『三樂録』

「善樂」「健樂」「長樂」の探究軌跡。時は満てり、これでいいのだ。

北海道行4

2023年10月02日 | 探訪記

 

【9月6日 四日目】十勝→ナイタイ高原牧場→十勝牧場白樺並木→十勝清水→新千歳空港→茨城空港

■日本一広い、東京ドーム358個分の公共牧場。「ナイタイ川」をアイヌ語で「ナイ・エタィエ・ペッ(奥の深い沢)」から命名。現在は指定管理者制度により、JA上士幌町が管理・運営。2019年「ナイタイテラス」がオープン。展望台は牧場の最上部、標高約800mの高さ。牧場全体や十勝平野、遠くは阿寒の山並みが一望。

レストスペースを抜けて外へ出ると展望テラス。清澄な空気を感じながら眺める景色は、「THE北海道」。

 

 

■「十勝牧場白樺並木」、牧場は、帯広市のとなり音更町(おとふけちょう)にある公営牧場。入り口から施設へと約1.3kmの白樺並木が続く。NHK連続ドラマ小説「マッサン」のロケや映画などで使われた絶景。

 

 

■十勝清水「十勝亭」昼食。「豚丼とそばセット」、デザートは十勝小豆の餡とクリームが添えられたシホンケーキ。お土産に、「さらさら日高昆布」購入。昆布水をつくる根昆布で、どろっとせず、飲みやすい。十勝亭商標登録の限定商品。夫婦で毎朝愛飲。血糖値やいかに、期待大。

「日勝峠」、駐車場から十勝平野の眺望

 

 

 

■「新千歳空港」、国内外の航空会社が就航、年間2,200万人以上が利用。人が多すぎて、田舎者には歩くだけで一苦労。しかし、空港内では、「グルメワールド」、「ラーメン道場」などがあり、海鮮、和食、ラーメン、スイーツなど、北海道全土から集まる様々なジャンルの美味しいものが食べられる。北海道旅行を、最後の最後まで思う存分楽しめる。機会があれば、次回は空港での時間に余裕を。

 

 

 

帰路は70分の飛行、夕焼けに染まる、見覚えのある筑波山に迎えられ着陸。次の日、オホーツクの網走海岸で拾った貝が、玄関に並んでいた。

 

 

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北海道行3

2023年10月01日 | 探訪記

 

【9月5日 三日目】知床→羅臼→標津→摩周湖→釧路→十勝

 

羅臼港沖には、「日本丸」が停泊。

 

朝から雨。

今朝も朝から北海道食材の料理。

 

 

■知床峠を通過し、羅臼へ。観光船はまなすに乗船し、ホエールウォッチング。国後島を横目に、「イシイルカ」と「マッコウクジラ」をクルーが探して、教えてくれる。雨の中、外デッキの手すりなどにつかまり、安全確保をして、写真や動画撮り。鯨は三頭写真撮影。二時間ほどのウォッチング初体験。雨に濡れ、ちょっと寒かった。

 

 

 

 

■昼食は、根室海峡標津(しべつ)前浜の郷土料理「武田」で旬の恵み、「帆立尽くし御膳」。帆立貝焼きは、帆立貝殻を焼き皿にし、和風の醤油ベースのタレで煮たてる。帆立のお刺身、帆立子とひもの酢味噌和え、帆立稚貝汁、帆立のお刺身。まさにこの地でなければ食べられない、帆立を味わい尽くす御膳グルメ。ご馳走様でした。

 

 

 

■摩周湖は、本物の「霧の摩周湖」、北海道東道に位置するカルデラ湖。火山噴火によってできたくぼ地に、水が溜まり現在の姿。日本1位の透明度を誇るが、バイカル湖に次いで世界

2位。その美しさからアイヌ語で、「神の泉」を意味する「カムイトー」と呼ばれる。「摩周ブルー」に輝く湖面は、霧のため全く見えず。運が良いやら、不運やら。

 

 

