ドンとマインド

バンド THIS IS JAPANの歌と運動、杉森ジャックのブログ。

vol.29 "ゼロの未来"【カルト&オルタナティブ 第9回】

2016-12-23 11:00:29 | 映画
おはようございます。今日はTHIS IS JAPANのライブで神戸に向かってます。
映画ブログ更新!!今回で29本目です。大好きな監督、テリー・ギリアムの最新作です。
この監督は他にも「未来世紀ブラジル」「12モンキーズ」など、毎度SF世界をポップに魅せてくれます。写真の印象だとお茶目そうな人ですね。今回紹介するのも近未来SF、「ゼロの未来」です。マンコム社のコンピューターにより支配された近未来。マンコム社勤務の主人公は、人との関わりが苦手であり、また、かつて一度だけかかってきた「運命の意味を教えてくれる電話」を取り逃がしたくないため、在宅勤務を希望していた。
ある日、社長と面会する機会があり、そこで在宅勤務の許可を貰った主人公は、住まいである古教会にこもり、「ゼロの定理」の解読という仕事に取り組む。しかし、業務は一向にうまく進まず、苛立つ主人公の元に、奔放な女性と天才少年が現れ、事態は急転していく…

あらすじだけだとこんな感じ。すでに難解だ。
主人公は最近のタランティーノ作品常連のクリストフ・ヴァルツです。今回はスキンヘッドのオジサン役です。毎回イメージが変わる役者さん。そして社長にはみんな大好きマット・デイモン!金髪です。悩めるコミュ障サラリーマンのおっさん(自分のことを「我々」と呼ぶ)が、在宅勤務してくうちにおかしくなってきてこの社会生活もとい人生からの脱出を切望するようになる…っていうシンプルな話だと思うのですが、話がどうでもよくなるほどビジュアルが最強です。これだけでもう観る価値ありです。彼の勤務先の会社です。この世界ではゲームの形式で仕事が与えられます。残念ながら大半は主人公が住まいの古教会で悶々としてるシーンのため、この世界観が楽しめる「家の外」のシーンは多くないです。
だけど教会は教会でなかなか魅力的。古いものの中に新しいものや色鮮やかなものがあるとやっぱそそられます。写ってる2人が前述のヒロインと天才少年です。
こんな感じでシンプルなあらすじに最高のビジュアルをぶちこんだ映画なのですが、テーマがめちゃくちゃ難解です。
人生の意味なんてない、しかしそれを受け入れて楽しく生きよう…って感じだとは思うのですが、正直よくわかんないです。エンディングも謎すぎてほとんどの人は見終わった瞬間「?」ってなると思います。映画のあらすじを追っている人はきっと、劇中の主人公のごとく液晶を叩き割りたくなることうけあいです。どうすんだこれ…でもでもこの世界観が好きな人には絶対見て欲しいです。出てくる人の誰にも感情移入できないのですが、観てるだけで映画にしかない面白さが味わえます。ポップなブレードランナー的近未来で変人たちの生活を追おう!
自分のお気に入りは禁止事項羅列パネル。よく見ると、😀も禁止事項なところに監督の天才的センスが光ります。こういう細かいこだわりがやっぱり好き。
大傑作「未来世紀ブラジル」の続編とも言えそうな111分のSFトリップ!!話はとにかく難解ですが、これこそ"Don't think,feel."な一本。映画を映像で楽しむ人にはイチオシです。
死ぬまでにあと1回はみます600点!

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next THIS IS JAPAN…

いよいよ来週水曜は史上初のワンマンです。たくさん曲やります。ご予約お待ちしてます。
終わったら映画の話しましょう。
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https://youtu.be/6jU-GSHDwhI

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