テイルズな日々 - The days that are tales -

テイルズウィーバーで行く、エルフィンタ鯖(旧ルグ・トレネ)での津々浦々生活~。

[PC]至高のケース?それとも??

2015-11-24 00:00:00 | PC関連




今年のCOMUTEX TAIPEI 2015にて展示されたIn Win製PCケース「805」

この記事を見て「これは欲しい!!」と、一瞬で心を奪われてしまいました。


エルミタージュ秋葉原の記事にもあるように、最近のPCケースにおいては内部を”見せる”という嗜好が増えてきており、あわせてLEDランプなどを駆使した装飾するなど、様々なイルミネーションツールが発売されています。
今日現在で各社より多くの”内部見せケース”が発売されておりますが、大部分がアクリル製の透明窓など一部で採用されておりますが(昔は全面アクリルケースもありました)、In Winに至っては強化ガラスを使用していることが特徴です。

元々光モノが嫌いではない自分として、今回の「805」に関しては”ど直球”のケース。
ただ中が見えるだけではなく、シンプルなデザイン性など完全にマッチングしてしまいました。

ちなみにIn WinのPCケースは「805」以外にも強化ガラスを使用したケースを多く製造しているメーカーです。
特にこんなのとか「これってPCケースなの??」と感じさせるものばかりのケースを作っているのがIn Win。PCに関係する仕事をさせて頂いてもらったとき「ケースといえばIn Winがいいですよ!」と言われていたことがあります。
当時は内部が見せるケースなどはありませんでしたが、企業向けOEM PCではよくIn Win製のケースを使われていました。
これといって特徴のあるものではありませんでしたが、当時のPCケースの中でもケースデザインの嗜好が自分とマッチングしており、併せてメンテナンス性なども良かったんですよね。

その時から「いずれ自作PCを作るときはIn Winケースで・・」と思っており、その後数十年経過してようやくIn Win製ケースを入手することができました。


今回はそのIn Win製ケース「805」の購入~組み付けまでの内容を記事にしてみました


○ 購入~開封

雨がしとしと降る中アキバへ。今回はPCケースを購入ということで電車ではなく自家用車で。
購入先に選んだのはツクモパソコン本店。既に値段と在庫は確認済みだったので、入店後PCケース売り場にダッシュして即「805」をゲット。
・・と思いきや、本店に在庫がなく代金を支払い後に2~30分してから他のツクモ店舗にある在庫から持ってきてくれました。
待っている最中に店員さん,実はエルミタの「805」の「コレオシ」記事に出ていた砂押さんとお話をしたところ、「805はめっちゃ出ています。冗談ではなく正直これほど売れたケースも久々かもですねー」とお話していました。
確かに自分が購入後にツクモのネットショップを見たところ「品薄」から「品切れ」になっていました(その後は「在庫あり」に戻りました)。このケースの売れ行きがいいのもうなずけます。




そして自宅に戻ってきました。重さは大体5kgくらいだったと思います。箱が大きかっただけに若干持ちづらい感はありましたので、ネットショップなどで買ったほうがいいかもですね。
梱包箱の「805」印刷が眩しいですね。




箱を開けると専用の袋に包まれた「805」が横倒しで鎮座されていました。
緩衝材は上下四隅には発泡スチロールのパットが配されいるのみのシンプルなもの。「こんなレベルで大丈夫なの??」と思ってしまいました。

そして箱から「805」を取り出して専用袋を取ると、「805」本体が姿を現します。
側面全てが全面ガラスであることから、写真を撮影すると自分や自宅のものが丸映りですねw(洗濯モノが・・
カラーは日本国内では2015年11月現在で「ブラック」「レッド」の二種類が発売されております。ちなみに色の違いは全面上部にあるインターフェース部のパーツの色の差異によるものです。
今回自分は「レッド」をチョイスしました。




ちなみに添付品は取扱説明書のほか、取り付けに必要なネジ一式などが含まれています。
説明書は複数の言語で書かれておりますが自作ケースでは一般レベルのもの。前もって公式サイトからダウンロードすることはできます。


