ドンとマインド

バンド THIS IS JAPANの歌と運動、杉森ジャックのブログ。

vol.14"アントマン"【杉森ジャックのMARVELアメコミマラソン】

2016-07-29 18:00:48 | 映画
おつかれさまです!
"アイアンマン"から始まり、MCU(マーベルシネマティックユニバース)シリーズの作品を全てレビューするというコーナー、『杉森ジャックのMARVELアメコミマラソン』今回で最終回です。
長かった〜けど達成感。まとめ編は来週投稿予定です。かなり入魂。
アメコミマラソンラストは"アントマン"。これがかなり良かったです!!アントマン。
まず設定が秀逸。前科ありバツイチ無職という人生崖っぷちだけど盗みの才能がある主人公が、アントマン=小さくなる能力 を手に入れ、人生の再起をかけてがんばる。かつてここまで庶民派のヒーローがいただろうか?
娘もいるけれども元妻が親権を持っててたまにし会えない…けどそんな娘のためにがんばる!野原ひろしがアベンジャーズに参加したらきっとこうなっていたであろう、泣かせる父親ヒーローである。そしてこのマラソンでも幾度となく指摘した悪役の魅力のなさ。しかし今回はカッコいい!悪になった動機も師匠に認められないコンプレックスが原因という人間味あふれるキャラで良かったです。やっぱり悪役はこうでなくちゃ。この時点で十分MCUの中では合格点だけど、笑えて泣ける脚本が追加得点!!キレのいいジョークに同じくらいホロリと泣けるこのテイスト…調べたらエドガー・ライトが脚本でした。ショーンオブザデッド、ホットファズなどなど好きな人は大好きな人かと!エドガーのおかげでいつもすべりがちなアメコミギャグが抜群に今回は面白かったです。機関車トーマスのシーンとか最高だ。
アクションもバッチリです。瞬時に小さくなって敵と戦う様はまるでドラゴンボールの瞬間移動!それだけじゃなく、アントマンは蟻と連携して今までのアメコミ映画と一味違うアクションを展開。蟻のCGもリアルで良かったです。蟻軍暁の出撃。そんなわけで設定、脚本、アクションと三拍子揃った傑作!食傷気味のアメコミ映画の風通しを良くする、笑って泣けるアメリカンムービー!死ぬまでにあと2回みます!800点!

主演のポールラッドといえばやっぱりこの映画が好きです、40歳の童貞男!笑って泣ける点は今作と共通。エドガー&ポールでアメコミするとこうなるんだなー良いなー。

次回、アメコミMCU総集編です。おたのしみに!

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THIS IS JAPAN、8月3日に新譜"DISTORTION"をリリースします!
リードトラック"GALAXY"のMVを公開したのでぜひ!みてくださいね。

vol.13 "アベンジャーズ・エイジ・オブ・ウルトロン"【杉森ジャックのMARVELアメコミマラソン】

2016-07-22 18:00:06 | 映画
今週もお疲れさまだ!更新遅れてごめんなさい!THIS IS JAPANの諸々の作業進行してますので…乞うご期待!

アメコミマラソンもラスト2回!!
トリ前に当たる今回はこちら。アベンジャーズ2にあたる、"アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン"!!

めっちゃつまんなかったぜ。やばかった。
マイティソーダークワールドもなかなかやばかったけど記録更新したかもしれない。
まずストーリーがやばい。アイアンマンとハルクが作ったAI(ウルトロン)が大暴走して世界滅亡の危機。危機を救うためにアベンジャーズが出動!街はめちゃくちゃになったけどなんとか平和になりました。
やばかった…文字にするとふざけてるみたいだけどわりと正しいあらすじである。
ごめんなさいといわんばかりにドンドコ戦闘シーンが入ります。金めちゃかかっててすごいんだけどなんか方向が違う。おれたちがみたかったのはびっくり仰天!神業アクション映像!ではない…。
アベンジャーズの誰1人にも感情移入できないところもポイント。大好きなマイティソーは不思議ちゃんに、キャプテンアメリカは正義を通り越してサイコパス。加えてメンヘラおじさん化したアイアンマンとパフォーマンスで暴れちゃうビジネスライクなハルク。加えて敵はターミネーター2のパクリというビジュアルである。オーーーーーー。一番良かったセリフ。巻きでお願いします!新キャラに期待したいところだが、from Xメンの新キャラ2人の残念感がすごい。大人の事情でfrom Xメンって言えないとしてもあんまりな影の薄さ。おい!良かった点…といえば。アイアンマンのハルクバスターが唯一良かったです。かっこいいメカは誰も不幸せにしない。ただ一つの正義!最近アメコミマラソン、当たり多かったからな。期待しすぎました!死ぬまでにはもうみません!300点!

