蔵王の山から(WIND From Mt.ZAO)
山岳インストラクターで蔵王温泉住民のYAMAが、生まれ育った蔵王の自然などをテーマとし記録します




古竜湖キャンプ場で見つけたクサレダマと
西蔵王からの帰路に咲いていたネムノキです。

◆ クサレダマ ・・ サクラソウ科オカトラノオ科 別名:イオウグサ



クサレダマは「腐れ玉」かと思ってしまうのですが「草連玉」と書きます。
マメ科の木本である「連玉:レダマ」に似て草本であるからと言うこと
から名づけられたらしいのですが、実際のレダマとは花の形は違います。
あまり似ていません。似ているのは色だけだということです。何故?
別名のイオウソウ(硫黄草)は花の色から来たと言われております。
キャンプ場の湖畔に1輪だけ咲いていました。とても目立ちたがり屋です。

◆ ネムノキ ・・ マメ科ネムノキ属



夏の木の花といえば、ピンクに光り輝くネムノキが最も目立ちます。
暗くなると葉を閉じて眠ったように見えるので名づけられたそうです。
なぜ、漢字は「合歓木」なんだろう?と思い調べてみると、
「葉が重なり合って、花が咲く」その様を恋に乱れつ つ寝る姿に例えて
「合歓」という漢字がついたそうです。
中国ではこの漢字は結構エロチックな表現になるらしいです。
こんな語源を知ると、この木がまた好きになりました~

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蔵王温泉から山形市方面に下っていくと、
西蔵王ラインという有料道路があります。
その有料道路の料金所の手前、約1.5kmのところに
キャンプ場への看板があり、そこから約400mでキャンプ場につきます。
蔵王温泉から、車で約10分にある「古竜湖キャンプ場」です。

毎年、この時期に蔵王温泉子ども会の2泊3日のキャンプがあります。
今年も、今日までキャンプに役員として参加してきました。
と、いうことで「古竜湖キャンプ場」の紹介です。

◆ 古竜湖キャンプ場案内図(パンフレットから) クリックで拡大されます。


◆ バンガロー(案内図の、10.まんさく、12.どうたん)


◆ テントベース


◆ 炊事場と古竜湖

このキャンプ場は、山形市が管理運営しており、使用料は無料!
標高約600mのところにあり、風通りもよく、昨日のような真夏日でも
涼しく過ごすことが出来ました。

【古竜湖キャンプ場 データ】
それぞれの見晴台からは、古竜湖や市街地が見えます。
水は涌水を使用しており、とてもおいしいと評判です。

管理棟・バンガロー(12棟)・テントサイト(30張)
炊事場(1棟)・炊飯小屋(1棟・カマド10ケ所)・トイレ
その他の施設(ケビン1棟)・魚つり(子供専用)

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蔵王温泉近辺にも、夏を告げる大型のユリの花が咲き始めました。

トップをきって、ノカンゾウ、ヤブカンゾウが咲き始めています。

◆ ノカンゾウ ・・ ユリ科 ワスレグサ属



蔵王温泉では、下記のヤブカンゾウは所々で見られますが、
ノカンゾウはあまり見られません。
偶然、ノカンゾウの群生を見つけ、初めて写真に収めました。
野に咲き、カンゾウ(中国の花だそうです)に似た花を咲かせることから
名づけられたと言うことです。
写真では判りづらいと思いますが、ヤブカンゾウより赤味が強いので
ベニカンゾウとも呼んでもいいのかな?と思います。

◆ ヤブカンゾウ ・・ ユリ科 ワスレグサ属

上記のノカンゾウと同じ仲間ですが、花は雄しべの全部または一部が
花びらのようになって八重咲きになるのが特徴です。
雄しべが花びらになっており、3倍対なので実を付けないと言うことです。
???私たちを喜ばせてくれるだけの花なのかな・・
藪に咲くということで名づけられたそうです。
ノカンゾウの蕾は天ぷらにして食べると、甘みがあってとっても美味しいです。
花の天ぷら、一度お試しください。

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関東から、東北地方に上陸するのではないかと言われ警戒していた
台風7号(バンヤン)も進路を北東に変え、予想の東側を通ってくれましたので
蔵王温泉では、それほど風も雨も強くはなく、通り過ぎてくれました。
一安心です。被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。

本日は中央高原散策路付近の紹介です。

◆ ゴゼンタチバナ ・・ ミズキ科ゴゼンタチバナ属

名前がすごく印象的で、なんだかすごく上品な女性を想像するのですが、
加賀白山の最高峰の名前の「御前」、赤い実がなるのでカラタチバナに例え
「タチバナ」という名づけられたそうです。
ミズキ科ということは、草本ではなく、木本なんです。
花が咲く条件なのですが、この写真でも見えるように、葉が、4枚のものは
花を持たずに、6枚のものは花を持つようです。
これは、マイヅルソウにもいえることで、写真にも少し混じっていますが、
葉が、1枚のものばかりなので花を持っていません。
なぜ、葉の枚数が違うものがあるのか不思議です。

