リサ、まっしぐら!

劇団扉座所属、鈴木里沙が日々書き綴っていきます。。

浅右衛門の話し。。

2010-11-25 23:43:05 | 稽古日記。。
有「というわけで、絶好調場当たり中」


リ「舞台稽古っす!」


有「『最後のアサエモン』ちゅう本知ってる?」


リ「へ?」


有「最後のアサエモン」


リ「最後の朝右衛門?」


有「いや、そっちの『朝』やなくて『浅』」


リ「はー、そんな人が」


有「いたんやな」


リ「そんな本があるんですか?」


有「この間、座長に借りたんや」


リ「どなたが書いてるんですか?」


有「団鬼六さん」


リ「え?」


有「何?」


リ「あの『花と蛇』の?」


有「そう」


リ「ありゃりゃ、兄さん」


有「何?」


リ「稽古中にそんな、色っぽい御本を…」


有「御本て」


リ「よろしかったですか?」


有「何がやねん」


リ「ご堪能されました?」


有「お前何か、イメージ膨らみすぎてないか?」


リ「イメージて。ホホホホホ……」


有「気持ち悪い笑い方すな」


リ「団鬼六さんねぇ…」


有「いや、だから、官能小説ではないんや」


リ「あら」


有「山田浅右衛門という人は、八代目くらいまで居てはるらしいんや」


リ「ほう」


有「で、ワシらが今やってる芝居は、小池一夫さんの『首斬り朝』が原作やろ?」


リ「そうっすね」


有「この人は、三代目になるらしい」


リ「じゃあ、最後の浅右衛門は八代目と?」


有「そういうことになるらしい」


リ「ほう。ありゃ?」


有「何?」


リ「でも、確か『朝右衛門』さん、結婚をなさらなかったんじゃ」


有「うーん」


リ「子供から孫へと、名前を継いでいったわけじゃないんですかね?」


有「史実はわからんけど、養子であったり、弟子が襲名したりなんて事もあったんやろなぁ」


リ「で、その鬼六先生のお話しはいつ頃の?」


有「設定はな、幕末から明治にかけて」


リ「明治?」


有「うん」


リ「ホントに朝右衛門さんて、代々続いてたんですねー」


有「だから、そっちの『朝』やないて」


リ「え?別人なんすか?」


有「どうやら、三代目だけがそちらの『朝』を名乗ってたみたいやなぁ」


リ「じゃ、初代から他の人はみんな『浅』エモン?」


有「みたいやで」


リ「あ!休憩終わった」


有「ホンマや。集合かかっとる」


リ「兄さん」


有「何?」


リ「話しの中身が全然……………」


有「ハハ」





写真は、
ロビーでストレッチをする二人。。