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タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ 給餌台に群がる小スズメ ≫

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 今年は例年に比べて、スズメの雛の巣立ちが遅れていたが、7月11日から突然、小スズメが大挙して餌台に群がり始めた。初めは、翼を震わせて親から餌をもらうが、親はじきに子から離れるので、子スズメは自分で餌を啄まざるをえない。自分で餌を見つけられないものは、生き残ることができない、自然の摂理である。
 7月13日、早朝、珍しくキジバトに占拠される前に、子スズメが群がっているのを見て、二階の窓からシャッターを押した。親が子スズメの嘴に餌を入れる瞬間を撮りたくて、チャンスを狙って何度か試みたが、私の撮影技術がまずく、ものにはならなかった。この朝は、あまりに数が多く、餌台からはみ出されて地面を動き回る子スズメのために、適度に餌を撒いて与えた。
 野性の生き物に餌を与える行為に対して、生態系に悪影響を与えるという観点から、最近、問題を指摘する声が大きくなっていることは承知している。それに、近隣や地域における衛生上の問題が危惧されていることも、黙視しているわけではない。特に、わが家の庭には、キジバトが常時三羽は飛来するので、例の鳥インフルエンザ騒ぎ以来、近隣の目は厳しいかもしれない。
 冬期間と繁殖期以外は給餌をやめ、給餌をしている間は、給餌量の制限と給餌台の清潔を保つのが義務と考えるが、こんな些細なことでも、夏目漱石『草枕』の冒頭にあるとおり、「兎角に人の世は住みにくい」ものである。

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