ブラックウィドーは峰不二子化が進行してていい感じでした。それかただのスカーレットヨハンソンファンかもしれません。
ヨハンソンはロストイントラストレーションが初見でした。夢のおっさん物語なのでおっさんにオススメです。
また来週。
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THIS IS JAPANの新しいアルバムが8/3に出ます!アウトストアライブもやるのできてね。
THIS IS JAPAN "DISTORTION"




vol.12"ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー"【杉森ジャックのMARVELアメコミマラソン】

2016-07-15 18:00:21 | 映画
こんばんは!THIS IS JAPANの杉森ジャックです。
最近なかなか新作がみれていない。だけどMARVELアメコミマラソンは全力で完走だ!ゴールは近い。今回は"ガーディアンズオブギャラクシー"。銀河を救うべくお尋ね者の5人がチームになって頑張っちゃうお話。キャッチコピーが最高だ。アベンジャーズの「日本よ、これが映画だ」に対し「宇宙よ、これがヒーローか」というキャッチコピーに偽りなし!アベンジャーズがキャプテンアメリカ率いる絶対正義集団だったのに対し、今回の5人は犯罪キャリアバリバリのダメダメな5人達。負け組アベンジャーズです。おじさん、緑色のヒロイン、アライグマ、木、おじさんです。中でもイカすのがアライグマのロケットさん。カワイイ見た目だけど中身は小悪党です。マシンガンの扱いが上手。木はほとんどしゃべれないけど強いです。ここまでアメコミマラソンを続けていて感じたアメコミの弱点。それは真面目すぎる主人公とマンネリすぎるストーリー。どいつもこいつもすぐ悩むし、敵はワンパターンだし正義はやはり勝ってしまう。さすがにもううんざりだ…と思ってたところに砂漠のオアシスか今回は!全くもって不真面目な主人公達と予測不能に展開していく冒険活劇のサンドイッチ。これといったテーマはないのにキャラクターの魅力とキレのいい展開で2時間ジェットコースターのごとく駆け抜けます。ラブもヒューマンもノーセンキューです。あと音楽も良かった。テープの演出がまた憎い。カセットデッキ内蔵の宇宙船。
オマージュ感溢れる世界観もよいです。タランティーノ映画とかショーンオブザデッドとかに近い、ワンパクにいろんなものが盛り込まれた空気は好きな人にはたまらないと思う。スタートレック好きなんだろうな、とニヤニヤしてしまうこと請け合い。敵はブレードランナーみたいにサイバーパンク!かっこいいよー。
アベンジャーズに対してMARVEL自ら放つ不敵なカウンター!!MARVEL苦手な人にこそみてほしい、ニヒルなポップコーンムービー。デッドプールとセットでみたらピザが進みます。
死ぬまでにあと3回みます!880点!!!

マラソン終盤になり楽しい映画が増えてきてうれしい。ちなみに主人公のこのゴーグルを見たとき人狼思い出しました。これも好きな映画。また来週。あと明後日はTHIS IS JAPANのライブです。みんなで遊ぼう。

vol.11"キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー"【杉森ジャックのMARVELアメコミマラソン】

2016-07-08 18:00:31 | 映画
こんばんは。
毎週金曜日18時更新、THIS IS JAPAN 杉森ジャックのSUPER FRIDAY!!!
ここのところ更新が遅れ気味でごめんなさい。
実はMARVELアメコミマラソン、もう少しでゴールです!

フェイズ1(第1シーズン)
『アイアンマン』
『インクレディブル・ハルク』
『アイアンマン2』
『マイティ・ソー』
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』
『アベンジャーズ』
フェイズ2
『アイアンマン3』
『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』←今ココ。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
『アントマン』

こうしてみると結構みたな。面白かったのとつまらなかったのがわかりやすいシリーズでもあります。それでは今週も。
今回はキャプテンアメリカ!!ウィンターソルジャー!!!キャプテンアメリカシリーズでいうと2作目になります。
今回はアベンジャーズ以外全部敵というふれこみ。キャプテンアメリカの所属する「シールド」という組織がのっとられ大ピンチです。そして、今回の敵はかつての親友。史上最大のピンチです。ウインターソルジャーっていうのはこの人。やっぱり敵がカッコイイものに名作は多い。今回とてもよかったです。
まず、全部ガチです。半端なコメディもラブロマンスもほぼ排除。徹底してシリアスで緊張感のあるシーンの連続。キャプテンアメリカのくそまじめな性格を生かすにはもってこいの作風。
特にアクションはただ金をかけたCG(マイティソー)とは違い、シチュエーションや殺陣でクールにみせます。お気に入りはエレベーターのシーン。キャップ強い。キャプテンアメリカがアベンジャーズ内で弱すぎると思ったのか、盾をぶん回しめちゃくちゃパワフルな本作。格ゲーばりに強いキャップ。

