ドンとマインド

バンド THIS IS JAPANの歌と運動、杉森ジャックのブログ。

vol.9"アイアンマン3"【杉森ジャックのMARVELアメコミマラソン】

2016-06-24 19:00:24 | 映画
更新が遅れてしまった…!こんばんわ。
このブログももうすぐ10回!!アメコミマラソンも折り返し地点を経過しました。8月にはゴールできそうだ。ゴールしたら次はバイオレンス映画とかやりたい。
今回はアイアンマン3。
アイアンマンシリーズ最終作!!(といってもこれからもアイアンマンは結構出てきます)
最終作なのでパーティぶちあげ映画だろ!その通り!みよ、この有名なクライマックスシーン。全部アイアンマン。このあと大暴れ。中盤では地獄の黙示録級の敵ヘリによる自宅爆撃。お約束の少年とロボット。(とおじさん。)そしてなぜかヒロインのサービスカットも。ありがとう。

と、ファンをぶち上げる要素はバッチリ!豪華絢爛、これぞアイアンマンイズム。
しかしこの映画が素晴らしかったのは空っぽエンタメムービーでも成り立つアイアンマンに、さりげなく重いテーマを盛り込んだところ。このさりげなく、が良かった。

トニーはアベンジャーズの戦闘時のショックでパニック障害を患っているところから物語はスタート。スーツに入っていないと発作が起きてしまう。こんなんと闘ってたらそりゃそうだ…。スパイダーマンは思春期だし、バットマンは根暗だから悩むのもわかるけど、無敵の社長アイアンマンもやはり悩むのだ。彼らしいのはウジウジ悩んでるわけではなく、むしろ悩みを隠そうと強気に振る舞うところ。自宅の住所をテロリストにバラしたり子供に対してめちゃくちゃドライに接したりと、いつも以上に破天荒さが目立ちます…が、それが逆に彼の悩みの深さを感じさせるという塩梅。家でもスーツでやばいっす。
悪役も魅力的だし、ラストシーンもアイアンマンらしい演出が最高にニクい!今回が一番グッとくることうけあい。
アイアンマン3にして初めて"悩み"に直面したトニーが、過去の自分を見つめ直し、真の意味でのヒーローになる…まさしくシリーズ最終作。
その姿に、演じるロバートダウニーjr.自身の人生を重ねる人もいるかもしれません。彼もドン底から復活し、立ち直った俳優だ。(wiki参照)

キャプテンアメリカにもバットマンにも感情移入できなかった人にこそおすすめしたい、1人の男の復活劇。死ぬまでにもう2回みます!800点!(1000点満点)

また来週。

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next THIS IS JAPAN live→

◼︎7/1(金)@下北沢BASEMENTBAR

“BeatHappening!×本棚のモヨコ企画”

w/ タグチハナ / 本棚のモヨコ / salsa / あいみょん
開場/開演:18:30/19:00
前売 ¥2,300

http://thisisjapan.net

vol.8"アベンジャーズ"【杉森ジャックのMARVELアメコミマラソン】

2016-06-17 18:00:57 | 映画
こんばんは。今仙台にいます。今日はTHIS IS JAPAN仙台でライブです。たのしみだ。

MARVELアメコミマラソンも6回目。
マーベルシネマティックユニバース(MCU)という括りの中では、本作が第一シーズンの最終回!クライマックスにあたります。
"アベンジャーズ"、レビューいきます。まずこれはもうヒーローファン感謝祭です。アイアンマン、キャプテンアメリカ、マイティソー、ハルクに加えてホークアイ、ブラックウィドーと今までのキャラクター全部出てきます。ちなみにハルクはエドワードノートンからマークラファロへ変わってます。妙に合ってて良いです。今まで作品ごとに紹介してきたヒーローが一同に会して敵の神様(ソーのライバル)と闘うのだからそりゃ面白いです。だけど意外と予想通りにことが進んでいくので、良くも悪くも安心して観れちゃいます。各キャラの特徴をバランス良くまとめ上げていて、いいチーム感ですが、これも予想の範囲内ですね…。アクションもそんな感じ。たしかに映画のお手本的な感じだ。

これだけのキャラクター達を一つにまとめ上げるわけだから、そりゃ難しかったろうとは思いますが、想定の範囲内でまとまってしまった感。各々が問題や葛藤を乗り越えたタイミングで集められているので問題児もいないしなー。
すんなりまとめ上げてバトルで魅せるスタイルだと思ったのですが、面白くなるのがわかってるからこそチームとして組みあがるまでの過程をもっと楽しみたかったです。あと例によって悪役の魅力が足りません。普通です。弱そう…
ヒーロー達を手堅くまとめ上げ、王道のバトルで闘わせる優等生な作品です。死ぬまでにはもう観ません!650点!

次回からアメコミマラソンはフェイズ2にいきます。折り返し地点超えた!!

