。それほどまでしていっときの目腐れ金がほしいか?
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