○ 前準備(旧ケースから部品取り外し)

「805」の開封の儀式は終了しました。
次に行なうのがメインPCから主要部品を取り外す作業。ある意味今回の作業における第一の関門です。




今まで使用していたケースはCorsair「350D」。側面にアクリルウィンドウを備える”内部が見える”ケースの一つです。フォームファクターはMicro-ATXまでのミドルケースサイズに分類されます。

正直今回「805」を購入するにあたり非常に悩みました。「350D」に関しては殆どデメリットは感じませんでした。特にメンテナンス性においては「805」は遠く及ばず、これほどメンテがしやすいケースはそうないと思っています。

であれば「ケースを変える必要なんてなくね?」と思う方もいらっしゃるかと思いますが、それ以上に「805」の魅力が勝っていたということです。

使用してわずか2年程度となってしまいましたが、これからPCケースを購入するにあたりMicro-ATXケースで悩んでしまったら「350D」を絶対オススメします。




ケースから使用部品を取り外します。「350D」に関しては中古パーツ専門店への売却が決定しておりますので、全ての部品を取り外し後は掃除機やエアダスタースプレー・ウェットティッシュを駆使して綺麗にして、エアキャップでしっかり包装しました。

短い期間でしたが「350D」ありがとう!。そしてお疲れさまでした!


○ 初の”水冷化”に

「805」を購入してから次の週末。
「CPUファンで赤色のものがないかなぁ」と調べていたところ「そういえば昨今の水冷ってどうなのかな?」と思い、様々な理由などから直前になってCPUクーラーを「水冷化」することになりました。




でもって今回購入したのがLEPA製「EXllusion 240」。水冷における分類としては「簡易水冷」に属する・・と思いますが、チョイスの理由として「価格.comなどで評判が良かったこと」「ホースが透明であり着色が可能であること」の2点。
一番の問題は「805」に取り付くかどうかですが、これは自作ゆえ取り付かなかったら「どうにかする」のが基本なので二の次ということで。




中身は冷却ファンが二つに本体。そして冷却液(予備)などなど一式揃っています。
本体(ポンプ)とラジエターは完成品となっていますので分解することはできません。




この水冷クーラーの特徴でもある冷却水の着色。付属品には「赤」「青」「緑」の着色料があり、配合加減によって様々な色を作り出すことができます。
着色料を投入する場合はポンプ上にあるキャップをあけ、そこから注入する形となります。好きな色に着色させるのは結構難しいかもですね。




今回はケースの色(というよりイルミネーション色)と合わせるために赤色に染めてみました。
実は赤と思っていたら緑の着色料を入れてしまったので、若干緑掛かった赤になってしまいました。。。






次にラジエターに冷却ファンを取り付けます。
付属していたファンを使用せず別途購入した120cmファンを、吸入側に2個,排気側に2個の計4個取り付けてみました。
ファンを二つ重ねる手法はよくありますが、実際のところ効果があるのかどうか未知数でもあります。まぁ使ってみてイマイチでしたら片方を外せばいいかなと思っています。


○ 組み付け開始!

前準備が終わったところで「805」への組み付けを開始していきます。



まずは電源。こちらはCorsair製「HX850」。まだまだ現役で使えます。
とはいっても外から見て内部が大分埃がたまっていますので、エアスプレーで一気に飛ばすとともにファンゲージを止めているネジを黒色からメッキ色のものに変更しました。




そして取り付け。エアスプレーで埃を取り除いたので、大分綺麗になりました。
ケースへの設置は特段問題ありません。但しエアフローがケース内から吸い込み→ケース外となることから、排熱には注意が必要のようです。




次はマザーボードの取り付け。
現在の”Skylake”世代のひとつ前”Haswell”品のもので、MicroATXサイズのASUS製「MAXIMUS VII GENE」に「Core-i7 4790K(Devil's Canyon)」を組み込んでいます。
「805」自体はATXフォームファクターまで対応済みのため、MicroATXサイズのマザーボードでは非常に余裕を持って組み付けることが出来ます。
ただバックプレート部の組み付けに関しては、一部隙間が発生する設計となっているので注意が必要です。最初組もうとしたとき「あれ?これってどう組むの??」と思ってしまいました。




