天乃のされど愛しき世界

愛猫がにゃあと鳴いてくれて、
紅茶がおいしくて・・・。
そんな幸せ忘れずに生きまっしょい。

2月2日・心から美しくなろう!

2006年02月02日 20時22分04秒 | 愛しき日々
私が高校生のころ出演していた学園ドラマの中で
樹木希林さん演じる先生に
「どうやったら一流の芸術家になれるか」と質問され
アドリブで答えるというシーンがありました。

何人かが答えたのですが、私のアドリブでの答えは
気に入っていただけて、
本放送でも使っていただけました。

その私の答えとは
「一流の芸術家になるには、心を磨くことです!」
でした。



いえ、そのころから、ピアノやマンガやお芝居をやっていたのですが
とくに誰かに教えられたわけでもなく、普通に自然に、
作品には心がでると思っていたので、
いい作品を作るには心を磨く・・つまり、たくさんの経験をして、
ガッツンガッツン磨いていくしかないなと。

ダイヤはダイヤで磨くのよ!・・はちょっと違うけど、
痛い思いしても、無駄じゃねえぞ、そのダメージで磨くんだ!
みたいな。

なんでもかんでも勉強して見て触れて吸収して~!てね☆



しかしまあ、そのころは若干17歳の小娘。


心を磨くことが一流のアーティストになることと思ってはいても
実が全く伴ってはいませんでしたが

ほっほっほ

自分は人より苦労している。
自分は人より才能がある。

自分は人より高みにいると思い込んでいるだけの
世間知らず、人の心知らず、なにより自分知らずの
なんちゃって役者だった・・・。

あまりにも恥ずかしいので、そのときの出演作品はビデオに
録ってあっても、一度も見返しておりません。

自分の姿をテレビや雑誌というメディアを通して
外からみて、やっとことさ、
「自分は下だ」
と気がついた始末で・・・。

それを知るためにこの仕事をしたんだなと今でも思います。


本物とはなんなのかを知るために・・・。




そして、うぬぼれだけは強かった小娘は、
その後、役者やってるどころじゃない状況に追い込まれ、
皮肉なことにその状況のおかげで、自分が何かを創る上で
大事なことをいくつも学ぶわけでございます。

とはいえ、まだまだまだまだきっと死ぬまでまだまだ
なのですけど。





さてさて、人は何かを創り出すとき、
自分の経験からしか創れない。

人様の作品から受けとる感動も自分の経験の範囲内でしか
感動できない。

多くの人の心に響く作品を作るには、いろいろな人の心を
知らないといけない。



というわけで、今までもいろいろ勉強してきましたが、
最近はとみに一流どころの芸術を体感することに力を入れております。

世の中にはいろいろな創作物があふれていて、
魅力あるものはたくさんありますが、
やはり、その根源、源流となっている文化、歴史ある一流の芸術を
知るっていうのは、新たな感動、深い感動を得ることができて
教養、感性の成長につながります。

一流を知らないと、なにが一流かもわからないまま、
石ころとダイヤの見分けもつかず、
ヘタをすると石ころを目指して努力をしてしまったり
しますからね。

師範代に習っても習字は上達しますが、師匠に習えばもっとよい
ってやつですね。
もっとも、師匠の言葉を理解できるだけの下地が自分にないと
小学生が大学に行くようなことになってしまいますが・・・。





去年、たまたま熊川哲也さんのバレエを見、中島さんの歌を聴き、
美輪さんの唄を聴き、市川染五郎さんの歌舞伎を見、
長谷川さんの演出を見て、
改めて、一流ってのはこういうものなんだ、創作活動をするなら、
もっと、自分の世界を広げなきゃとつくづく思い、
あらゆる一流どころの舞台をチェックし、チケットを取り捲りました。


お部屋も、心を穏やかに優しく保てるように、
和噴水を置いてみたり、雑然としているものは、全部、整理して、
流すビデオなんかも、三谷さんオンリーみたいな(笑)



そんな生活を初め、こつこつテンポよくイラストを描き始めた
このごろに読んだのが、美輪明宏さん著の
「美輪明宏のおしゃれ大図鑑」です。


美輪さんはかつてテレビで、渋谷を歩かれ、
ビル街を「墓石が並んでいるよう」と評され、
渋谷にあふれるファッションを「娼婦ファッション」「雑巾スタイル」
「しらみがわいていそう」と評されました。

そして、美輪さんが美しいと感じる建物は銀座のレストランとか
東京駅とかだったのですが、
確かに品性があって美しかった・・・。

そして、
ニューヨークの地下鉄が犯罪の温床となり問題になっていたとき
ジュリアーニ市長は対策として、地下鉄構内の落書きを全て消し、
美化に勤めたところ、犯罪が激減した例をあげ、
「美しいものにかこまれていれば、犯罪はおきない。」
「犯罪の似合う街を作るから犯罪がおこる。」と言われました。


美輪さんが美しいと評されるものは、ほんとに全て
表だけでなく内からの美しさのあるものばかりで、
ああ、たくさんの芸術を経験し、目のこえた方は違う・・。




そんな美輪さんが、本物の美について教えてくださると言うなら
読んでみたいではありませんか!




