ドンとマインド

バンド THIS IS JAPANの歌と運動、杉森ジャックのブログ。

vol.32 "パピヨン" 【カルト&オルタナティブ 第12回】

2017-01-13 18:00:30 | 映画
こんばんは。
明日からTHIS IS JAPANは大阪、京都と関西へ行きます。関西の人!!!!

vol.32は脱走モノの傑作。スティーブ・マックイーン×ダスティン・ホフマンの"パピヨン"です。このジャケットに全然そそられなくて、観るのをためらっていたのですが、板尾創路さん他いろんな方がオススメしてることを知り観ました。

あらすじ〜
1930年代のフランス。胸に蝶の刺青を入れていることから“パピヨン(蝶)”と呼ばれる主人公は、金庫破りで捕まったはずが殺人の罪を被せられ、終身刑の判決を言い渡される。南米ギアナのデビルズ島で過酷な強制労働を科せられたパピヨンは脱獄を決意し、偽札作りの天才ルイ・ドガと手を組むが…。

実話モノです。脱走モノは数あれど、パピヨンはズバ抜けてグッときましたよ…!

まず、囚人生活の描写がこれでもかってくらいリアル。特に、主人公パピヨンが、独房に入れられるシーンは強烈です。自分が独房入ったらこんな感じだろうな…と体験できる上、本作の独房は普通のよりかなりハードなので、誰でも簡単に独房絶望体験できます!大変辛い。

独房だけじゃない!
映画的な見せ場も多数あります。とにかく画がダイナミック!話の大半は囚人生活ですが、ジャングルから海まで、贅沢なロケーションが楽しめます。一生の間にこんなとこいかないだろうな…みたいな場所しか出てこないので、場面が変わる度に「新しいステージキタ!」という感じで退屈しません。あと人が結構死にます。お気に入りはジャングルステージと、ルパン三世ライクな脱走シーンです。

ここまでで十分、エンターテイメントとしては平均点以上なのですが、加えてこの作品は心情描写がとにかく緻密!
登場人物が少なめなこともあり、各々のキャラクターの表情や仕草から、台詞を言わずともエモーショナルが伝わってきます。台詞があったらあったで、名台詞ばかり!
友情だとか諦めない心とか、言葉にするとクサくて吐き気がするよな素材を、名優二人が華麗に料理します。真の名演に台詞なんて野暮だな…とすら思いました。対照的な2人のキャラクターにより、夢に向かって挑む人、現実を見据えしっかりと歩む人、そのどちらにもエールを送る構造になっているのがニクい。

囚人体験脱獄エンタテインメントに人生のテーマをぶっ込んだ最強ハイブリッドムービー!!!!!
ちょっと長いところ以外文句がないです。
脱獄王900点!!!!

来週はくだらない方のカルトでもみよう

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next THIS IS JAPAN…

■1/14(土)@南堀江knave

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※U-25割(要身分証等):¥2000/¥2500(+1drink)

(THIS IS JAPANは20:30~)



■1/15(日)@京都VOXhall

“京都VOXhall×the seadays
『三条ヶ原の合戦』”

w/the seadays / 白線の内側(名古屋) / 笹口騒音ハーモニカ

前売/当日:¥2,000/ ¥2,300(+1drink)


ご予約→thisisjapann@gmail.com

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