九月九日、朝鮮民主主義人民共和国の建国六十周年記念式典等に姿を現さなかったため、金正日総書記の消息について、様々な憶測が流れた。
9月11日付『讀賣新聞』は、第2面〈総合〉で中見出し「金総書記脳卒中か」と「韓国『回復は可能』」を併記しながら、同時に、第7面〈国際〉では、大見出し「『軍が実権掌握』警戒」、中見出し「金総書記 重病説」を掲げ、「金正日総書記健康悪化説が9日、米主要メディアを通じて全世界を駆け巡ったのは、ブッシュ政権の危機感を反映したもの」と断定している。米情報当局は、正確な状況をまだ把握していない模様である。
写真下段左二枚(平成19年10月5日付『北海道新聞』夕刊・第17面から転写)は、平成十二年の南北首脳会議で金大中・大韓民国大統領を出迎えたとき(58歳)、平成十九年の南北首脳会議で盧武鉉・大韓民国大統領を出迎えたとき(65歳)。右二枚(平成20年10月12日付『讀賣新聞』第6面〈国際〉から転写)は、公式に姿を現さなくなって二か月余、最近撮影として十月十一日に公開されたもの(66歳、右は朝鮮中央テレビの映像)。
右二枚は、表情・腹の出具合・背景から、最近撮影とは思われない。将軍様重病説を払拭するため数年前の写真を公開したのだろうが、かえって病状悪化説を裏付けることになったため、十一月二日に、朝鮮人民軍のサッカーの試合を観戦したという写真上段(11月3日付『讀賣新聞』第2面〈総合〉から転写)を公開したと思われる。
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