また来週金曜日18時に。



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THIS IS JAPAN next live…

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vol.7"ズートピア"【杉森ジャックのハズさない新作】

2016-06-14 22:00:57 | 映画
こんばんは。THIS IS JAPAN企画、"NOT FORMAL vol.1"きてくれた方々thanx!!!
小休止ということで、ディズニーの新作『ズートピア』を観てきました。たくさんの動物達が仲良く暮らす街、"ズートピア"に事件発生!新米警官ジュディと詐欺師の狐ニックのコンビが捜査の先に辿り着いた真実とは…!
とありきたりなあらすじですが、自分としては今年一番心打たれた作品となりました。まず、ズートピアをステレオタイプなディズニー映画だと思ってみると面食らいます。
大人もクスクス笑えるコメディ満載。
そもそも、ここ数年でディズニーの映画像は大きく変わりました。自分達が築き上げた"ファンタジー"を、自虐的ともいえるスタンスで笑いに使う。今回もセルフパロディの応酬にギリギリのブラックジョーク。海賊版のDVD売っちゃいます。デッドプールもびっくりです。ダンボよろしくトリッピーなシーンもあるし、ゴッドファーザーのオマージュも最高だ。内容としても、警察物のサスペンスとして十二分に秀逸だしアクションもいい。主人公の成長物語、家族愛…と感動パートも魅せます。何より映像が圧倒的で、これだけで子供を熱狂させられるからこそ、子供にはわからん大人な笑いをどんどんぶっこめたのかなと納得。看板一つ一つにも遊び心を几帳面に込めてくストイシズム。ここまででもう十二分にズートピアは楽しい作品です。しかし、ズートピアが大傑作だと感じた理由は、この映画の持つメッセージ性にあります。

個人的にはここ最近、というより結構前からディズニー映画は"平等"を演出する作品作りをしてきたと思います。
シンデレラのような王道ストーリーを世界中の舞台やキャラクター像で作って、誰でも主人公になれる希望を表現してきたのかなと。たとえばアラジンは今までと雰囲気が違うアラビア調だし、ポカホンタスは異人種間の恋愛物語。ノートルダムの鐘は醜い男が主役です。今回のズートピアは生まれも姿形も何もかもが違う動物達が互いに尊重し共存する世界。誰もが主役であり何にでもなれるというポジティブなメッセージをいつも通り伝える反面、今回はそれゆえに生まれる差別にまで踏み込みます。
作中の動物達がスマホを使い、ipodを使い、まるで人間だと思わせるほどディテールにこだわっていることがここで効いてくる。
人間社会を連想せずにはいられない反面、逆にもし人間の実写でやったら、ショッキングであろうシーンも動物のおかげで子供もみれる感じに仕上げているのがすごい。面白い映画を自在に作れるようになったディズニーは、テーマを重厚でタブーなものにしてもヒットさせられる…そんな挑戦作。それがヒットどころか、実写映画ではクリアできないレベルでテーマを伝えることに成功していて戦慄。
これはディズニーの作り上げたピュアなキャラクターにしかできない新しい役割だと思う。表情がすごいんだよな。

伝家の宝刀の圧倒的ポジティブさを、現代のネガティヴな問題とぶつけ、それを極上のファンタジーで包み込む。
ディズニー映画は、本当の意味で大人も子供も楽しめる段階に到達したと思いました。泣ける。
死ぬまでにあと5回は見ます!900点(あと1000点満点)

また今週金曜日に。


THIS IS JAPAN 杉森ジャック
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vol.6"キャプテン・アメリカ"【杉森ジャックのMARVELアメコミマラソン】

2016-06-10 18:00:49 | 映画
毎週金曜18時更新!!杉森ジャックのSUPER FRIDAY!!!
前回飛び込みでデッドプールの感想を挟みましたが、MARVELアメコミマラソン継続中です。
今回はキャプテンアメリカ。MARVELの中でも屈指の知名度を誇るキャプテンアメリカがとうとう登場!!そして次作、お待ちかねのアベンジャーズへ。