■「釧路湿原展望台」。向かう道すがら、鹿や丹頂鶴を見かける。北海道を納得。釧路湿原を東に望む展望台は、個性的な外観をもつ展望、展示施設。湿原を再現したジオラマのほか、釧路湿原の成り立ちや、動植物、付近の遺跡などのパネルが展示。展望室や屋上から湿原や市街の広がりを眺める。

 

 

■十勝平野。日本最大の食料基地として、美味しい食材を提供。広々とした雄大な大地、自然の大きさに感動。食の王国十勝は食材の宝庫。帯広名物「豚丼」をはじめ、農畜産物や加工品、ワインに地ビールなど、豊かな海と大地の恵みが堪能。

今宵の宿は、十勝川温泉。世界でも珍しい植物性の「モール温泉」。肌をすべすべにし、皮膚を再生する作用があり、植物のエキスと岩石のミネラルの両方をたっぷり含んでいるので、他の植物性温泉にはない、化粧水のような保湿効果があり、浸透性に富み、肌はつるつるすべすべに。「美人の湯」にふさわしい奇跡の温泉。

 

 

 

奇跡の温泉「ホテル大平原」。レストランの野菜は自社農場産、十勝の太陽を浴びて育った野菜で味も抜群。地産地消にこだわる確かな食材のグルメに感動。

 

 

旅は残すところ、あと一日。北海道で食べる料理は、本州で食べる同じ料理と比べると、際立つ違いを感じる。「本物の真実」を感じる。「本場の実力」。「真実」とか、「本物」を考察。

 

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北海道行2

2023年09月30日 | 探訪記

 

【9月4日 二日目】層雲峡→網走→知床

 

休憩に立ち寄った「グリーンプラザおんゆね」。正時になると、からくり人形が動き出し、観光客の撮影スポットに。

 

ホテルでの朝食はバイキング、朝から北海道グルメ。

 

 

 

■「メルヘンの丘」、女満別市の小高い丘の上に9本の木が立ち並ぶ。ジャガイモや小麦、豆、ビートなどの畑が続く。フォトポイントとして有名な、絵になる風景が広がる。収穫を待つ広大な玉ねぎ畑、北海道そのもの。

 

 

 

 

 

 

■網走の海鮮専門「入丸水産」で昼食。目の前に広がるオホーツク海を眺めれば、手が届きそうな国後島。思いを馳せながら「海鮮丼」。本場の味を堪能。

 

 

 

■「小清水原生花園」散策。オホーツク海と濤沸湖(とうふつこ)に挟まれた、約8キロメートルの細長い砂丘の上に形成された天然の花畑。野生の馬も共存。

 

 

 

 

 

■知床斜里町の「オシンコシンの滝」。落差約30m、流れが途中から2つに分かれるので、「双美の滝」とも呼ばれ、「日本の滝100選」にも選ばれる。

 

滝の中ほどの高さまで階段で上がると、しぶきが掛かるほど目の前で見られ、迫力大。

 

 

■「知床一湖」。斜里町 知床国立公園内、原生林に囲まれ幻想的な湖。周りの樹林や知床連山を湖面に写しながら、静寂を保つ。多くの植物、動物たちを目にする。高架木道の展望台からは、第一湖と知床連山の大パノラマが見渡せる。

 

 

 

■宿は、知床ウトロ温泉の「ホテル知床」。荘厳な海と山々を一望しながら入浴でき、美人の湯と呼ばれるウトロの湯の源泉掛け流し。知床味覚彩バイキングは、オープンキッチンの出来立て料理、海の幸、山の幸、お刺身など北海道の味覚満載、前菜からデザートまで夕食には約50種類のメニュー。

 

 

 

 

知床港に沈む夕景の眺望が有名ですが。

 

 