マザーを組み込んだ後は先に組み込みが終了した水冷ファンのラジエター部位を「805」に組み付けます。
取り付けそのものに特段難しいことはなく、ケースなどに加工するようなことはありません。ボルトオンで組むことができました。




次に水冷クーラーをマザーボードへ取り付けます。今回の作業における第二の難関です。
まずは付属のバックプレートを取り付けます。バックプレートに取り付けネジを4本通しておいてからマザーボードの裏面から取り付けます。
この際に両面テープなどを使うことがないので、テープの”後残り”がなくて嬉しいですね。




続いてマザーボード表側から水冷クーラーを取り付ける台座を取り付けます。

バックプレートのネジ(スペーサ)を流用して台座をネジで固定します。難点として「ネジをどこまで締め付けを行なうか?」というところ。バックプレートとマザーボード間に緩衝材としても利用するスポンジが挟まっているため、ネジを締めれば締めるほどスポンジが潰れていってしまう=どこまでも締めれるということ。
取付マニュアルには特にその点を留意することは記載していませんので、ある意味”勘”でどこまで締めるか・・という所でしょうか。




そしてCPUグリスを塗布した後、付属していた”ヘラ(スキージとも言う)”でCPU上部のグリスを均一に伸ばします。
以前はこんな手間を掛けてグリスを塗布したことはありませんが、意外とやってみると綺麗にできるんだなぁと思ったり。
ちなみにグリスは従来から使用しているシルバーグリスを使用しました。コスパが良いので手放せないでね。




そしてCPUクーラー本体をCPU上部に取り付けます。
取り付けは非常に楽で台座に乗せた後にネジを2本で固定して終了。。。なのですが、今まで水冷クーラーを取り付けていたことがないので「ちゃんとこれって付いているのか・・?」と思いました。
空冷クーラーなら外側から「どこまで付いているかな・・」とわかるのですが、今回の水冷クーラーは外部から”取り付け具合”がわからないので、いささか心配になります。




ちょっと写真が暗いですが、「805」に水冷クーラーを取り付けた状態です。
写真のようにCPUクーラーの向きによっては、カバーを取り付けたときにチューブが干渉して折れ曲がったりするようなので、この辺はいろいろ試してみる必要がありそうです。
思ったより簡単に取り付けることができてやや”拍子抜け”な感じですね。




次にHDDの組み付け。前にしようしていたケース「350D」と同様に、HDDブラケットへの固定にはネジは不要の取り付け方式を採用しています。

ちなみに「850D」は5インチドライブベイがありません。つまりDVD/BDドライブといった5インチ系ドライブは取り付けできませんので、外付けケースなどに移植する必要があります。
まぁ昨今光学ドライブを使うときって大分減りましたよね。ソフトをインストールする場合も最近ではネットでのダウンロード・インストールするか、USBメディアなどで供給されますからね。。
時代は変わりました。




最後の難関は各種ケーブルの配線。
最近のPCケースでは「裏配線」が主流となっており、「850」も裏配線をするためのスペースが設けられております。
前ケースの「350D」で初の裏配線を経験しましたので、大体のコツは掴んでいます。そして今回の「850」は裏配線側もガラスで見えるため、それを意識してちょっと気合?を入れました。さすがATXサイズのケースだけあって配線に余裕が出来ます。
最近の電源は全てのケーブルがセパレート式になっているものも多く、それであればもう少し余裕に取り回しができるのになぁ・・と思いました。

ただ唯一気になったところで、3.5インチドライブベイのコネクタ接続部が若干ストレスが掛かりそうな感じとなりました。
これを回避する場合はHDDへ接続するケーブルの裏配線を断念しないといけないですね。