脚本もなかなかストイックに練られているし、サミュエルLジャクソン先輩もいつになくガチな演技で最高です。あえてアイアンマンと対照的に作っている感じもします。
そして一貫してシリアスにやることで逆にアメコミヒーローの現実離れしたところが自然にカッコ良く映ります。めちゃくちゃ空飛んでるのにあんまり違和感ないのすごい。ファルコンさんです。アメコミ映画の傑作、といてば「ダークナイト」ですが、MARVEL史上もっともそれに近い作風だと思います。テーマはそこまで深くはないけれども、アクションで勝っている分こっちのほうがすきだっていう人も多そう。

アメコミヒーローがミッションインポッシブルをやるとこうなる!硬派でシリアスなアメコミファン待望の作品かと。死ぬまでにあと2回見ます!800点!


キャプテンアメリカは戦時中の冷凍保存から復活後、アベンジャーズとしてがんばったり現代に少しずつなじんできた様子。ジョギングをたしなんだり、現代の文化を学習してます。メモには伝説のバンドNIRVANAも。オルタナっ子である。

また次回!
そして来週日曜日はTHIS IS JAPANのライブです。JOIN US。

vol.10"マイティ・ソー ダークワールド"【杉森ジャックのMARVELアメコミマラソン】

2016-07-01 18:00:48 | 映画
こんばんは。今日ライブなのですが先週更新が遅れてしまったので今週こそちゃんと更新だ。
MARVELアメコミマラソン、このブログとしては10回目。いつも読んでくれてる方ありがとう。

今回は"マイティ・ソー ダークワールド"前回はなかなか良かったマイティ・ソーの続編です。今回は弟でありアベンジャーズの宿敵にもなったロキと協力して敵を倒す!というなにやら胸熱な展開。前作のキャストもしっかり集まってます。ナタリーポートマンがソーの世界にいったりするのでスターウォーズのアミダラを思い出さずにいられません。素敵。このシリーズで面白いなぁと感じたのは、ソー(神様)が地球に落ちてきて生活する上での"ズレ感"でした。いわゆるテルマエロマエ的なやつです。
しかし今回はすでに地球を経験済みなこともあり、ズレ感パートは割愛。逆にヒロインがソーの世界に行くのですが、そっちも特にズレ感パートなしです。
このままではコメディ成分が足りない!と思ったのか、ギャグを随所に入れてくるもののこれがイマイチ。戦闘シーンにも入ってきてスピードダウン…面白かったのはキャプテンアメリカがチラリっと出てくるとこくらいです。そもそも地球のことをなにも知らない脳ミソ筋肉のソーが一生懸命頑張るところが愛おしく、応援できるのが魅力だったのですが、ソーも大人になって普通の人になってるし、悪役も例によって魅力ゼロの宇宙人です。 楽しみにしてたズレ感パートもなし。
…が、ロキが好演でした。悪役でありながら味方になるという今作、キャラとしても美味しくないはずない!
筋肉ソーと対照的に知的で繊細なロキ。でも野望もあるし親の愛に飢えている切なさも感じられます。戦闘シーンの見せ場もロキがかっさらいます。(ソーは前作より弱い) ロキ君はきっとJOY DIVISIONをきいていると思う。友達になろう。魅力爆発!!

なんだか敵も味方もパッとせず、ストーリーも敵を倒すだけというヒジョーに普通の作品ですが、悲しみのヴィラン=ロキによって引き締められています。あとCGはすごかったです、スターウォーズみたいです。(アミダラ)

アメコミマラソンの弊害か、ただ敵をやっつけるだけでは物足りなくなってきているな…と感じた一作。だけどMARVELを信じて走り切ります!
死ぬまでにはもう見ません!600点!


ロキ役の俳優さん、トム・ヒドルストンは当初ソー役でオーディションを受けていたが監督にロキ役を打診されてチェンジしたとのこと。(wiki)
やっぱり演者の人生と役が重なると魅力的になるな…と実感。

また来週。今日はこれから下北沢ベースメントバーでTHIS IS JAPANのLIVE。

http://thisisjapan.net