『ザ!世界仰天ニュース チェルノブイリの真実』に異議あり!!
昨夜 ザ!世界仰天ニュースでチェルノブイリの真実という内容をやっていたのですが、内容が一部私が知っているところと違うような気がしました。
どの情報が真実かはわかりませんが、事故の原因に関してテレビは個人の出世欲によるものだと断定しています。
テレビの内容は次の内容です。
停電時のタービントリップ後自家発電設備からの電力供給が始まる40秒の間でタービンの惰性による回転で発電してボイラー循環ポンプをそのまま運転し原子炉への給水が確保できるかを試験で確認するという内容。
試験を実施予定時、キエフからの給電要求が続いて試験が遅れ、試験は深夜おこなうこととなった。
試験の為、出力を下げていった。
規定の出力は700MWでおこなうはずだったが、試験責任者のジャトロフ副技師長が200MWでおこなうことによって、低出力運転での試験実績をつくり、それを自分の業績としたいが為に試験計画を変更した。
その狙いは成功させて技師長への昇進を狙った為。
一時、出力は0となったが、過大に制御棒を引き抜く事によって出力は200MWとなったので試験をおこなった。
試験を行う際に、当直班長のアキーモフはジャトロフに作業日誌に試験出力の変更を記述してくれと迫ったが、副技師長は試験条件を変える権利を自分は持っていると譲らなかった。
試験運転をおこなうために、タービントリップおこなった。
タービントリップによる原子炉給水の低下により原子炉燃料管内のボイド(泡)が増えた。
それによって正のボイド効果によって出力は上昇し原子炉が水素爆発を起こした。(この2行はテレビでは説明なし)
まあ、こんなところです。
私が知っている内容は少し違います。
試験の狙いは同じですが、ジャトロフは200MWで試験をしようと考えていたわけではありません。
当初の700MWで試験をおこなう事を考えていました。
そして、試験をおこなう為に出力を低下させていきました。
その時、キエフの給電管理者から電話がかかってきて、電力の供給を午後11時までおこなって欲しいという要請があった。
結果、試験は延期となりジャトロフは半分の出力で運転するよう当直班長に指示して家に帰った。
出力を下げたのが、午後1時から午後11時までで、その間出力を半分で運転した。
その結果、不活性なキセノン135が原子炉内に最大限に蓄積(これはヨウ素135の半減期の関係でキセノン135は12時間後に最大量となる)原子炉の出力が30MWまで低下してしまった。
本来なら、この時点で試験は中止なのだが、ソ連の原発は燃料棒を交換しながら運転できる構造なので、次のチャンスはいつになるかわからない。
その事をジャトロフは考えて、試験の成功のために制御棒を引き抜いて無理矢理出力を確保するという行動に出た。
制御棒が少なすぎる事を運転員たちは心配したのだが、ジャトロフは当直班長を交代させると脅迫し、当直班長のアキーモフも原子炉の仕事に20年以上かかわってきた副技師長の直接の命令に屈服しその後のカタストロフィーに進んでいった。
こんな内容です。
ジャトロフには最初から業績の為に勝手に試験条件を変えようとした意識があったわけではなく、給電の延長という要請が思わぬ結果を導いていったと言っていいでしょう。
しかし、その背景にはソ連社会独特のこのチャンスを逃したら後はないという意識があったのは確かです。
表現は難しいものです。
しかし、マスメディアは正確な事実を伝える役目を持っていると思います。
これが真実だと、正面切って訴えているわけですが、事故の真実に関して技術的な説明をせず、一責任者の出世欲での事故だと断定してしまう所に大きな問題点があると感じました。
テレビに真実はありません。
昨夜 ザ!世界仰天ニュースでチェルノブイリの真実という内容をやっていたのですが、内容が一部私が知っているところと違うような気がしました。
どの情報が真実かはわかりませんが、事故の原因に関してテレビは個人の出世欲によるものだと断定しています。
テレビの内容は次の内容です。
停電時のタービントリップ後自家発電設備からの電力供給が始まる40秒の間でタービンの惰性による回転で発電してボイラー循環ポンプをそのまま運転し原子炉への給水が確保できるかを試験で確認するという内容。
試験を実施予定時、キエフからの給電要求が続いて試験が遅れ、試験は深夜おこなうこととなった。
試験の為、出力を下げていった。
規定の出力は700MWでおこなうはずだったが、試験責任者のジャトロフ副技師長が200MWでおこなうことによって、低出力運転での試験実績をつくり、それを自分の業績としたいが為に試験計画を変更した。
その狙いは成功させて技師長への昇進を狙った為。
一時、出力は0となったが、過大に制御棒を引き抜く事によって出力は200MWとなったので試験をおこなった。
試験を行う際に、当直班長のアキーモフはジャトロフに作業日誌に試験出力の変更を記述してくれと迫ったが、副技師長は試験条件を変える権利を自分は持っていると譲らなかった。
試験運転をおこなうために、タービントリップおこなった。
タービントリップによる原子炉給水の低下により原子炉燃料管内のボイド(泡)が増えた。
それによって正のボイド効果によって出力は上昇し原子炉が水素爆発を起こした。(この2行はテレビでは説明なし)
まあ、こんなところです。
私が知っている内容は少し違います。
試験の狙いは同じですが、ジャトロフは200MWで試験をしようと考えていたわけではありません。
当初の700MWで試験をおこなう事を考えていました。
そして、試験をおこなう為に出力を低下させていきました。
その時、キエフの給電管理者から電話がかかってきて、電力の供給を午後11時までおこなって欲しいという要請があった。
結果、試験は延期となりジャトロフは半分の出力で運転するよう当直班長に指示して家に帰った。
出力を下げたのが、午後1時から午後11時までで、その間出力を半分で運転した。
その結果、不活性なキセノン135が原子炉内に最大限に蓄積(これはヨウ素135の半減期の関係でキセノン135は12時間後に最大量となる)原子炉の出力が30MWまで低下してしまった。
本来なら、この時点で試験は中止なのだが、ソ連の原発は燃料棒を交換しながら運転できる構造なので、次のチャンスはいつになるかわからない。
その事をジャトロフは考えて、試験の成功のために制御棒を引き抜いて無理矢理出力を確保するという行動に出た。
制御棒が少なすぎる事を運転員たちは心配したのだが、ジャトロフは当直班長を交代させると脅迫し、当直班長のアキーモフも原子炉の仕事に20年以上かかわってきた副技師長の直接の命令に屈服しその後のカタストロフィーに進んでいった。
こんな内容です。
ジャトロフには最初から業績の為に勝手に試験条件を変えようとした意識があったわけではなく、給電の延長という要請が思わぬ結果を導いていったと言っていいでしょう。
しかし、その背景にはソ連社会独特のこのチャンスを逃したら後はないという意識があったのは確かです。
表現は難しいものです。
しかし、マスメディアは正確な事実を伝える役目を持っていると思います。
これが真実だと、正面切って訴えているわけですが、事故の真実に関して技術的な説明をせず、一責任者の出世欲での事故だと断定してしまう所に大きな問題点があると感じました。
テレビに真実はありません。