タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

クサノオウの黄色汁液に含まれる有毒アルカロイド成分

学名 Chelidonium majus var. asiaticum
種名 クサノオウ
分類 ケシ科クサノオウ属

 北海道から九州まで広く分布、日当たりのよい原野や林縁あるいは道端に自生する越年草。秋に地面に落ちた種子はすぐ発芽し、根出葉のロゼットを形成し越冬。翌春、中空の柔らかい茎を叢生、全草に細毛を有する。葉腋から数本の花柄を出し、先端に径約2㌢の黄色4弁花を1個つけ、散形花序をなす。黄色の雄蕊の中心部から緑色の雌蕊が突き出、この部分に種子が出来る。
 茎や葉の黄色汁液に含まれるケリドニンは、モルヒネと同種の有毒アルカロイド成分で、中枢神経抑制作用があるという。子供の頃、母から「触ると被れる」と教えられたが、口に入れると死に至ることもあるとは意外だった。街中の空き地に普通に自生しているので注意を要する。

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