◆ ハクサンシャクナゲ ・・ ツツジ科ツツジ属 別名:シロツツジ

7月19日の記事で三宝荒神山の花を紹介しましたが、
これは、中央高原散策路のものです。
中央高原散策路、観松平などでも、ハクサンシャクナゲが見られます。
(3日ほど前の山形新聞でも今が見ごろと出ていました)

◆ ミヤママタタビ ・・ マタタビ科マタタビ属

ミヤママタタビの葉です。
7月14日にマタタビの花、葉の記事を書きましたが、
ミヤママタタビの葉は、マタタビの葉より少し小さく、白に変わる前に
ピンクに染まるのが特徴だそうです。花は確認できませんでした。
葉がピンクに染まるというのも、とても不思議です。

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昨日に引き続き、イロハ沼湿原の報告です。

◆ タテヤマリンドウ ・・ リンドウ科リンドウ属

うまく写せませんでした・・・ザンネン・・・
蕾も2つ見えます。タテヤマリンドウのそばにはモウセンゴケも見られます。
和名は立山竜胆(たてやまりんどう)で
立山に多いところから名づけられたと言うことです。
ハルリンドウの変種といわれております。
晴れた日は、星のような花が所々に咲き、湿原にアクセントを付けてくれます。

◆ イワオトギリ ・・ オトギリソウ科オトギリソウ属
イワオトギリも咲いていました。
蔵王山では稜線で秋の訪れを伝えてくれます。
和名は岩弟切で、岩場に咲く弟切で、花はこんなに綺麗なのですが
この花が持つ薬効の秘密をもらした弟を兄が切ったという
恐ろしい由来があります。
ちなみに、オトギリソウの花言葉は「復讐」「秘密」だそうです。
イワオトギリの基準草本はここ、蔵王山だそうです。

◆ オニアザミ? ・・ キク科アザミ属



イロハ沼から登山道を少し登ると、オニアザミ?
(アザミは鑑定が難しいです・・)が沢山咲く所があります。
そこでは、下の写真のような白オニアザミが沢山見られます。
残念ながら、まだ、完全に開いていませんでした。
毎年、必ず数本が咲いていますがこれも突然変異なのかはわかりません。
どなたか詳しい方は教えてください。

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イロハ沼湿原の報告です。

イロハ沼はワタスゲに代わり、夏の花々が盛りです。

◆ イロハ沼の様子

ワタスゲも残っていますが、主役はキンコウカ(黄色の花)に代わり、
所々に、サワラン、トキソウ、イワオトギリ、タテヤマリンドウが咲いていました。

◆ キンコウカ ・・ ユリ科キンコウカ属
◆ サワラン ・・ ラン科サワラン属

黄色のキンコウカの中に紅紫色のサワランが彩りを添えて華やかです。
よく見ると、左下の方にイワショウブの蕾と、右中にイワオトギリも見られます。
キンコウカは金光花で、漢字で示すとおりの名前です。今の時期の主役です。
サワランは沢蘭で、これも漢字の示すとおりです。別名アサヒランとも呼ばれ
これは、紅紫色の派手な花色を朝日に見立てたと言われております。

◆ トキソウ ・・ ラン科トキソウ属

サワランに隠れて、トキソウも咲いていました。
(トキソウは7月5日、御田の神湿原の記事で紹介しました。)

次の記事ではタテヤマリンドウ、イワオトギリを紹介します!

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昨日に引き続き、イチヤクソウの仲間の紹介です。

和名は一薬草で、薬草として優れているということです。
調べると、利尿剤として薬効があり中国では避妊薬としても使われるとのこと。

イチヤクソウはなかなか分類が難しく、観松平に咲いているのをイチヤクソウ
鴫の谷治沼に咲いているのをジンヨウイチヤクソウとしました。
間違っていたら、ごめんなさい・・・

◆ イチヤクソウ ・・ イチヤクソウ科イチヤクソウ属



観松平で見つけたイチヤクソウです。沢山咲いていました。今が見ごろです。
茎が赤味を帯び、花を沢山つけていました。とっても可愛らしい花ですね~

◆ ジンヨウイチヤクソウ? ・・ イチヤクソウ科イチヤクソウ属



五日ほど前に鴫の谷地で見つけたイチヤクソウです。
ジンヨウイチヤクソウは花の数がそれほど多くなく葉の形が腎円形であること、
葉に白い斑が入るのが特徴でだそうです。
またこれは、茎の色も緑なのでジンヨウだと思います・・
この時は朝霧があり、花にも沢山水滴が付いており、とても輝いていました。

