ドンとマインド

バンド THIS IS JAPANの歌と運動、杉森ジャックのブログ。

vol.20"死霊のはらわた" 【追いかけろ!4大ホラー】

2016-09-23 18:00:59 | 映画
こんばんは。この映画ブログも今回で20回!!アメコミコーナーとホラーコーナーと新作をちょくちょく書きました。これからもよろしく。
今回は『死霊のはらわた』!!1981年公開のスプラッター映画の金字塔です。なにやらおぞましいタイトル、グロそうな映像と敬遠してしまうかもしれませんが、監督はあのスパイダーマンのサム・ライミ巨匠だよ!記念すべき処女作だよ!いい顔やな。カルト映画の名作として名高いですが、その実態はホラー×ヒーロー物。
主人公アッシュが仲間たちを殺され1人ぼっちになってもひたすらゾンビと闘い続ける映画です。
スプラッターと言わるだけあって、すぐ棒とか枝とか刺さるので苦手な人は要注意です。
そんな得体の知れないゾンビ達vs生身の人間アッシュの攻防が見所であり、ひたすらにそれを追求するストレートエッジな作風。男の子の大好物です。チェーンソーやら斧やらで孤軍奮闘するアッシュに胸が熱く!なる!オラー!!
ちなみに続編ではドンドンとアッシュのヒーロー化が進行します。チェーンソーを武器に闘うシーンは本当にかっこいいぜ?
特筆すべきは当時から冴え渡る監督のカメラワーク!!ありがちな構図になりがちなホラー映画ですが、あの手この手で斬新な構図をみせつけます。特にこの撮影方法で撮ったシーンは有名です。wikiより。大切なのはアイデア!これが後のスパイダーマンのウェブスイングのシーンに生きてる気がします。あのシーン気持ちいいんだよな。
そんなわけで本作は方向性やクオリティの面からも"悪魔のいけにえ"と双璧をなす作品だと思います。
世の中の人間を2つに分けるのならば、悪魔派か死霊派になる気がします。例えるなら陰と陽、静と動。

<悪魔のいけにえ> <死霊のはらわた>
・静か ⇔ にぎやか
・リアル志向 ⇔ ファンタジー
・悪役が花形 ⇔ 主役が花形
・グロくない ⇔ グロい
・怖い ⇔ 怖くない
・チェーンソー使う⇔チェーンソー使う

こんな感じ。
ちなみに自分は悪魔のいけにえに憧れつつも、死霊のはらわたに共感してしまうタイプです。悪魔のいけにえは永遠の憧れだ!映画大好き青年が初期衝動と確かなセンスで作り上げた革命的な一作!!ヒーロー映画でありこれこそパンクロックである。笑える人は絶対笑える。
死ぬまでにあと2回見ます!75点!


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【INFORMATION】
THIS IS JAPANは今週日曜日にレコ発企画をやります!初めての人もぜひ遊びに来てね。映画の話しよう。新しい物販も出ます。
http://youtu.be/6jU-GSHDwhI

vol.19 "悪魔のいけにえ" 【追いかけろ!4大ホラー】

2016-09-16 18:00:15 | 映画
こんばんは。THIS IS JAPANの杉森です。
今回は自分の大好きなホラー"悪魔のいけにえ"です。テキサスチェーーーーンソーー!!!!1974年公開のアメリカ映画です。悪役のレザーフェイスが有名です。ジェイソンがチェーンソー使わないのにチェーンソー使うと思われているのはこの人のせいかもしれません。似てる?話としてはよくあるやつで、男女の若者4人組が宿泊した先で1人ずつ事件に飲み込まれていく…というそれだけです。定番中の定番。
しかし、この映画はアメリカ国立図書館による永久保存に認定されるほど評価されています。なぜか!

