タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪道内各地で相次ぐヒグマの出没≫

P1120091 今年は道内各地で、ヒグマの出没が例年に比べて多いという。「道警によると8日現在、前年と比べて86件多い461件の目撃情報が寄せられ、8月に入っても減る気配はない」(8月10日付『讀賣新聞』第33面)ため、山に入る人は熊対策が必要である。
 ヒグマの糞を見ると、七月までは植物繊維が多く、主として川沿いでフキを食べていると思われる。八月以降は餌を求めて行動範囲が広くなり、糞の内容物も種々雑多、まさしく雑食性のヒグマの本性が表れる。
P1110637P1110643P1110638
 七月三十一日に白糠町から国道392号(白糠国道)を通って本別町に写真撮影に出かけたとき、ヒグマの目撃情報があった上茶路の千代橋近辺を確認してきた。
P1110640 何の変哲もない明るい場所だが、出る時は出る。白糠町が「熊出没注意」の看板を立ててあった。釣りで川中にいても、岸辺の藪に目を向けるべきだ。
 標茶町では、「中茶安別と阿歴内の両地区の人家に近い場所で、頻繁にヒグマが姿を現わし」(8月10日付『釧路新聞』第13面)、一頭が射殺されている。また、中茶安別の放牧地周辺で乳牛がヒグマに襲われた形跡あったため仕掛けた箱罠に、十三日朝、一頭がかかっているのが見つかり射殺された。
 私はこれまでに三度、山中でヒグマに遭遇したことがある。いずれも距離があって事なきを得たが、相当の緊張感を強いられた。遭遇を避けるためには、やはり、ヒグマに人間の存在を知らせる手段を取るのが一番だろう。ヒグマが人間を避けてくれる。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「行住坐臥」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事