◆ ベニバナイチヤクソウ ・・ イチヤクソウ科イチヤクソウ属



今朝、鴫の谷地で見つけたベニバナイチヤクソウです。
赤い花を持つイチヤクソウなので、名づけられたということです。
上のイチヤクソウの花は終わっていました。

イチヤクソウの仲間は、蕾から花が咲くまで長く、随分咲くのを待ちました~
でも、ちょこんと舌を出したような花はとても可愛らしく
待ったかいがある花ですねっ。

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本日は、まったく葉緑素を持たないイチヤクソウの仲間です。
これらは、葉緑素を持たないので、自分で栄養を作ることが出来ません。
そこで、腐葉土から養分を吸収する腐生生活を営んでいます。

◆ ギンリョウソウ ・・ イチヤクソウ科ギンリョウソウ属



盃湖散策路あたりでも見られますが、これは先週の歩け大会のときに
観松平(イロハ沼周辺)、中央高原散策路で見つけたものです。
年に1度このイベントだけで開放する特別コースでは
いたるところで満開?でした。
和名は「銀竜草」で銀白色の竜に似た花が、なまったと言われています。
蝋燭花(ロウソクバナ)、幽霊茸(ユウレイタケ)とも呼ばれるそうです。
いずれの名前もしっくりきますね。
この花に出会ったときには、ビックリしますが
なぜか嬉しくなる不思議な気持ちになります。

◆ シャクジョウソウ ・・ イチヤクソウ科シャクジョウソウ属



今朝、鴫の谷地沼で見つけたシャクジョウソウです。
ギンリョウソウより黄色~褐色を帯びています。
和名は錫杖草で、僧や修験者の持つ錫杖(環のついた杖)に似ていることから
名づけられたそうです。
もう少しすると、花を上向きにし、実を付ける頃には真っ直ぐになります。
その様子も報告していきたいと思っています。

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1週間ぶりの蔵王温泉付近で咲いている花の報告です。

◆ オニシモツケ ・・ バラ科シモツケソウ属





今の時期、蔵王温泉から、中央高原までの所々で見ることが出来ます。
大きいシモツケソウということで、名づけられたと言うことです。
良く花を見ると、雄しべが長く飛び出ているので花火のようにも見え、
名前に似合わずなかなかかわいらしい花ですね。

◆ オカトラノオ ・・ サクラソウ科オカトラノオ属



私の好きな花のひとつであるオカトラノオも咲き出しました。
見てのとおり、長く伸びた花序をトラのシッポに例えたものですが、
湿地に生育するヌマトラノオと区別としてオカをつけたものと
言われております。花も桜のような形でしかもしっかりしていて
とても綺麗ですが、咲くのを待っている蕾も
きちんと整列し、清楚で可愛いですねっ!

◆ クリ ・・ ブナ科クリ属 別名:シバグリ



下の写真でクリーム色のフサフサしたブラシのような花はクリの雄花です。
左上に少し見えているのがクリの雌花です。今、クリの花が満開でした。
野生種をのことをシバグリと分類していることもあります。
普段売られている栗より小さい実を秋につけます。
クリの木は蔵王温泉までが限界で、
ここより標高の高いところでは見られないようです。

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7月14日の山歩きの報告、最終回です。

【最終回】 今回カメラに収めた植物たちPart2

◆ オノエラン ・・ ラン科ハクサンチドリ属



今回のルートでは、特に熊野岳周辺で多く見られました。
和名は、尾上蘭で尾根の上に咲くランということで名づけられたそうです。
唇弁に黄色のW字形斑紋があるのが特徴です。
他の植物(シロバナトウチソウ、ミヤマヤナギ・・・)に
守られながら咲いています。

◆ シラネニンジン ・・ セリ科シラネニンジン属



今回のルートではたくさん見つけることが出来ましたが、
まだ咲き初めで蕾のものが多く見られました。
白根山で発見されたこと、同じセリ科の人参の花に似ていることから
名づけられました。
この花は強風域にポツンと咲いていることが多く、
カメラに収めることが難しかったのですが、
今回は結構うまく撮れたと思います。

◆ メイゲツソウ ・・ 

シラネニンジンと同じでまだ花をつけているものは少ないようです。
これも蕾の状態です。
普通に平地、山地で見られるイタドリの高山型で、
背丈も低く葉脈にも赤が混じり花も真っ赤に染まるものも見られます。
誰が名づけたのか名月草とは風流な名前です。

◆ マルバシモツケ ・・ バラ科シモツケ属



今回のルートではたくさん見られ、ちょうど花の見ごろです。
葉の先が丸いシモツケということです。
雄しべが長く遠くからでも目立つ花です。

◆ ガンコウラン ・・ ガンコウラン科ガンコウラン属

岩の窪みに根を下ろし、踏ん張っていたまだ若いガンコウランです。
和名は岩高蘭で、高山の岩場に咲くランということから名づけられました。
このガンコウランは1年に1ミリの成長と言われています。
秋にはブルーベリーのような実を付けます。

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