旅の醍醐味、楽しみばかり。バイキングで思うこと。期待したい味と食べてみた味の違いを感じる。味覚が変化してきているようだ。 

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北海道行1

2023年09月29日 | 探訪記

9月3日(日)から6日(水)まで、3泊4日で北海道。

【9月3日 一日目】

茨城空港から新千歳空港まで、90分の旅。

空港からは、昼食と休憩を兼ねて「砂川ハイウェイオアシス」へ。ランチは「ほたてフライカレー」と「濃コク炙り味噌ラーメン」。デザートは、北菓楼のバウムクーヘン「妖精の森」と、ブッセ「北の夢讃童」を1個ずつ買ってシェアして美味しく頂く。

 

 

 

 

「旭山動物園」。ありのままの動物たちの生活や行動、しぐさに、命あふれる空間の居心地の良さを感じる。自然界では、動物たちは、人間と対等な生き物だと思う。

約2時間半、童心に返り楽しむ。ペンギンや白クマ館は人気大。園内は、入場して山を下り、出口は山を登って元に戻るので、少々お疲れ。

 

 

 

 

 

 

今晩の宿は、大雪山国立公園に位置し、石狩川を挟み約24 kmの断崖絶壁が続く峡谷層雲峡にある「層雲峡観光ホテル」。夕日に映える奇岩の説明を聞きながら、温泉と夕食に心弾む。

ビュッヘスタイルの夕食には、北海道産食材がふんだんに使用されており、少量にして多種類のグルメを堪能し大満足。

 

 

 

「見たい景色」と「見える景色」のギャップを感じる初日。

 

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下田紀行

2022年12月31日 | 探訪記

12月16(金)・17(土)日、下田を中心に伊豆半島を散策。今年最後の旅。コロナ禍における厚生労働省の「新しい生活様式」である「移動に関する感染対策」

□感染が流行している地域からの移動、感染が流行している地域への移動は控える。
□発症したときのため、誰とどこで会ったかをメモにする。接触確認アプリの活用も。
□地域の感染状況に注意する。

を遵守しながら一泊二日の旅。旅の目的は、「高足がに」、「S級さざえ」などのグルメ。吉田松陰の「死罪」の原因となった、ペリー来航の史跡の一端に触れる。

 

 

1日目から想定外。圏央道から東名高速道に向かう予定でしたが、八王子JCT手前で事故渋滞。急遽、中央道から東富士五胡道路に迂回、富士山を右手に望み沼津へ。昼食は談合坂SC。時間は大幅に予定外、老妻は「富士山」大好き、大喜び。天気も良く、富士山の写真撮影夢中。

 

 

おいしいわさびを楽しく学べる「伊豆わさびミュージアム」。 伊豆中央道沿いにあり、「わさび漬」や、三島ブランド認定品「農兵漬」など販売。

 

 

 

続いて「修善寺」へ。先ずは、「修禅寺」参拝。「禅」の字注意。修善寺温泉発祥の寺で温泉場の中心。平安時代初期、弘法大師開基。源氏一族の骨肉相はむ悲劇の舞台。源氏滅亡の場として歴史に名を残す。

 

 

「竹林の小径」、温泉街の中心を流れる桂川沿いにあり、石畳が続く遊歩道。桂川にかかる桂橋から、上流の滝下橋にかけて約300m、左右に竹林が続く。京都嵐山を連想させることから、「伊豆の小京都」と呼ばれる。

 

 

夕食は、南伊豆の海鮮郷土料理が食べられるお店『伊豆の味 おか田』。お店の人気メニューは、金目鯛の煮付け定食。お目当てのタカアシガニは、大きいと左右の両脚を広げた幅が4mにもなる世界最大のカニ。水分が多いため、蒸しカニで。身は比較的殻から外れやすく、一本一本が大きいので食べ応えも十分。煮詰めたカニミソに浸けて食べると美味。夫婦で一杯のかに。他に、金目鯛の煮付けや、鯛などのお刺身もありましたが、カニだけで満腹。

宿は、「ホテル伊豆急」。遅い時間で闇の入館。朝起きると、目の前に広がる海、白浜海岸を望む絶景のロケーション。5階の部屋の窓を開けると、海と風を感じ、サーフィンに興じる光景に、自然の一部となったような感覚。天気は、今にも雨が降りそうな気配。