まず登場人物のパンチがすごいです。悪役勢だとレザーフェイスはもちろん、出てくるやつ一人一人のキャラが濃すぎます。全員主役級です。この家族写真を見てほしい。過半数が人間じゃなさそうだ…!人間もとてもじゃないけど友達になるには難しそうです。そんな彼らと対峙する若者勢。ぼやけてるのにこの存在感。見た目だけでどんなやつか何となくわかります。特に車椅子の彼がお気に入り。いい顔だな。
登場人物の魅力もさることながら、悪魔のいけにえは演出が恐怖を加速させます。BGMがほとんどなく、映像もざらついており、まるでドキュメンタリーのような雰囲気。驚かすシーンも物音くらいしかないので逆に怖い。唐突な凶行。
これ本当にヤバイやつだな…という見ちゃいけないものを見たときの気まずさが続きます。
そんなヤバイやつらの攻防だけでも十分面白いのですが、この映画の最大の魅力は映像のカッコよさだと思います。みておくれこのクールな映像たち。最後の1枚はビューティフルが過ぎる!キューブリック好きな人にもきっと伝わる!一度見たら忘れないカッコいいシーンがたくさんあります。
レザーフェイスのシーンは言わずもがなですが、自分の好きなシーンは瞳がアップになるシーンです。いろんなところでオマージュされてそうだ。ちなみにグロいシーンはそんなにないです。

登場人物×演出×映像のかけ算でホラーを芸術まで押し上げた傑作!!これをカリスマと呼ばずして何と呼ぼう。恐怖よりも何よりもカッコよさを感じろ!死ぬまでにあと5回みます!900点!

来週は"悪魔のいけにえ"と双璧をなす"死霊のはらわた"です。see you。

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vol.18 "エルム街の悪夢" 【追いかけろ!4大ホラーヒーロー】

2016-09-09 18:00:19 | 映画
こんばんは。
先週はライブで更新できず…。しかし今週は更新。来週も更新予定です。
勝手に括った4大ホラーを追いかけるコーナー!第二回目!

今回は言わずと知れたフレディの登場する"エルム街の悪夢"です。赤緑のボーダーにハット鉤爪というホラー界では超絶に有名なフレディVS女子高生ナンシーの物語。公開は1984年。

前回の"13日の金曜日"は、焦らして焦らしてで恐怖を煽っていくスタイルだったのに対し、本作はガンガンフレディ登場だ!始まってソッコー出てきます。
圧倒的驚異として描かれるけど、フレディは夢の中にしか出てこないという制約があるので、映画には嫌な緊張感が流れます。ざわざわざわ…そしてフレディに夢の中で殺されたり傷を負わされるとそれが現実世界の自分にそのまま反映されるということが途中でわかります。
夢の中のフレディは無敵の殺人鬼なので、眠ったら最後、確実に殺されてしまう…という高校生達のあたふたドタバタが見所です。
しかも夢の中でぶっ殺されるからかなりファンタジックな殺され方されちゃいます。現実と夢を微妙に行き来する感じもあるしもう何でもありです。そんなフレディの存在だけでもなかなかの恐怖なのですが、高校生と大人の構図が恐怖を加速させます。
夢の中の出来事を現実と捉え、危険を知らせる高校生VSそんなの夢の中の話だろうHAHAHAという大人。助けてくれるはずの大人が助けてくれない。自分たちしか信じられない、自分たちだけで何とかしなきゃ…という危機感が子供ダマシになりかねない作風をシリアスにしています。ちなみにジョニーデップのデビュー作です。

"13日の金曜日"がサスペンス寄りで渋めな作りであったのに対し、エルム街の悪夢はファンタジックでアメリカンな印象。しかし感じるゾクゾク感はなかなかの辛口です。
夢の中で大暴れするハチャメチャなフレディ。奔走する高校生。信じてくれない大人。
ヤバいやつを自分たちだけが知っている…誰も助けてくれないという恐怖はいつの時代も変わらないからこそ、これだけ支持されているのかと。
有名シーン。
ザッツエンターテイメントな一作。死ぬまでにあと1回はみます!700点!

来週はとうとう"悪魔のいけにえ"!!!!!

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