とりあえず”第一段階”としてはこれでOKにしました。
今後ファンを清掃する場合などを想定して、接続コネクタの位置を変更する必要がありそうです。




そして「805」へのケース交換,そして水冷クーラーの新規設置が終了しました。
内部ファンは全て赤色LEDタイプのものに統一しました。ケース側面に「IN WIN」ロゴが裏側からのLEDファンが灯す光に照らされて浮かび上がってくる仕組みとなっています。これはカッコいいです。

ただ強化ガラスに若干黒がかっていることもあり、赤LEDですと光が若干弱く感じてしまいます。
ギンギンギラギラ?にしたいのであれば、青色や白色LEDなどで光らしたほうがいいでしょう。これから「805」の購入を考えてらっしゃる場合は要検討でしょう。




正面上部のI/OパネルにはUSBポート(3.0/2.0)や電源スイッチ,電源/HDDインジゲーターLEDが取り付いています。
ちなみに電源インジケーターLEDは青色でした。まぁここは仕方ないですかねw(「赤にしろ!」とは言いません!)
また、ケース正面のスリットからLEDの光が漏れてこれまたカッコいいです。正直このケースを買う決め手の一つとなったデザインでもありますね。




側面ガラスを外した状態。
ラジエーターに取り付けたLEDファンが真っ赤に染まっています。残念んがら正面側からは見ることができませんが、間接的に光が照らし出される・・こんあ感じが”大人のケース”だなぁと思います。


ちなみに音に関してですが、ラジエターに取り付けられたファンの音が若干大きい?位ですが、前回の「350D」と比べて大分静かになりました。
これは恐らく「350D」はケースに取り付けるファンが5箇所あり、どちらかというと「開放型」のケース。それに対し「850」は「密封型」になるので、構造上の違いによるものと思います。その分冷却をしっかりしないといけないので、水冷クーラーに踏み切ったもう一つの理由でもあります。


また、今回使用したネジにちょっとした”こだわり”をしています。



可能な限りではありますが、マザーボードやケースに添付しているネジは使用せず”金メッキ”仕様のネジを使いました。
導通性の向上によく使用される金メッキですが、今回はあくまでファッション性を重視することにしています。
といっても組み込んでしまったら殆どネジを見る事はできません。これは全て”自己満足”のものになりますw






例えばPCIスロットのインチネジを、金メッキ使用のハンドスクリューに変更しました。
恐らく全て使うことはないスロットに何故・・と思いますが、いいんです。全て自己満足ですw

マザーボードの取り付けネジ(こちらもインチネジ),そしてラジエターを固定しているベース板金固定にも金メッキ仕様のネジをしています。
尚、金メッキがないネジに関しては、可能な限りクロムメッキやステンレスネジ(銀色)を使用しました。電源ファンのゲージを黒からクロムメッキネジにしたのもそうした理由からになります。

こうした”こだわり”も、自作PCにおいては一つの醍醐味であると自分は思っています。


さて、非常に長くなってしまった記事ですが、そろそろ文字数が限界(20,000文字まで)なのでこの辺にしておきたいと思います。

「805」にして良かったこととして、やっぱり「カッコいい」の一言。デザインはシンプルのスクエア型ですが強化ガラスを利用した”見える化”などは、今のニーズにマッチングしているものと思います。
「何故他のメーカーもやらないの?!」と思ってはしまいますが、あまり同じのが多すぎると個性がなくなってしまいますが、そうしたニーズを捉えるのも”売る”為には大事な要素でしょう。

反面悪い点・・とまではいきませんが、前ケース「350D」から劣る部分も存在はします。デザイン優先であるが故に、若干メンテ性が劣ってしまうこと,5インチドライブが使えないということなどなど。。
その辺も含めて考えてらっしゃる場合は「805」は向いていないのかも知れません。ただ代替案がない訳ではありませんので、妥協できる所とできない所をしっかり見据えた上で、しっかりと検討してから購入するようにしましょう。
消費税込みで約2万円というのは決して安くはありませんので・・。


今後In Win製ケース「805」の購入を検討される方々にとって、参考になれば幸いです。

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