湿気を含む風が、鼻先に夏の香りを残していく。 霧雨のカーテンが街を包み、いつも見える景色を、フィルター越しに見ているような錯覚を覚えた。
外観が虚ろな電車に乗り、ぼんやり遠くを見つめていると、車がゆっくりと走っているように見える。 なんとなく、そんな風景が懐かしく思えたが、理由は未だに分からない。
いつもなら気にならない車内の様々な言葉達の往来に、妙に苛立ちを感じていると、隣にいた女性の腕の中で赤ん坊が泣き出した。 車内の注目を一斉に浴びた女性だが、その細い腕の中の子を、微笑みながら一生懸命にあやしている。 気がつくと、僕の苛立ちは赤ん坊の泣き声とともに、どこかに消えてしまっていた。
今回は小説から離れ、最近見た映画について紹介したい。
その映画とは「-劇場版- TRICK2」である。 この映画の全身でもあるドラマは、最初から欠かさずに見ていたので、今回も期待を膨らませ見に行ってきた。
「TRICK」と言えば、内容がコアで、登場人物もコアなので、見る人によっては捉え方が異なるだろう。
とある島にエセ能力者がやってきて、TRICKを使って島民を騙し、宗教団体を立ち上げる。 その島から、ある人を探し出して、連れて来て欲しいという以来を受け、主役の二枚看板がエセ霊能力者に立ち向かっていくことになることで、物語がスタート。
村を一つ消し去ってしまうトリックや、巨大な岩に手をかざすだけで山の頂まで上げてしまうトリックもあり、その種明かしも「TRICK」の魅力の一つであろう。 勿論、最後には意外なトリックもあるが、正直に言えば、映画を見た人なら、前半でそのトリックに気づいた人も多いのではないか、と思う。
どうやら、この映画で最後らしいが、出来れば続投して欲しいというのが、僕の本音。 口惜しい作品であることは間違いない。
CMで映画の宣伝をしているが、皆、「よろしくね」を連呼している。 知る人ぞ知る伝説の芸人「ユートピア」のネタの一つだ。 口にゴムを銜え、お互いに距離をとって一気に離すという、今なら罰ゲームでよく見かけるネタを終始やっていたのが「ユートピア」である。 勿論、映画にも登場している。
エセ霊能力者役は、2時間ドラマ「赤い霊柩車」でお馴染みの片平なぎさ、キーパーソンは、今や売れに売れる女優でもあり、最近では、「なっちゃん」のCMでも有名な掘北真希である。
内容・登場人物ともに、非常にコアな作品「-劇場版- TRICK2」。 初めて見る方でも、見たことがある方でも、十分に楽しめる作品だろう。
というわけで、画像もコアにしてみた。 秋葉原でメイドカフェのチラシを配布している女の子に群がる男達である。 「萌え~」とは言っていなかったが、嬉々として写真を撮っている男達に、女の子はこう言っていた。
「よろしくね」
お後がよろしいようで・・・。
外観が虚ろな電車に乗り、ぼんやり遠くを見つめていると、車がゆっくりと走っているように見える。 なんとなく、そんな風景が懐かしく思えたが、理由は未だに分からない。
いつもなら気にならない車内の様々な言葉達の往来に、妙に苛立ちを感じていると、隣にいた女性の腕の中で赤ん坊が泣き出した。 車内の注目を一斉に浴びた女性だが、その細い腕の中の子を、微笑みながら一生懸命にあやしている。 気がつくと、僕の苛立ちは赤ん坊の泣き声とともに、どこかに消えてしまっていた。
今回は小説から離れ、最近見た映画について紹介したい。
その映画とは「-劇場版- TRICK2」である。 この映画の全身でもあるドラマは、最初から欠かさずに見ていたので、今回も期待を膨らませ見に行ってきた。
「TRICK」と言えば、内容がコアで、登場人物もコアなので、見る人によっては捉え方が異なるだろう。
とある島にエセ能力者がやってきて、TRICKを使って島民を騙し、宗教団体を立ち上げる。 その島から、ある人を探し出して、連れて来て欲しいという以来を受け、主役の二枚看板がエセ霊能力者に立ち向かっていくことになることで、物語がスタート。
村を一つ消し去ってしまうトリックや、巨大な岩に手をかざすだけで山の頂まで上げてしまうトリックもあり、その種明かしも「TRICK」の魅力の一つであろう。 勿論、最後には意外なトリックもあるが、正直に言えば、映画を見た人なら、前半でそのトリックに気づいた人も多いのではないか、と思う。
どうやら、この映画で最後らしいが、出来れば続投して欲しいというのが、僕の本音。 口惜しい作品であることは間違いない。
CMで映画の宣伝をしているが、皆、「よろしくね」を連呼している。 知る人ぞ知る伝説の芸人「ユートピア」のネタの一つだ。 口にゴムを銜え、お互いに距離をとって一気に離すという、今なら罰ゲームでよく見かけるネタを終始やっていたのが「ユートピア」である。 勿論、映画にも登場している。
エセ霊能力者役は、2時間ドラマ「赤い霊柩車」でお馴染みの片平なぎさ、キーパーソンは、今や売れに売れる女優でもあり、最近では、「なっちゃん」のCMでも有名な掘北真希である。
内容・登場人物ともに、非常にコアな作品「-劇場版- TRICK2」。 初めて見る方でも、見たことがある方でも、十分に楽しめる作品だろう。
というわけで、画像もコアにしてみた。 秋葉原でメイドカフェのチラシを配布している女の子に群がる男達である。 「萌え~」とは言っていなかったが、嬉々として写真を撮っている男達に、女の子はこう言っていた。
「よろしくね」
お後がよろしいようで・・・。