粋雅堂藏書目録 ―Biblia-Catalogus―

劇団粋雅堂・主宰、神田川雙陽の雑記積み置き場Blogです。

…、10年目の夏は、すべてを置いてゆく。

2017-06-26 02:42:59 | 公演情報
<雑談:そして風船はゆく>
こんばんは。9ヶ月ぶりの更新です。
「お。今回は1年以内に更新できたな。やったぜガハハ!」
とか思ってしまった私を、この文章を読んでいる方は決して許してはなりません。

だいたい年末に更新するこのblogですが、昨年末はそれすらなく、
新年のめでたさも半減といったところです(既に2017年も半分が過ぎましたが)。
(たぶん)コミケ最終日の疲れからか書き込む元気もなかったのでしょう、
どうかご容赦いただければ幸いです。

あ、そうそう、昨年の夏冬に続けてこの8月の夏コミにも受かりました。
たぶん直前は例によって例のごとく、準備のために告知どころではないという
本末転倒ぶりが予測されるので、いまのうちにスペース等告知しておきます。

コミケ1日目(金曜日)東ぬ-31b『劇団粋雅堂』です。
運が良ければ、そして私ががんばれれば、新譜が3枚位出ると思います。
1枚目は【Par/sec】の完全版、だいぶお待たせしましたが出します。
2枚めは『サンダツの5DAYS』に続く、次の公演の前日譚か後日譚を。
それから3枚目は、この記事の後ろの方で告知するやつです。
ゆるくご期待いただければと思います。

そして超遅ればせながらですが、大阪ロフトでの『贋作・ひめとまほう』に
ご来場ありがとうございました。
打ち上げで泥酔した姫乃さんにむりやり結い付けられた風船は、
最近までうちの部屋に吊るしてありました。…えっと、姫乃さんかわいいですよね。
終演後は「blogで脚本公開&解題する!」「本番中にかけた曲の解説もする!」と
息巻いておりましたが、結果はご存知のとおりの体たらくです…。
ほんとすいません。
需要があるならいつかやりたいと思います。需要無いと思うけど。

『贋作〜』は粋雅堂にとって書き下ろしの新作ではありましたが、
あくまでお呼ばれしての作品だったので、あまり「上演」という感じではなく、
そういう意味ではちゃんと自分たちで劇場を借りての「上演」って、
2015年の6月25日、つまりちょうど2年前にスタジオトルクでやった、
『ロボットト演劇』(blogには書かなかったですが、そんなのがあったんです)
以来やっていないことになり、そろそろなんかやらないとなー、と思っておりました。


<ということで本題:夏風のような坂道の途上を>

そんな折に、なんか公演をやらないといけない固有の事情が発生しまして、
やらないといけないからやろうということで、この度、劇団粋雅堂は2年ぶりに
「公演」を「上演」する運びとなりました。
まずは詳細を以下に貼っておきます。

―――――――――――――公演詳細―――――――――――――
劇団粋雅堂 (1+1)人芝居"ロボットト演劇"Vol.2 AtPARK
『ふぉーふーむでいじべるとぉーるず』
〔作・演出〕神田川雙陽(劇団粋雅堂)
〔出演〕じゅりあん (みっくすじゅ~す倶楽部)
    超高級最新鋭知能ロボット(仮)
〔公演日時〕2017年6月27日(火)開演 20:30(上演時間:約40分)
〔料金〕無料
〔会場〕PARK
http://www.park-harajuku.com/
東京都渋谷区神宮前1丁目15番2号
神宮前115ビル2F 2.5SPINNS内
――――――――――――――――――――――――――――――

この記事を書いている時点で、本番は2日後に迫っており、
また、ド平日の微妙に深い時間の開演で、しかも会場は演劇のための場所ではなく、
原宿のファッション&サブカルチャーに特化したショップの一角という、
なんとも粋雅堂らしいはた迷惑な公演ですが、久々にお客様の目に触れる機会が
嬉しくないはずなどなく、勢い込んで準備しているところです。

今回の公演は、ちょうど2年前に、同じく1ステージ限定で行った、
『ロボットト演劇』のVol.2という形式になっています。
かの恐ろしき青○団の標榜する「ロボット演劇」とはまた違ったアプローチで、
“総合芸術である演劇に、ロボットを外挿する試み”のひとつとして、
従来の演劇とも、また従来のロボット演劇とも違った表現を模索するシリーズです。

今作『ふぉーふーむでいじべるとぉーるず』は、昨今のロボット・AI流行りの中、
すぐにシンギュラリティ恐怖による集団ヒステリーに陥りがちな社会の中で、
ヒトとロボットが共生する時代と、その果ての考えうる一形態を、
POPで、儚げで、しかし毒のある…会場となる原宿の街やPARKの空間のように、
舞台という形で描き出したいと思っております。

…などと、大真面目に書けばまた数千字というステートメントになってしまいますが、
要はPARKという、私の愛する作家さんたちの多くとも交流する、
原宿の新たなサブカルチャー的ハブの上で、たまにはカワイくてポップなこともやろう
というのが主な動機であり、コンセプトであり、目標であり、たぶん結果です。
そのことだけを期待して、気が向けば足を運んで頂けましたら幸いです。

“劇場”にてお待ちしております。

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