オンコ③に鋏を入れたのは八月二十九日の午後遅くで、出来上がりは九月六日だから、完成までにほぼ九日を要したことになるが、雨天・通院・キノコ採り・田舎家の作業等を除外すると、実働作業日数は2.4人工。
このオンコ③は雌木で、高さ2.85㌢/㍍、横幅1.6㌢/㍍のスラリとした優雅な木姿は、現在、オンコ①とともに我が家の庭のシンボルツリー(『園芸通信』2013年9月号、サカタのタネ、40-41ページ参照)の役を担っている。オンコ①は、歩道から門扉まで階段を上がると左手に最初に見える位置にあり、オンコ③は、居宅の居間の正面やや右手に位置し、サラサドウダン(写真上段・未剪定)と並んで庭の特等席を占めている。サラサドウダンの左手にあった元のシンボルツリー(オンコ旧⑥)は、老前整理で伐採され今は存在しない。
オンコ旧⑥から役を引き継いだオンコ③は、昭和六十三年に父が田舎家から移植した際、作業を依頼したプロの造園業者が木の正面の植え位置を誤ったため、居間からは木の左側面(写真上段・未剪定)が見える。オンコの移植作業は十数本もあって時間を要し、正確な植え位置の確認を怠ったことは痛恨の極みである。現在の正面の右90度の位置(写真下段・剪定済)が本当の正面で、雌木に相応しい嫋やかな曲が見える。
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