で、読みましたら、私の今やっている部屋のインテリアの改善と
一流の芸術を体感するというのは、まさに美輪さんの本の内容と
一致!
美輪さんは、本の中で、
世界のあらゆる芸術に造詣の深い美輪さんの知る
美しい洋服。インテリア、香水、舞台、建物、俳優さんなどを
惜しみなく紹介してくださっています。

それのもたらす心の美しさについても言及してくださっていて、
まだまだ世界の狭い私では見つけることも出来ない美しさが
その本、一冊に詰まっていて、
今、本物の芸術を知りたいと切望している私には、
神様のプレゼントのような本でした!



私はよく、「知らないことは恐ろしい」と言い、だから、
いろいろなことを知るべく、いろいろなものを見るのだと
ブログに書いておりますが、
美輪さんの本を読んで、本物のラブソング、本物の着物の美しさ
などなど、改めて「知らない」ということは恐ろしい・・と
思いました・・・。

知らないからこそ、美しくもない無様な着物姿をさらし、
それを自分は美しいと勘違いして、上を目指すことも
しないのですから・・・。

そう、知らなければ目指すことも感動することもできないのです。

自分を高めることができないのです。





そして、私は普段使っている言葉使い・・・。
丁寧すぎて笑われてしまうこともしばしばなのですが、
それが「美しいもの」であり、
<幸せになりたければ、丁寧な言葉をお召しなさい。>
<阿呆で間抜けでみじめな女に見せたいならば「マジェ~?」
<「やっぱぁ~」などの言葉使いは大成功ですが、>
<決して知的でエレガンスな女性には見えません。>
と書いてくださったことは感動で、
最近、自分がアホのような言葉使いをよくすることに
自己嫌悪に陥っていたのですが、
もう、すぐにも改善しようと思いました。

私がなりたいのは、「乙女」「淑女」「凛とした女性」であって
決して「ギャル」や「娼婦」ではありえないので。


もちろん、タレントさんのように言葉使いさえ売り物である場合
問題ではありませんが、
あまりにもな言葉使いは、下品な空気をかもし出しますね。
いまや、それが当たり前のものとなっているのですから、
そりゃ、犯罪も横行するわという感じで・・・。




私も、パンクなファッションや、エロス、
たまには羽目を外して下品に大騒ぎ、
雑な言葉使いも大歓迎ですが、
やはり、ノーブルで優雅、優美なものを知った上での
場によってのセレクトをすることと、
それしか知らないというのは大違いだと思います。



そして、なにより素晴らしいのは、
美輪さんが美しいと評されるものは全て
「人を幸せな気持ちにするもの」であることです。



それこそが「美しい」もの。
それをまとうこと、経験することが「おしゃれ」であると。






目からうろこが落ちました。





さっそく、美輪さんおすすめの東京都庭園美術館に行き、
アールデコを体感してこようと思います。
アールデコとは、日本美から始まった世界的美術の革命
アールヌーボーがさらに進化したもので、
それを体感するなら、ここが一番だそうです。

そして、インテリアやお洋服を選ぶときも、
「人を幸せな気持ちにするもの」を基準に選んでみようと
思います。





世界が灰色に染まっている今、
「美しくあろう」とすると、「浮きます」

丁寧な言葉使いをし「店長はいらっしゃいますか?」と
聞いただけでも「いらっしゃいますよ~。へっへっへ」と
笑われる始末・・・。

「店長います~?」「店長はあ~?」という言葉使いのほうが
のさばっているからですね。


でも、私の場合、今更「個性」で浮くことなんて怖がることでもない。
昔から「変わり者」だったんだから。
今なら、他人を無視してエゴを貫く変わり者でなく、
もっといい意味で「個性」をだせるはず。

そう思って、しっかり自分を磨くぞ~。



そして、人を幸せな気持ちにする作品を作ることが
私の夢なのです。


今は、まだまだですが、志は高く!

がんばっていきまっしょい!
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2 コメント

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Unknown (haru)
2006-02-04 09:26:20
お久しぶりですw



実は私も美輪さん大好きだったりします(またまた天乃さんにリンク)w

某美容雑誌でエッセイを読んだのがきっかけだったのですが、幼少の頃のお話や、美しさのあまり非難を受けていた頃の話・・・政治や美容、ファッションに至るまで博学でいらして、大好きですw



そしてそんな美輪さんが大絶賛しているミッチー王子も好きです(笑)

彼も心の美しさを知ってる人ですしw



天乃さんのおっしゃるとおり!私も日々常々「品のある女性」めざしてがんばりますw



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おひさしぶりです! ()
2006-02-06 21:37:50
美輪さんお好きですか!

おおう!またしても!



いえ、私も美輪さんの絶賛していらっしゃる

新庄選手とミッチー大好きです!

新庄さんのような「野球選手って見られるの

きら~い♪」とかいう発言は

あまり好きでないはずなのに、なぜか

心地よくて嫌いになれなかった(笑)



他の人が言ったら

「野球選手であることに誇りが持てないなら

選手なんてやめ~い!」と

言うとこですのに(笑)





美輪さんの本やお話はほんとに私の栄養です!



心を磨いて、たくさん勉強して

「品のある女性」目指してがんばりましょう

ね~!
返信する

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