 

 

温泉は、弱アルカリ性硫酸塩泉の「龍神の湯」と、下田蓮台寺を源泉とする単純温泉の「蓮台寺の湯」の2種類の源泉。夜と早朝に入浴。朝食はバイキング、雨が心配な二日目。

 

目映(まば)ゆかし下田の海は冬うらら

 

 

下田の歴史を学ぶ「下田開国博物館」、幕末開港の街下田の歴史に深く関わる黒船・ペリー、ハリス・唐人お吉、吉田松陰、プチャーチンなど、貴重で興味深い資料が展示。

 

 

黒船でやってきたペリー艦隊が、日米下田条約締結の為に、了仙(りょうせん)寺まで行進したことから名付けられた「ペリーロード」。異国情緒あふれるレトロな雰囲気を醸し出す石畳の小道。

 

 

1854年、日米和親条約が締結され、ペリー艦隊が開港された下田に入港。「了仙寺」は、ペリー一行の応接所兼幕府との交渉場所。和親条約の取り決めである下田条約が、ここで結ばれた。

 

 

 

「龍宮窟」は、直径50mほどの天窓が広がる洞窟。見上げると天井部分にぽっかり穴の空いた空間。上には遊歩道があり、一周歩くことができる。洞窟を見下ろすと、ハート型の地形が出現!

 

 

昼食は、南伊豆・弓ヶ浜「青木さざえ店」。貴重で大きなS級さざえ付き海鮮御膳、とても満足。

 

 

「浄蓮の滝」は、狩野川上流にかかる伊豆を代表する名瀑。ここで雨に降られる。滝までは階段、行きは良い良い、帰りは疲れ果てる。渓流沿いには天城名物のわさび畑。石川さゆりの『天城越え』の歌碑。

 

 

最後は、高速インター近くの沼津グルメ街道の駅、「龍宮海鮮市場」でお土産。

 

【GONBEEの一言】

 

吉田松陰の『留魂録』は、処刑直前に江戸・小伝馬町牢屋敷の中で書き上げられた。「身はたとい武蔵の野辺に朽ちぬとも留め置かまし大和魂」(たとえこの身が武蔵野の地に葬られたとしても、日本を思う気持ちは留めておきたい)という辞世の句に始まる。享年29歳。

 

 

江戸時代幕末、「黒船」という、目に見える危機に直面。その危機を直視する者はごく少数。その危機に対して行動を起こそうとする者たちは、さらに限られる。吉田松陰は、立ち上がり、行動を起こした。

 

修禅寺

 

その危機感は、松陰亡き後は、教え子たちに受け継がれ、日本の運命は大きく変わり、明治維新をむかえ、日本の独立は保たれた。

 

 

今日の日本は? 自然災害など、目に見える危機に対しては、対策も直ぐに講じられる。全体像が容易に見えない危機についてはどうだろうか。国際情勢は顕著にヨーロッパで危険をはらみ、世界中で混乱を生じている。

 

龍宮窟

 

幕末のような緊張感、張り詰めた空気、目に見えるものではない。それらを感じるための、SNSやNEWS等の情報は溢れているはず。一世紀半以上前の人たちに比べて、現代人はセンサーの感知能力が劣化しているのか。思想や行動センサーも、それにともない不能になっているのか。

 

 

松陰先生は、誠を尽くして行動すれば、人の心を動かすことができると最期まで貫いた。人の心が動かないのは、自らが誠の心を尽くしていないからだという生き方。

中国の儒学者・孟子の言葉「至誠通天(至誠天に通ず)」の教え。「至誠」とは極めて純粋な真心のこと、「誠の心を尽くして行動すれば、いつかは必ず天に通じ認められる」という意味。自らの生命を掛けて至誠を貫いた松陰先生には、現在の日本はどのように見えるのだろう。

 

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