まずこのキャプテンアメリカさんはめちゃくそ真面目です。弱いものいじめはよくない!と真顔で言えるタイプ。(バンドマンに少ないタイプ)
それもそのはず、キャプテンアメリカはアベンジャーズの中でも最も古い第二次世界大戦期キャラクター。愛国心の塊キャプテンアメリカは善を勧め悪を叩くのです!
圧倒的ピュアネスと筋肉が武器のスーパーヒーロー。これってアイアンマンと全部逆だ。
キャプテンアメリカは戦前の価値観、アイアンマンは戦後の価値観を象徴していると思います。
キャップに殴られるヒトラー。キャプテンアメリカは舞台が戦時中ということもあって映画の作りもその時代の映画っぽさをフィルム加工やBGMでいい感じに作りこんでます。"彼は違う時代からきた違う価値観の人なんだ!"と、感じさせられると共に、タイムスリップ感を観客はエンターテイメントとして楽しめます。MARVELの中でも異例の懐かしい感じ。そしてお約束のヒーロー誕生シーン、地味になるかなぁ~と思ってたけど意外に良かったです。
キャプテンアメリカさんは元々めちゃくちゃひ弱ですが、実験でパワーアップします。これがもう劇的ビフォーアフターで、目ん玉飛び出ます。まさに成功したハルク。やったぜ大胸筋!この筋肉には真面目パワーが詰まってます。ちなみに敵はこの人。キャプテンに比べてとても雑な作りです。レッドスカルとのこと。例によって悪役はいつも通り魅力なしです。今作は次作アベンジャーズへのつながりを意識しているため、単体の面白さはそこそこなものの、キャプテンアメリカがどのように形成されていったのかを丁寧に描写してます。
もっとエンタメに振り切れるところをあえて時代背景にたっぷり時間を割くことで、彼がこれから現代社会と遭遇しても自然と観客は感情移入できるはず。
アベンジャーズだけ見ると、なんでこいつこんなクソ真面目なんだよ…と呆気にとられますが、本作で納得か。エンターテイメントとしても中々です。
アイアンマン&キャプテンアメリカ、アベンジャーズ2大ヒーローを立たせるために放つ驚異の送りバント。死ぬまでにあと1回は観ます!700点!(1000点満点)
ちなみに日本ではBOSSでおなじみのトミーリージョーンズさんも出てますよ。
自分はノーカントリーが好きだな、ハビエルバルデムの最高悪役も圧巻。

また来週。
明日THIS IS JAPANの企画もあるので遊びに来た人は映画の話しましょうね。

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詳細→http://thisisjapan.net

vol.5"デッドプール"【杉森ジャックのハズさない新作】

2016-06-04 14:00:28 | 映画
こんにちは、THIS IS JAPANの杉森ジャックです。
このブログを初めてからMARVELアメコミマラソン(アベンジャーズ作品を追いかける企画)をやっているのですが、現在公開中の新作についても不定期にレビューしようと思います。

【杉森ジャックのハズさない新作】
ということで、これに金払うのはアリでしょ!という作品を紹介します。

といいつつ…今回もアメコミ作品です。これからはジャンルにとらわれずやっていきますね。

デッドプーーーーーーール現在興行記録を塗り替えまくっているという噂のデッドプール観に行きました。宣伝すごかったよね。
まずこの映画は①ラブストーリー②バイオレンス③コメディの三要素。
予告編の通り、デッドプールはめちゃくちゃ強いけどマジでクレイジーで下品でやばいやつ…というイメージだったので、ラブストーリーはとても意外でした。
恋愛を盛り込んだことで、理解不能になってしまいそうなデッドプールに対して自然に感情移入できる!すごい!ハルクより遥かに共感できるぞ!
ちなみに公式にジョークでこんなポスターも。

ナイスカップルの2人。

バイオレンス描写はR指定なこともあり、過去のアメコミ作品とは一線を画す激しさ。控えめなタランティーノくらいの残酷さでしょうか。グロくはないです。キルビル!!!
アクションのアイデアも良かった。
冒頭からアクションシーンで、中盤からキャラクター説明に入るという時系列の入れ替えでサクサクいきます。
コメディについては、デッドプールの特殊能力"第四の壁を突破する"が炸裂!いわゆる「テレビを見てる良い子のみんな!」ってやつです。デッドプールだけは観客に対して話せるし、映画だってこともわかった上でいろいろやってくれます。映画ネタも盛り沢山でジョークを飛ばしてくれます。(個人的ヒットは96時間ネタと127時間ネタ)ダメ押しにデッドプールの脇を固めるやつらがどいつもこいつもイカしてます。盲目のガンギマリ老婆、ドライすぎるマスター。坊主とエージェントスミスも極悪で良い。彼女が唯一まともかもしれない…という憎めない面々。


ほぼ下ネタとバイオレンス…なのでそれが苦手な人には苦痛でしょう。でもその中でこそ、きらめく2人の愛を感じる!まるで轟音ギターの中で鳴る甘いメロディのような美しさ!この映画はエロと暴力を添えたピュアなラブストーリーだと思います。
セールスポイントのコメディは、たとえるならミッキーマウスがタバコを吸う、的な面白さなので、こういう映画が好きなら笑えるはず。


膨れ上がったアメコミシーンに対して中指を立て続ける真の意味でのアンチヒーロー!やたらと悩むバッドマン(とハルク)や真面目すぎるキャプテンアメリカに疲れた人には強くオススメしたいです。タランティーノ作品好きにも。死ぬまでにあと3回は見ます!850点!(1000点満点)


デッドプールのジョークにはいろいろな映画ネタやら何やらが出てきます。みんなでワイワイ話したいですね。


ちなみにデッドプールは、"XMEN"のスピンオフ作品です。"XMENシリーズ"とこのマラソンで特集してる"アベンジャーズシリーズ"は権利を別の会社が持ってるので、XMENには出演してもアベンジャーズには出演しないはず!残念!

良い映画生活を。

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next THIS IS JAPAN live…

ライブ詳細 http://thisisjapan.net